株式会社レアジョブに入る前
10代のころから絵を書いて生計を立てたいと思っていたのですが、美大にいくのは、当たり前すぎて嫌でした。無知だけど、自信がある感じで、「スタンダードからとにかく外れたい」と思いが強かったので(笑)。私大の法学部に入学して、「法学部だけど、デザイナーやってます」というのが小さい反抗なんですけどね。就職活動もスタンダードだと思い勿論行わず、音楽系やエンジニアの友人とクリエイティブ会社を作り、グラフィックデザイナーやイラストレーターとして経験を積んでいきました。受託型の仕事をするうちに、意向に沿うものを作らなければいけないというのと、その中で20代の自分の感性をなんとか入れていく難しさと、もどかしさを感じました。自分が発信する側にいかないと頭打ちになると感じ、自由度の高さに惹かれ、10人くらいのWebのベンチャーのスタートアップに入り、Webのデザイナーに舵をきりました。
勉強したことを、すぐ世の中やユーザーに出せたことが面白かった。デザイナーとはいえ、スタートアップなので、担当領域が広く、システムに近いフロントエンジニアや、マーケティングや企画もやりました。自分の成長が、会社の成長に繋がりやすく、自分の影響力を反映させやすい、自分がスキルアップすればそれだけ、会社に還元できる可能性が高いことを体験した。僕は、プロフェッショナル領域がなく器用貧乏かもしれないけど、グラフィックやWebのデザインから、フロントエンジニアまでデザインと関わりがあるところは、一通り1人でできるようになり、標準的な道を選ばないことで物事を多角的に見ることができるようになり、視野が広がったと思います。
学生時代の塾講師の経験から、人にモチベーションを与えてやる気になってもらうことに興味がずっとあり、いつかは教育のビジネスに携わりたいと思い続けている中、以前仕事を一緒にしていた、レアジョブの現システム部の執行役員の松山に誘われて、自分がフォーカスしていた教育という分野だったので、レアジョブに入社することを決めました。
現在
レアジョブのデザインチームは、UXデザイン、制作の2つの要素があります。 受託側で苦い汁を飲んだ経験があるからこそ、デザイナーからも発信したいと思い、自分から企画を通して、改善の取り組みをしています。小さな会社なので、サイトに関わること、たとえば、スマホ最適化やサイト全体のリニューアルだけでなく、制作案件もいろいろな部署から依頼されます。雑用に見えるけど、デザインの仕事としては、アウトプットとしては面白いし、やりがいがあると思っています。
制作のプロセスは、リーンのカタチを取りたいと思い、この文化をもっと作っていきたい。製品版を最初から高い品質で作るより、プロデューサーと企画の頭から入って、早い段階でプロトタイプやモックアップを作って、たたいて、作り直してというスタイルを大事にしている。
レアジョブ英会話は、今あるカタチが正ではないという気持ちがあります。ユーザー視点にたってみると、英語学習の難しさと面白さって、ダイエットに似ているようで、ちょっと違います。毎日続けようと思っても続かないし、ダイエットは、レコーディングしやすいが、英語力って抽象的で測りづらいという課題があります。「分かりにくいものを分かりやすくする」これを、一クリエイターとして、どうやってデザインで解決するかという、難しい課題に向き合っています。。何か1つ解決できたら、ユーザーにとってすごくいい体験になるし、サービスとしても、一クリエイターとしても大きな壁を越えられる気がします。
だからこそ、デザイナーとして、主観的になりすぎずにロジカルかつデータドリブンであることを心がけています。実際、データ解析エンジニアやマーケティング担当と組んで数字を基準にクリエイティブを回しています。なんとくこれがいいという人は、デザイナーじゃない、ただの作っている人です。なぜ自分の作ったそのクリエイティブがいいのか、ダメなのかを分解して、言語化して、主観的な部分と数値の客観的な部分のすり合わせが重要になります。僕も、アカデミックな基礎をすっ飛ばして、絵を書いてたりしたので、反省して、言語化のトレーニングをし続けてます。
株式会社レアジョブについて
レアジョブは、標準的でない事や多様性に理解があり、可能性に焦点を当ててるところがあります。
たとえば、デザイナーになったら、ある妙齢がきたら、ディレクターにならなくてはいけないという一本道を描きがちです。でも「べき論」ではなく、なりたい姿をいろいろなパスで描いてもいいと思ってます。デザインの経験を積んだから、次はUXデザイナーにいこうとか、もうちょっとシステムのことを理解したいからフロント部分を勉強しようとか、企画にいってプロデューサーにいこうというパスを描けるチームを作りたいと思っています。
新しい勉強をすると、違う世界が見えたという自分自身の経験から、多様なキャリアパスを許容して、プロフェッショナル集団を作り、結果デザインというチカラを使って、サービスの課題を解決するところを担っていくことを、心掛けています。
チームの取り組みとして、デザイナーは毎週、クリエイティブの引出し増やすために、各自サンプリングをして、みんなで評価していくことをしています。
今後どういうことをしていきたいか
自分自身が、受験勉強すっごい頑張ったのに、英語をしゃべれない劣等感があります。 英語学習者にとって共通する、「続けられない」という英語学習の問題点を解決するために、「いかに学習者が、学習管理しやすくなるか」に取り組んでいきたいと思っています。アダブティプラーニングとかマシンラーニングによる講師の機械化とかの未来を見据えながら、ダッシュボード化して、学習進捗をわかりやすくみせたり、今自分がどこにいるのかを分かりやすくしたり、UIの改修をさらに積極的に行っていきます。
そのため、自分の日常生活に英語学習を取り入れています。通勤途中に毎日、Podcastを聞いたり、英語の小説を読んだり、会社に着いたら英語のニュースサイトをみたり、なるべく、自分の日常に英語を混ぜるという生活をしています。毎日英語をするためには、何が必要かと考え、実際に英語を勉強する人の気持ちを理解して、サービスの改善に役立てています。
僕自身新しいスキルや経験を繰り返して、可能性を切り拓いてきたと思っていますが、英語も世界を広げるという意味で、可能性を広げるツールだと思います。だからこそ、できないことってすっごいもったいない。エンジニアもデザイナーも、「英語が使える」と「技術力」のかけ算というのは他の職種に比べて強力な武器になりうると思います。英語が使えるメリットを自分も含めて、社内外に広げられるといいなと思っています。