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スペシャリストのナレッジを伝えるカルチャー。社員のスキルを底上げするラムズのナレッジ共有会とは

自動車業界は常に進化を続けており、日々魅力的なものとなっています。テクノロジーが急速に進歩する中、私たちラムズもその革新の波に乗り、デザイナーとして様々な未来を創造するための取り組みを行っております。本日は社員が自主開催している社内講習会とその裏側についてご紹介します。

「相手の想像の一歩先へ」届くデッサン力。

今回の講習会を担当するのはアートディレクターとしてラムズで活躍する船澤です。これまで様々な現場で腕を奮ってきたそのスキルと知識を活かし、社内講習会を開催しました。

ラムズの行動指針である「相手の想像の一歩先へ」は、急速に進歩しているモビリティ業界へ貢献したいという思いから生まれ、会社のカルチャーに浸透しています。より良いデザインを生み出すための様々な取り組みの一環として、今回のテーマは「良い絵の作り方と基礎技法」。

講習会の開催秘話について、主催のビジュアルデザインチーム・リーダーの星に語ってもらいました。

きっかけは「より良い会社になるために何ができるだろうか」

ー社内講習会の開催のきっかけを教えてください。

会社がより良くなるためには何だろうと考えた時に、若手社員とベテラン社員の間で知識や技術の交流がさほど活発ではないことに気づきました。技術の高いスペシャリストほど謙遜しがちで、若手社員もスペシャリストに遠慮してしまう傾向があります。そこで、交流のきっかけや技術交流の場を提供できればと思いました。

また、ネットにはたくさんのナレッジが載っていますが、スペシャリストが持つ経験を伴う知識と独自視点はデザイナーとしての知見を広げるのに役立つと考え、アートディレクターの船澤にオファーをして開催を企画しました。

ー開催には技術面での交流を意図されていたんですね。今回の議題を「基礎技法」に設定した理由を教えてください。

議題は船澤とともに検討しました。ラムズの強みであるデザインの提案力を底上げするため、「良い絵の作り方と基礎技法」をテーマにしました。デザイン提案には「どういう風に作られたか」「なぜそのデザインか」という根拠が重要です。

ラムズのポリシーに「デザイナーには説明責任がある」という言葉がありますが、ただ「こうした方がかっこいいから」ではなく、「デザインした理由」を説明し、それに納得してもらうことが大切です。様々な技法や画法はその根拠となり、若手社員のデザイン提案の一助になると考えました。

「なんとなく」ではない「かっこよさ」を創り出す

基礎技法は、モチベーションが上がらず良い絵やアイディアが浮かばない時にも役立ちます。ラムズではアイディアが浮かばない時にスケッチする文化がありますが、その際に基礎力があれば、アウトプットの水準を上げられますし、気分に左右されるデザインではなくなります。

プロのデザイナーとして、美しいアイデーションを行うことは当たり前とされますが、至極のデザインを出し続けることは正直苦しくもあります。ただ、その第一歩や足がかりに基礎技法があれば少し簡単になると思うんです。

ラムズの仕事の面白さは「今はない未来を創り出す」ことですが、それを本当の意味で楽しむには技術と知識が必要になります。

自分のアウトプットが自動車ブランドの未来になるのはとても魅力的で、ワクワクします。そんな面白い仕事を全力で楽しむための礎になったら良いですよね。

実際の社内講習会は質問も飛び交い大いに盛り上がりましたが、開催してよかったことはなんですか。

実際の共有会の様子​(講師:アートディレクター 船澤)

若手に向けた講習会ではありましたが、若手だけでなく全てのデザイナー・クリエイターが参加し質問が飛び交う有益な会になったことでしょうか。この会をきっかけに若手とスペシャリストの交流が活性化が続けば嬉しいですね。

会の中の質疑応答から始まり、普段の交流だけでなく技術面でも意見交換の機会が増えたと感じています。若手社員の向上心が講習会だけに止まらず、会の中で紹介された本を読む社員、またそれをきっかけで交流や勉強をする社員など行動にも現れていて、とても喜ばしく感じます。

これを継続するためにまた開催したいと思いました。技術や知識を向上させることは様々な困難を乗り越える糧になると私は思いますが、会社全体に良い影響が生まれたのであればこれからがとても楽しみです。

次回開催に向けての意気込みを聞かせてください。

今回は基礎技法からスタートしましたが、次回以降はもう少し専門的にするのも面白いと思っています。例えば、ソフトを使った実践的なレクチャー、ライティングのコツ、ティップスの共有など、色々やってみたいですね。

ラムズの社員は知的好奇心が旺盛な人が多いですから、刺激し合える共有会を皆で開催できるよう、自分の主催だけでなく皆んなの主催もフォローしていきたいと思っています。



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