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どすこい!相撲部屋、レンタルしてますー第4弾:おかみさんの話を聞いてみた。

※この記事は2019年のものです。現在、こちらのレンタルスペースの運営は行っておりません※

どすこい!相撲部屋 記事の第4弾。
本シリーズ最後は、この相撲部屋を永く守り続けてきた女将さんにお話を伺いました。

相撲に詳しくない私たちの不躾な質問にも優しくやわらかに受け答えしてくれた女将さん。

高見山のこと、東関部屋のこと、女将さんから聞くお話はどれも相撲の世界を身近に感じさせてくれ、同時に尊敬の念も持たずにはいられない内容でした。

本当は「そんなことがあったんですか!」「そういう修行の方も・・・!」と驚いたり感銘するお話が多々あったのですが、まずはお部屋の紹介を中心にご紹介します。

名力士、髙見山大五郎!

多くの力士を育てた「東関部屋」

「ようこそいらっしゃいました」と、凛としながら物腰柔らかく迎えてくださったのは元東関部屋の女将、加寿江さんです。

インタビューをさせて頂いた大部屋は、畳や壁紙はリフォームされているそうですが、当時の素材を使って丁寧に貼り替えられており、面影を残しつつもイ草の香りがほのかに香っていました。

—今日はどうぞよろしくお願いいたします。

—(女将)インタビューなんて久々だから緊張しちゃう!よろしくお願いいたします。

—この部屋は築年数でいうと何年ぐらい経っているのでしょう?

—(女将)ここは高見山が引退してから立ち上げたからもう33年になります。ここの大部屋は壁も畳も貼り替えているから綺麗でしょう?

—確かに、イ草の香りがしますね!

—(女将)そうなの。ここは当時はね、この部屋に最大で20名の若い衆が寝泊まりする部屋だったんですよ。

—最大で20名も寝泊まりしていたんですか!そしたら、部屋を運営されていた当時は忙しい日々を過ごされたのでは・・・?

—(女将)当時は朝5時から力士たちが朝稽古を始めていたから、6時には下に降りて休む間も無く動いていましたね。15歳から入門できるから、皆の母親代わりになって責任を持って面倒を見ていました。

—ここの部屋から出た力士はどんな方がいるのでしょう?

—(女将)高見盛とかかしら?

—(全員)高見盛!!!存じております!!!

—誰もが知ってる力士を輩出したこの部屋が、今後はレンタルスペースとして利用できるということですが、利用者に見てもらいたいところやポイントなどありますか?

—(女将)そうですね。入口から入ってすぐ左にある優勝額はぜひ見ていただきたいですね。あの玄関は優勝額に合わせて天井を作り変えたんですよ!国技館だと遠くからしか見れないので、ぜひ近くで一度見ていただけたら。


かつて、力士たちが生活していた元相撲部屋。
滅多に入ることが出来ない場所ですが、この場所の次の使い方が決まるまで、いろいろな人に使ってもらい、相撲の世界を知ってもらえたらというおかみさんの想いがあります。


新しい畳が美しい和室ではお茶会を、相撲稽古場では力士たちの歴史に活力をもらいながらトレーニングなど、多様な部屋や設えは、様々な使い方ができそうですね。

過去記事はこちらより

第1弾 相撲部屋に行ってみた。

第2弾 相撲部屋を掃除してみた。

第3弾 相撲部屋のある街を歩いてみた。

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