WEBマーケター/赤坂 侑亮
「前例がないので難しいですね」――前職でこの言葉を聞くたびに、僕は焦りを感じていました。このまま同じ環境にいたら、自分は「変化に対応できない人間」になってしまう。
そう本気で危機感を抱いて、僕はプロパゲートに飛び込みました。
釧路出身、大学進学で上京。
新卒で不動産業界 → 渋谷のIT企業でWeb広告の入稿業務 → NTTグループの総合代理店、と広告業界で11年。
8ヶ月前にプロパゲートに入社し、いまはWebマーケッターとして「サブスクAd」と「集客エージェント」の運用・統括を担当しています。
キャリアの原点
「会社を辞めるか、バンドを辞めるか」不条理なルールへの初期衝動
新卒で入った不動産会社は、みなし残業が60時間ついていました。新人だからやることもないのに、毎日3時間、同期と会議室で時間を潰す。そんな無駄な拘束に耐えられなかった。極め付けは、バンドのコンテストへの出場を有給とって休みたいと伝えたら、上長に『会社かバンドか選べ』と迫られたんです。不可解なルールに我慢できず、最終的には辞める方を選びました。
そこから広告業界に挑戦し、代理店時代は、ワークライフバランスも取れていたし、やりがいもありました。でも、徐々に隠しきれない違和感が積み重なっていったんです。
11年いた広告業界で感じた、「安定」と「停滞」の境目
最後の職場は、規模も看板も申し分のない会社でした。客観的に見れば「安定」という言葉がいちばんしっくりくる環境だったと思います。
ただ、その「安定」が、いつの間にか「停滞」と区別がつかなくなっていったんです。
AIの活用ひとつとっても、現場が本気で生産性を変えにいく動きにはなりません。「とりあえず一日一回触っておこう」みたいな、形式的な対応で時間が流れていく。組織が大きいほど、変化への反応はどうしても鈍くなる。それは仕方ない面もあるのですが、その中にいる自分が5年後・10年後にどんなマーケッターになっているのかを想像したとき、はじめて本気で怖くなりました。
転職活動の中で、決め手になったのは代表の松岡さんとの面接でした。型どおりの質問でお互いを探り合うのではなく、最初から本質的なところに切り込んでくる。気を遣った言葉のラリーが一切ない。あの時間で、「この会社のスピードと熱量は本物だ」と直感しました。
「早すぎて、たまに怖くなる」――ベンチャーのリアルな洗礼と、掴んだ最高のワークライフバランス
入社直後から、想像以上のスピード感に揉まれることになります。「たまに怖くなる」と、半分冗談で言いたくなるくらいの密度です。
そんな中で、僕は国立から片道1.5時間かけて通勤していました。物理的にきつい。入社3ヶ月目で、ついに体が音を上げました。
正直に代表の松岡さんに相談したところ、返ってきた答えは「じゃあ週2リモートで」。話を切り出してから決定までが、本当に一瞬でした。ルールに人間を当てはめるのではなく、成果を出すための最適解を優先して即座に仕組みを書き換えてくれる。おかげで体調は劇的に改善しましたし、保育園から帰ってきた子供や妻と平日に夕飯を食べられるようにもなりました。このスピード感と柔軟性があるからこそ、安心して目の前の仕事に100%コミットできています。
ここで僕が学んだのは、単に「柔軟な働き方が用意されている」という話ではなくて、「成果を出すために、ルールはどんどん更新していい」という、この会社の根っこの考え方でした。前例の有無ではなく、いま目の前にある成果と、それを出すために何を変えるかで判断する。前職との一番のギャップを、3ヶ月目で体感した出来事でした。
現在の仕事内容
自社が全リスクを背負う。プロパゲートで赤坂が回す「2つの主軸」
現在は、Webマーケッターとして主に2つの事業の運用・統括をしています。
ひとつは「サブスクAd」。月額10〜15万円で、広告の制作から運用までを丸ごと請け負うサービスです。もうひとつは「集客エージェント」。完全成果報酬型で、リスクを全部こちら側で負うモデルです。
実務としては、運用型広告、タグマネジメント、BIツールを使ったデータ可視化と意思決定設計まで、いわゆる「マーケッターのフルスタック」をひととおり触っています。
面白いのは、業務の中で「これ、外部ツールだと不便だな」と感じたものを、社内で内製ツールにする動きが本当に速いこと。「不便だ」と発言してから次の打ち合わせの頃にはプロトタイプが動いている、みたいな世界です。前職のスピード感では、絶対に味わえなかったやり方ですね。
AI時代に、人間が残せる「1%の差」を仕組みにしたい
これからやりたいのは、AIで再現できるところを徹底的に自動化したうえで、それでも残る「1%の差」を仕事に落とし込むことです。
AIでできる効率化や自動化は、当たり前にツールを自作してでも潰していきます。でも、AIが出す答えって、結局は誰がやっても似たような最適解に落ち着く。だからこそ、最後は人間にしか考えられない『1%の差』をどうマーケティングに落とし込めるかが勝負。
それを個人の経験値やセンスに頼るのではなく、他のメンバーも使えるように体系立てた『仕組み』として組織に残したい。自分向けのバスの時刻表アプリをAIのコード生成でパッと作っちゃうような、そのくらいの気軽さと確かな論理を持って、プロパゲートのマーケティングの基準を底上げしていきたいです。
11年間の広告業界での経験は、ようやくこの環境で本来の力を発揮できている感覚があります。仕事をしていて一番嬉しいのは、目まぐるしい変化を、ストレスではなく「刺激」として楽しみながら打席に立てていることですね。