先日、ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2018での優秀賞受賞の速報をお伝えしました。今回は、当社のプレゼン内容を出し惜しみせず、余すところなく大公開させていただきます!!
脳梗塞の再発率は約30%と高い
弊社の出自である、名古屋大学大学院医学系研究科(保健学)山田研究室では、脳梗塞の再発予防に関する研究を実施してきました。
意外と知られていませんが、脳梗塞という病気、5年間で30%、3人に一人が再発を繰り返す、非常に再発率の高い疾患です(ビビる高さです)。これは、脳梗塞が生活習慣病として動脈硬化の進展によって引き起こされる疾患であり、慢性疾患に加え進行性の疾患でもあり、動脈硬化の進行を食い止められなければ、さらに別の血管の動脈硬化が進行し、血管が詰まっていってしまうことに起因しています。
研究成果の社会実装へ
名大山田研究室では、この動脈硬化の進行に対して、脳梗塞の再発予防のために、その方の健康状態に合わせた最適な生活習慣の是正によって再発率を3%(従来の10分の1)にまで抑えることができたことを報告しました。(Kono Y, et al. Cerebrovasc Dis. 2013)
一方で、現在、脳梗塞を発症後無事に自宅退院、社会復帰できた方が、自らの健康づくりを進める上で利用できる選択肢はそれほど多くはありません。通常の医療機関では、安定期・維持期の認識のもと医学的な関与は薄れていく一方です。また、民間サービスでは、既往者としてサービスの利用を拒否されるケースも少なくありません。
ヘルスケア業界の孕む課題
空前のヘルスケアブームによってヘルスケア業界はレッドオーシャンとしても捉えられるほど、多くの企業がヘルスケアの業界参入してきています。
一方で、その多くは、ターゲットゾーンの大きい健康層やダイエットやメタボ改善にフォーカスを当てたサービスがほとんどであり、「健康な人、健康に関心の高い人」が健康になっていくサービスです。もちろん、こうしたサービスの必要性はあるものの、健康増進・予防サービスによる医療費削減効果を調べた研究では、599の研究のうち、実際に医療費削減効果が認められたものは、20%弱程度であったと報告されています(Cohen JT, et al. N Engl J Med. 2008)。
中には、医療費の発生をただ先延ばしにするだけのものや、健康効果も認めたが同等以上に費用がかかるものなども含まれていました。悲しいことではありますが、この落とし穴を無視すると、多くの医療費削減を謳っている予防サービスの努力は徒労に終わってしまいそうです。
遍在する医療費問題
ビジネスの世界では、売上の8割は全顧客の2割が生み出しているとよく言われ、これは"パレートの法則"として知られています(全体の数値の大部分は、全体を構成するうちの一部の要素が生み出しているという理論です)。医療費にもこの法則が当てはまることが知られており、集団の2割の方が医療費全体の8割を使っていると言われています。
これは、弊社クライアントである健康保険組合のデータでも同様の傾向であることを確認しています。つまりは、医療費の適正化を図るために、ターゲットゾーンの大きいからという理由で医療費を使っていない層へアプローチしていく方法は、見当違いであることは実データからも明確であり、いかにこの5%へのアプローチが重要かが分かります。
PREVENTの解決したいこと
PREVENTでは、病気を抱える方に寄り添い、健康づくりをテクノロジーを活用してサポートしていきます。目指すのは、病気を抱える方の「健康づくり」のインフラになり、健康づくりの最適解を提案し続けること、病気を抱えながらも前向きに健康づくりを進めたい!その人の選択肢になっていくことです。
そして、こうした取り組みの中で、医療費(特に循環器系疾患)の適正化に少しでも貢献していくことがPREVENTにしかできないチャレンジだと思っています!
この「重症化予防」の領域は、ベンチャーの醍醐味である市場を作っていくところからの挑戦です!!やりがいしかないこの時期に、使命感を持って一緒にチャレンジしてくれるメンバーをPREVENTでは絶賛募集しております。お気軽にご連絡ください。
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