座談会メンバー紹介
ロマーノ:2020年7月入社。イタリア人。好きな日本食はお鍋。
ラグ:2021年1月入社。インド人。梅田にあるベジタリアン向け餃子・ラーメンの店がお気に入り。
タピオ:2019年12月入社。フィンランド人。好きな日本食は鶏そば、山菜。
ミン:2020年2月入社。韓国人。好きな日本食は寿司、特にマグロ。
人事の山本:司会担当。日本人。好きな日本食はお好み焼き。
多様性を大切にしています
2021年8月現在、PPFには9名の外国籍社員が在籍、活躍しています。
出身国はヨーロッパからアジアまで合計7カ国!意外とグローバルな環境なんですよ。
今回はそんな外国籍社員の中から4名のエンジニアに集まってもらい、お話を聞きました。
入社前・入社後のこと教えてください
ロマーノ「イタリアでプログラムとは全然関係の無い仕事をしてたんですが、日本語を勉強したくて日本に来て、日本の生活が気に入ったからもう少し残ろうと思っていたら、知らないうちに日本で大学に通ってました。」
知らないうちに(笑)すごいなぁ・・・!
ロマーノ「入社するまではプログラミングの実務経験は無かったです。入社後はミンさんのいた自社開発プロジェクトに入って、ずっとC#をやっています。」
ロマーノさんはプログラミング実技選考での提出課題が非常に良くできていたので、「実務未経験だけど、この人なら大丈夫!」ということで採用に繋がったんですよ。
ラグ「インドで8年くらい組み込み開発をやっていました。その後チャンスがあって日本に来て、インド系IT会社で1年半ほど働いた後、日本語を半年ほど勉強してからPPFに入社しました。今はタピオさんとSalesforce開発プロジェクトで働いています。」
ラグさんは、「Salesforceチームに英語できる人が来てほしい!タピオさんの負荷を軽減させたい!」という当時の社内ニーズにピタリとはまったんです(Salesforce開発では英語ができる人が重宝されるため)。あの時は入社してくださって本当に助かりました!
タピオ「フィンランドから日本の大学院に留学して博士課程を2019年に修了した後、デリバリーのバイトをしながら仕事を探していたところ、転職フェアでPPFと出会いました。入社後しばらくしてから、Saleforce開発プロジェクトに入りました。」
英語力が必要とされる部分では、ずっとタピオさんが1人で頑張ってくださってたんですよね。ラグさんが入社して、だいぶ負荷は減りましたか?
タピオ「はい!」
良かったです…(ホッ)
ミン「韓国では8年くらいゲーム業界でエンジニアとして働いていましたが、日本に来て、PPFに入社しました。今は自社開発プロジェクトでリーダーをやっています。」
韓国出身の社員はミンさんの他にもキムさんという人がいますが、しゃべったことありますか?
ミン「はい、よくしゃべります。仕事での接点は無いですが、やはり同じ韓国出身で話も通じるので、会って話したりします。」
あの底抜けに明るいキムさんと、クールなイメージの強いミンさんが、プライベートで会っているのは意外でした!やっぱり同郷の人と話すとホッとするんでしょうね~。
日本で働くうえで大変なことは?
ミン「やっぱり言語に関する苦労は大きいと思います。」
言葉の壁は大きいですよね…
ミン「英語の単語がカタカナ語として日本語の会話に出てくると、英語の本当の発音とは全然違うし、ぱっと聞いた時どういう意味なのか分からなくて困ったことは結構あります。」
英語をカタカナに直して、なおかつ省略したりしますからね!「リスケ」とか。
ミン「省略されたら、もう完全に分からないですね!でも単に苦労したというだけでなく、面白いと感じた部分でもあります。」
前向きに捉えていて素晴らしい!
タピオ「入社直後は、IT技術関連の日本語が全然分からなくて、半年くらい経ってようやく慣れました。でも最近、PPFの営業部の人たちと打ち合わせをする機会があったんですが、営業の専門用語の日本語は自分の頭の中に全然入ってませんでした 笑」
なるほど。外国語でビジネス会話をするって本当に難易度の高いことなんですね。
ラグ「私は挨拶の仕方も分からないような状態で日本に来たので、日本語の勉強はとても大変でした。今も日本語は勉強中です。でもPPFの仕事ではタピオさんと英語で話すことができるので、あまり困ることないです。日本語を間違えてしまう時もあるのですが、この前も『進捗』を『進歩』と間違って書いてしまって、そういう時はタピオさんが指摘してくれます。」
これは理想的なケースですよね!無理なく日本語に慣れていけそうです。それにしても「進捗」と「進歩」って字面がすごく似ていますね。意味も似ているし。漢字って難しい…
ロマーノ「今は特に困っていることはないですが、日本に来たばかりの頃に感じたことは、日本人は独特の文化を持っているということ。日本人同士でしか分からない仕草とかあるんですよ。あと言葉の裏に別の意味が隠れている。何かを提案されたときに『それは難しいです』と答えたら、それは日本人にとっては明確な『NO』なんですけど、外国人からすると『可能性があるのかな?』と思うので、完全な『NO』とは受け取らないんですよね。」
日本人は「NO」の意味で「大丈夫です」と言ったりもしますね。すごくややこしい会話をしているなぁ 汗
ロマーノ「あと上司から『今日までにこれを終わらせましょうね』と言われたら、柔らかく言っているけど、実は命令と同じなんですね。こういうのは外国人にとっては分かりにくいかもしれません。」
改めて、日本人は婉曲表現を多用していることを自覚しました。外国籍社員と会話する時には、なるべくストレートな物言いをすることを心がけようと思います!
日本に来て驚いたことは?
ラグ「(日本人はインド人に比べて)すごく時間を守ることです。私も今は時間をしっかり守るようになっています。」
ちょっと厳し過ぎると思ったりしますか?
ラグ「いえいえ、全然大丈夫です 笑」
慣れていくもんなんですね!ちなみに韓国ってどうなんですか?
ミン「韓国も日本とほぼ同じですが、日本よりは厳しくはないと思います。最大30分くらいの遅刻なら許せる感じだと思います。」
タピオ「フィンランド人は15分くらいなら遅れても待ちますが、30分は無理ですね。」
なるほど。イタリア人はかなり大らかそうですよねー、めっちゃ偏見ですけど 笑
ロマーノ「いやーでもその偏見はそれほど間違ってはないと思いますねー。」
やっぱりそうなんだ 笑
ロマーノ「イタリアの交通機関に関しては、まず来るかどうかを疑問に持つこともありますので。でも人間関係においては、遅刻は10分くらいまでが限度だと自分は思ってますよ。でも過去に30分以上待たされたこともありますので、何とも言えないですが…」
なんかイメージ通りだわぁ 笑
PPFのいいところは?
ミン「日本で働いている韓国人の話を聞いていると、上司との関係や礼儀、服装などが厳しかったり、会社に合わせなければいけない、というのが日本では多いなと感じますが、PPFは他の会社と比べると自由な感じなので、外国人が働きやすい会社だなと思います。あと日本語力の不足があった場合でも、理解しようとしてくれる人たちがいます。」
ちゃんと真意を汲み取ろうとしてくれる仲間がいる、ということですね。安心しました!
ラグ「私が日本語で理解できないことは、タピオさんが英語で説明してくれました。PPFは英語ができる社員がいるので助かります。」
日本語は苦手でも英語が得意なら、スムーズに業務に入れる場合もあるという良い例ですね。
ロマーノ「自分の事情をよく分かってくれる上司がたくさんいます。上司ではあるけど、ただ部下としてだけではなく人間として接してくれます。別の会社で働く友だちの話を聞いても、PPFの人は人間性が高いと思いますね。」
タピオ「上司は本当に優しい。あと自分のやりたいことができる。希望を伝えるとその方向に進みます。他の日本の会社で働いた経験はないけど、たぶん他の会社より良い感じがします。」
社員の人がらについて言ってくださるのが実は一番嬉しいですね。
皆さんPPFのいいところをたくさん言ってくださってありがとうございました!
日本で就職活動中の外国人エンジニアの方へアドバイス
タピオ「日本のビジネスマナーを勉強しておくと、お客様に安心してもらえるので、勉強しておいた方がいいです。」
ミン「技術力も大切だけど、まずは日本人と会話ができないと働くことが難しいです。日本人とコミュニケーションが取れるように集中して勉強したら、ちゃんと適応できると思います。」
ロマーノ「日本人が聞いて気分が悪くならないような言葉遣いを身につけてください。日本人にとって侮辱になってしまうような表現もありますので、そういった理解を深めた方が良いと思います。」
やっぱり日本人の友だちを作るのが効果的なんですかね?
ロマーノ「日本人と友だちになったところで、たぶんタメ口でしか話さないので、あまり効果的では無いんですね。きちんと教科書で敬語など勉強する必要があります。」
ラグ「皆さんと同じで、日本語の能力が一番大切だと思います。」
やっぱり兎にも角にも「日本語」なんですね。
貴重なお話をたくさん聞かせてくださって、ありがとうございました!
今回の座談会が、日本で就職活動中の外国人エンジニアの皆様の参考になれば幸いです。