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一瞬でお客様に魔法をかける。「この人、いい感じ」「頼みやすそう」。お客様のわがままを引き出せたら、それがチャンスなんです。

27歳。私服だと年齢よりも幼く見える。だが、制服を着て髪をアップにし、メインダイニングで働く姿は、凛として自信にあふれている。保育士になるため大学に進学したが、スターバックスでアルバイトをして、接客業の楽しさに開眼。Plan•Do•Seeは、会社説明会で上映されたショートムービーを見て、即断した。「あなたにとって仕事とは?」という問いに、ある先輩が答えた「仕事は遊びだ!」の一言が決め手だった。スターバックスでの仕事が楽しくて仕方なかった。「毎日、どんなお客様に出会えるんだろう」。そんなワクワクを期待して入社した。

「ウェイターの配属になって、スターバックスとのギャップが大きくて、楽しいだけじゃなかったですね。バイトでは、いつも褒められて気持ちよく仕事ができたけど、社会人になったら自分がお客様を気持ちよくしなきゃならない。楽しく働きたいだけなのに、なんでこんなことまでしなきゃならないの!?って」

壁にぶつかりまくる彼女を支えたのは、先輩や一緒に働くメンバーだった。「このお仕事は、お客様に喜んでいただくための下準備だよ」「今すごくいいご案内していたね」と、頑張ることに意味を持たせてくれ、細部まで気にかけてくれた。そんな環境がモチベーションにつながり、どんどんポジティブになった。なじみのお客様が増え、ウェイターの仕事は充実を極めた。そしてステップアップして、レセプションのインチャージを任せられた。レストランの入口に立ち、お客様を迎える。まさにレストランの顔である。

「ウェイターが天職だと思えていたから、レセプションになると聞いたときは、めちゃくちゃ泣きました(笑)でも、今はすごく楽しい。一番楽しいのは、『いらっしゃいませ』『こんにちはー』と入口でお客様をキャッチするとき。一瞬で「この人、いい感じだな」「頼みやすそう」っていう魔法をかけなきゃいけないんです。だから試合をしている感覚。来店されたすべてのお客様に、最高の居心地のよさを感じていただきたいから、一回一回が真剣勝負」

一瞬の試合に勝つために、「わがままを言いやすいお姉さん」に見られるように心がけていると言う。お客様がわがままを言ってくださるようになったら、チャンス。要望すべてには応えられなくても、「こんなに親身に対応してくれた」という喜びが、レストランのリピートやホテル宿泊につながるからだ。レストランが満席のときには、彼女の判断で、ほかのレストランを紹介したり、空き状況を調べて予約を取ったりすることもあるそうだ。

「せっかく神戸に来てくれたのに、レストランに入れず、残念な思いをさせたくないですから。レセプションはコンシェルジュみたいな仕事なので、もっともっと伸びしろがあると思います。私自身は、いつもノーテンキでご機嫌でいることを大事にしています。ニコニコしているけれど、実は責任が重いんですよ(笑)大変な仕事だからルールをつくることは大事だけれど、私は、お客様にどんどん鍛えてもらえればいいなと、思います。お客様が喜ぶならどんどんやってあげようよ、と言えるように」



やなぎ まゆみ
2015年入社。愛知県出身。保育士になるため大学進学したが、スターバックスのアルバイトで接客業に目覚める。入社5年目に、生まれて初めて地元・名古屋を離れて、神戸へ。おいしいものを食べるのが大好きで、休日はもっぱら食べ歩き。そこで得た情報をレストランに来たお客様とも共有している。

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