今回は、ピースウィンズの活動のひとつである、空飛ぶ搜索医療団“ARROWS”についてご紹介します。
<空飛ぶ搜索医療団“ARROWS”とは>
大規模災害の被災地に、航空機やヘリコプター、船など様々な輸送手段を活かすことで、医師や看護師、レスキュー隊などの救助チームがいち早く赴き、救助・救命活動を行う医療を軸とした災害支援プロジェクトです。現場では自治体や病院、企業や自衛隊などとも連携を図り、災害直後の救命活動から長期的な復興のサポートまで、必要な支援を最適な形で届けています。
ARROWSは、2011年の東日本大震災以降、ほぼすべての国内災害へ出動し、被災者の方々の支援を行ってきました。
一秒でも早く、一人でも多くの命を救うことを使命として、これまでの経験を活かし、被災者に寄り添う気持ちを大切にしながら支援活動を行っています。
<ARROWSの名称の由来は?>
一秒でも早く被災地に駆けつけるため、災害救助犬や救助チームを伴い航空機を利用して現地に赴くことから、
「 Airborne Rescue & Relief Operations With Search 」
の頭文字を取ってARROWSと名付けられました。
<ARROWSの5つの特長>
空飛ぶ捜索医療団ARROWSは、経験、機動力、機能、ネットワーク、ホスピタリティという5つの特長をもって、日本の災害支援のパイオニアを目指しています。
●経験
医師、看護師、レスキュー隊など、各領域において、専門知識を持った経験豊富な隊員が在籍しています。知識を総動員して、災害時に柔軟な対応ができる体制を整えています。
●機動力
在籍している隊員の多くがフルタイムスタッフとして活動しているため、迅速な意思決定や機動力のある支援を届けることが可能です。
●機能
多種多様な資材や機材を所有し、医療・救命・避難所運営・復興など災害支援に関わる幅広い領域のサポートを行います。
●ネットワーク
企業、自治体、病院、災害支援団体など、多方面とのつながりにより、様々な対応ができるような支援体制を確立しています。
●ホスピタリティ
被災者のひとりひとりのそばに立ち、誠心誠意心のこもった支援を実施しています。
<ARROWSで活動する>
災害発生時に各々のスキルを活かし、空飛ぶ捜索医療団"ARROWS"のスタッフと共に一緒に現地で支援活動を行ってくれるロスター(登録隊員)を募集しています。
まずはロスター候補者として応募・登録していただき、災害派遣トレーニングを始めとした導入研修や月例訓練、更に審査を経て、正式に災害時などに優先的に活動するロスターとなります。
●求める人物像
・空飛ぶ捜索医療団"ARROWS"の活動に賛同できる方
・災害派遣時などに活かせる専門性をお持ちの方
(医師・看護師・介護福祉士・理学療法士・獣医師・救急救命士・救助隊員・救助犬ハンドラー・パイロット…等)
・他の隊員と協働し活動できる方
ロスターになるにあたって、基本的に職種に制限はありません。資格の保有や講習受講経験などは、審査や研修選考時の評価基準として考慮する場合がありますが、どちらも必須ではありません。年齢や学歴での基準も設けておらず、活動に応じた業務に関わることができるかどうかを総合的に判断して審査を行っています。
▼ロスターとしての登録はこちらから
【 https://arrows.peace-winds.org/roster/ 】
「一秒でも早く、一人でも多く。」命を救うには、多くの方々の力が必要です。
ピースウィンズでは、危機にさらされた命に必要な支援を届けるための仲間に加わっていただける方を募集しています。
特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン
ピースウィンズ ・ジャパン(PWJ)は、国内外で自然災害、あるいは紛争や貧困など人為的な要因による人道危機や生活の危機にさらされた人びとを支援する日本発の国際協力NGOで、大西健丞により1996年に設立されました。 これまでに世界34カ国で活動してきました。 また、災害緊急支援プロジェクト「空飛ぶ捜索医療団」の運営や地域活性化、犬や猫の殺処分ゼロを目指した動物の保護・譲渡活動など、社会課題の最前線で解決に全力を尽くす、ソーシャルプラットフォームとして挑戦を続けています。