皆さんこんにちは。現在パーツワンで内定インターンをしている笘井優斗です。今回の記事では、私が大学3年生直前から4年生にかけて行った就職活動について、時系列に沿ってお話したいと思います。
「新卒でベンチャーに入る人ってどんな就職活動をしているんだろう?」、「これから就職活動を始めようと考えているけど、どうしたら良いか分からない」そんな人たちに向けて書いています。
読み終えた頃には、「新卒でベンチャーと言っても、意外と普通の大学生と変わらないんだな」、「皆同じような悩みや葛藤を抱えて就職活動をしているんだな」そんな感想を抱かれるのではないでしょうか。
就職活動のスタートはいつが正解なのか
私が就職活動という単語自体を意識したのは、大学2年生の終盤です。あえて“単語自体を”という言い回しにしたのは、この時期から本格的に自分の働く姿や人生の目的を意識して、そこに向けて活動をしていたわけではないからです。「1つ上の先輩や同期が就職活動という単語を出しているし、自分も何かやらなければ」その程度の意識でした。
大学2年生の終盤というのは、大学生活にもある程度慣れ、サークル、課外活動、研究、何かしらに打ち込んでいる人にとっては最も楽しい時期なのではないでしょうか。一方で、なんとなく日々を過ごしていると、何かしなければと危機感を覚えるような時期だと思います。特に打ち込んでいるもののなかった私は、漠然とした焦りを覚えていました。
目に見える価値にすがろうとした2年生の終わり
何かしなければいけないという焦りはありながらも、正直何をしたら分からなかったのがこの時期でした。今まで進路を決める際に立ちはだかるハードルというのは、いわゆるお受験であり、学術試験のみでした。これは出された問題に正解すれば自分の希望する進路に進めるという、極めてやるべきことが分かりやすいハードルです。
一方で、就職活動というのは大学生にとって、正体の見えない魔物と戦うようなものです。面接、Webテスト、インターン、早期内定…。胸をざわつかせるようなワードを小耳に挟むものの、どれも信ぴょう性が薄い。どれに手を出すのが正解なのか、何をすべきなのか、当時の私には検討もつきませんでした。
そこで、私が手始めに取り組んだのが、TOEICの勉強でした。どこの企業でも評価され必要とされるような話を聞いていたし、英語の勉強自体は元々好きだったからです。TOEICで高い点数を取れば楽に就職活動を終えられるのではないか、当時はそんなことを考え、朝起きるとリスニングをしながら朝食を摂るなど、取り憑かれたかのように英語の勉強をしていました。
サマーインターン
3年生になり、6月にTOEICの試験、7月に大学の定期テストを終えた私は、8月に入ってからいくつかの企業のサマーインターンに参加しました。今思えば、このサマーインターンこそ、私の就職活動のあり方を大きく変える分岐点の1つだったのではないでしょうか。
この時は特にベンチャーなどは見ておらず、いわゆる○○ナビに掲載されるような大手から、大手の子会社である中堅企業などを見ていました。特に何か目的を定めていたわけではなく、「TOEICも比較的良い成績で終えられたし、あとはとりあえずサマーインターンに行っておけば安心だろう」と考えて参加していました。一体何が安心だったのかは、今となっても明らかになっていません。
結論から言えば、3~4社程度参加したあとは、サマーインターンには一切参加しなくなりました。私の行ったサマーインターンでは、会社の説明を軽く受け、何かしらのワークを皆で行い、全体の前で発表し、サラッと企業の人からフィードバックを受けて解散、という流れがほとんどでした。これって、別に学校でも出来ることですよね。わざわざスーツを着て交通費を支払って参加するほどの意義を感じませんでした。
「なんか思ってたのと違ったな」そんな強烈な違和感を覚えたのがサマーインターンでした。しかし、それでは私は一体インターンに何を求めていたのか、違和感の正体に気づくのは夏休みを終えてからのことでした。
就活の軸
「とりあえずサマーインターンに参加しておけば安心」そんな期待を勝手にして勝手に裏切られた私は、再び新たな資格取得に向けて勉強を進めることとなります。元々何か目的に向かって勉強をするのが好きだったのもありますが、頼りのサマーインターンで全く前に進んでいる実感を得られず、何をしたら良いのか分からず混乱状態に陥り、目に見える形で自分の武器を確保しておきたいというのがこの時の心情でした。ちなみにこの時はITってイケてるし良さそうだなと思い、基本情報技術者という資格の取得に向けて勉強していました。
パーツワンとの出会い
結局、資格を取得したところで、心の中の違和感や焦燥感というのは全く拭いきれませんでした。気が付くと就職活動というワードを意識してから1年弱が経過しており、得られたものと言えば、役に立つのかも分からない資格、“就活ってなんとなく思っていたのと違った”という違和感、そして何かしなければという焦燥感だけでした。ここで初めて私は“働く”ということと向き合うことになります。アルバイトとは違う、今後人生の大半を費やす“働く”の正体は一体何なのか、四六時中考えていました。その中で、“働くとは何か”という問いに対して明確な答えを出すことはできませんでした。アルバイト以外で働いたことがないので当然でしょう。しかし、サマーインターンに対して抱いていた違和感に対しては1つの答えが出ました。私がサマーインターンに求めていたのは、「一社会人として責任と権限を持って働くということの先行体験」だったのです。つまり、社会に出て働くことを今のうちに体験しておくことで、“働く”とはなんたるかを理解し、自分の進む道を決めたいと考えていたのです。
そこで私は、インターン生でもひとりの社会人と同様に扱い、責任と権限を与えてくれるようなインターン先を探しました。その結果たどり着いたのがパーツワンでした。
パーツワンのインターンで変化した価値観
パーツワンでのインターンは本当に私の多くの価値観を変えました。中でも特筆しておきたいのが、“見えない価値の重要性”です。パーツワンは、商材を持たない専門商社です。つまり、会社の持っている商材や施設などの目に見える価値ではなく、対応や情報、リスク管理などの目には見えない価値の対価としてお客様からお金を頂いているわけです。こうした見えない、理解しにくい価値を、お客様がお金を払いたいと思うレベルまで昇華させて、はじめて商社のビジネスは成立するのです。私は人生の大部分で目に見える価値に頼って生きてきました。学歴、資格、ルックスや資金力…。すごく理解しやすくて分かりやすいですよね。でも、こういうものばかり追い求め続けると、いつまで経っても自分に自信を持つことはできません。すごいのは“私”ではなく、学歴や資格なのですから、どれだけ目に見える価値を集めても自己肯定感など上がるはずがないのです。むしろ大事なのは、目に見える価値を獲得するまでの過程に存在する考え方や経験などの目に見えない価値なのですが、私はこれに気がつかず20年以上生きてしまったため、どこか自分に自信が持てないままでした。パーツワンでそのことに気づいた私は、“目に見えない私自身の価値”を高めるためにインターンを続けていくこととなります。
後編へ続く…
【ライター紹介】
笘井 優斗 1997年生まれ、東京都出身。早稲田大学法学部在学中、2018年12月に株式会社パーツワンの長期インターンへ参加。セールスエンジニアで活躍しながら、採用活動にも関わっている。趣味は筋トレ。