PALETTEに加入したきっかけ・加入前何をしていたか

PALETTEに加入したきっかけは、現地で国際協力を行っているNGOで働き、現場を見てみたいと思ったからです。

大学１〜３年生の間、大学の国際協力団体に所属し、カンボジアにて石けんを用いた手洗いや歯磨の普及活動を行っていました。しかし、短期で単発でのみの活動を行うことに違和感を覚え、継続的に活動している国際協力NGOに関わりたいという思いから、３年生の８月からの半年間、フィリピンの子どもと女性の支援を行うNPO法人アクセス(以下アクセス)の日本事務局でインターンとして活動しました。そこでは日本のNGOが行っている実際の業務を知ることができ、支援といっても、そこにたどり着くまでには地道で細かい作業がたくさん詰まっていて、たくさんの人の強い思いが込められているんだということを知りました。そして、次に湧き上がってきた気持ちが、現地で活動している組織にも関わってみたいという思いでした。そんな時にアクセスの事務所で見つけたのがPALETTEのビラで、「今行くしかない」と思い大学を１年間休学しフィリピンにやってきました。

PALETTEで何をしているか

カスタマーサービス(以下CS)という領域で活動しています。主な業務内容は、雑務(教室掃除や準備)から留学に来た生徒さんのトラブル対応、教師のスケジュール管理、学校の運営改善等、学校運営に関する全般的な業務で、生徒さんと教師とのコミュニケーションが重要となる部署です。私は勝手に、PALETTE SCHOOL(以下PS)の万屋部署だと思っています。留学生、働くみんなのためだったらなんだってします。

その中でも私が力を入れたことは、学校運営改善にあたる、Super Beginner Course (以下SBC)という英語超初心者の生徒さん対象のコースの授業、教科書改善です。そのきっかけになったのは、私が実際にSBCの日本語クラス(日本人スタッフが日本語で英語の授業を行うクラス)を受け持ったことでした。授業を行う中で、ある一人の生徒さんが、「この授業の宿題も難しすぎるし、他の先生との授業の教科書も難しすぎて全然内容が頭に入ってこない」と素直に打ち明けてくれました。実際、当時、当校にはSBC向けの教科書がほとんどなかったため、その導入と、自身が受け持つ授業の内容改善を行いました。

教科書導入の過程では、私が考えた導入案を元に教師とミーティングを開いたり、個人個人ヒアリングを行い、アドバイスや新たな提案をもらいました。その中で、「私が新しくSBC向けの教科書を作る」と言ってくれた教師が現れた時は、自分の提案に対し同じように考え協力してくれる人がいるんだ、ととても嬉しく感じました。改善版のSBCは、来年から実施予定で、今はそれを楽しみにしています。

PALETTE, Inc.について

働く全員の「個」を大切にしながら、全員が同じビジョンに向かって突き進んでいきます。

インターンといえば、あくまでも社員のお手伝いをするものだと想像していました。しかし、ここでは、自分の将来像を描きながら、その像に近づくために今PALETTEで何をしたいのか、何ができるのか、ということが常に問われます。だから、しっかりとした「個」を確立しつつ、みんなが同じPALETTEのビジョンに向かって日々猛進しています。

自分のこともPALETTEのこともそんなに深く考えたことのなかった私は、インターン開始当初、そんなカルチャーに戸惑うこともありましたが、現地代表の西村はそんなぶれぶれな私に徹底的に付き合ってくれ、考えをクリアにするための問いをたくさん投げかけてくれました。逆にいうと、そこを考えることから逃がしはしてくれません。しかし、この文化が根付いているからこそ、みんなが同じステージで働いているんだというのがよくわかるし、自分もその一員になれているんだというのを日々強く感じます。

今後何をしていきたいか

現地でのインターンはもうすぐ終了するのですが、日本に帰ってからもぜひPALETTEには関わり続けていきたいので、帰国後は、PALETTE JAPAN Youthで活動したいと考えています。現地での経験を生かし、日本だからこそできることに力を入れていきます。

具体的には、留学生、インターンをPSに呼び込むことです。自分がPALETTEで関わった人は、熱くて、常にワクワクして、かなり変だけど太い筋の通った芯を持っている人ばかりでした。そんな人と関わり、自分のように新たな自分を創り出す人がPALETTEから増えたらいいなと強く思います。なので、日本でのイベントや説明会を通して、自分の経験を自分の口から人に伝える活動ができたらいいなと思います。また、現地とのコネクションを増やせる企画の計画から実施も行たいなと考えています。