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仕事を、自分事に。ひたむきな実行力が引き合わせてくれた、MVP受賞という『新しい私』

▲2018年下期全社表彰にてMVPを受賞した、西本 瑛見加

今回は、2018年下期MVPを獲得した西本瑛見加(2014年新卒)を紹介します。
入社以来、コンサルタントとしてお客様に向き合い続ける西本が、「こんなわたしなんて」から「こんなわたしだって」に変わりゆく姿は、いつか大きなことを成し遂げたいと今を励むすべての人に向けた、オプトからのメッセージです。

ドラマで憧れた世界が、厳しい現実を突きつけた

広告業界に入ったきっかけは、高校生のころに見たドラマでした。CMプランナー役のヒロインが、仕事に追われながらも生き生きと毎日を過ごす姿は、10代半ばの西本の目に理想の働き方として映ったそうです。以来、あこがれ続けてきた広告業界。その目標が叶ったはずが、目の当たりにしたのは厳しい現実でした。働くことは、西本にとって紆余曲折の連続だったのです。けれども、その経験すべては糧となり、今の西本を支えています。

元来、手を挙げて何かを発言するのは苦手。本人がそう自覚するがゆえ、ずっとひた隠しにされてきた西本の本来の持ち味――内省を重ね、粘り強く、人を巻き込む力――は、どのように芽を吹き、実を結んだのでしょう。
そのストーリーをほどく前に、まずはそれまでの仕事のスタンスや取り巻く状況を、本人に語ってもらいました。

西本「わたしは、子どものころから人前で発言するのが苦手な性格でした。『わたしなんかのためにみんなの時間を奪うなんて申し訳ない』。そんな気持ちが常に先に来るので、授業中に質問をしたことは1度だってありません。そんな性格が社会人になった途端変わるわけではありません。オプトに入社してからも、自分の意見には自信を持てずにいました。

当時、わたしが担当していた案件のチームメンバーは、先輩だらけ。そんな環境もあり、『先輩たちは、わたしよりもお客様のことを分かっている』『これまでの経験則から正しい解を持っている』と考えていました。だから、自分が意見を言うなんて、おこがましい。こんなわたしがコンサルタントを名乗っていてよいのかなと常に思っていました」

自分の存在意義はあるのか。そんなことを考えてばかりの日々は、西本にシビアな現実を突きつけます。数値目標の未達、周囲からの信頼の希薄化。そこに追い討ちをかけるかのように、ある日、クライアントからも非情な通告を受けることになります。

西本「長年、取引のあるお客様を先輩から引き継いだのですが、広告費用対効果がずっと合わず、苦戦を強いられており、お客様からも厳しいお言葉をいただいておりました。」

非常事態がもたらした変化とは

▲クライアントからの厳しい言葉が、大きな変化を自らの中に生み出したと話す西本

西本は、クライアントからの厳しい言葉が、それまでの仕事のやりかたはもちろん、向き合いかたを深く内省するきっかけになったと振り返ります。そして、自分のカラーが無いことが、すべての結果を引き出していたことに気づきます。

西本「経験豊富な先輩のやりかたを踏襲していれば間違いはない。そう思ってここまで来ましたが、結果が出ない、状況が変わらないままでは、わたしが担当でいる必要はありません。自分が関わる意味を見いだしたいと思いました。マイナスに近い状態でしたが、ようやくスタートラインに立った気持ちになりました」

これをきっかけに、西本は大きな変化を自らのなかに生み出します。

西本「上司からも『間違っていてもいい。まずは発言しよう』と促され、少しずつですが会議や打ち合わせでも自分の意見を言うようになりました。発言するためには、いろいろと考え、事前準備もしなければなりません。自分ならどうするかと思うことが増え、自ずと発言回数が増えました。それを繰り返すうち、周りからも徐々に認められるようになり、自分に自信を持てるようになりました」

次に西本が取り組んだのは、チームのコンディションを整えることでした。状況の細かいフィードバックを繰り返し行うことで、担当者間の相互理解を図り、常に連携が取れている状態をつくりました。

西本「これまでは、クリエイティブの担当者から受け取った広告バナーを運用し、その結果をお客様に報告する、というのが一連のフローでした。けれども、バナーが出来上がる過程には、デザイナーをはじめ多くの人が関わっています。その人たちだって、自分たちの成果品がどうなったのかを気になっているはず。少なくともわたしならそう思うと考えました。そして、それを伝えないことにはブラッシュアップされたバナーは、当然出てはきません。

そこで、『このあいだのバナーですが、Aは良かったけれどもBの結果はいま一つでした。今回は、Aを良くするほうで制作をお願いします』というように、良し悪しをチームチャットで頻繁に流すようにしました。すると、クリエイティブ部門のみならず、営業担当者も『このバナーがいいんだ』と知ることになり、お客様との会話にも活用できるようになります。これは一例ですが、そんなふうにチームのコミュニケーションを活性していきました」

クライアントの前で涙。「ようやくパートナーになれた」

▲自らが変わり内省を繰り返し行動に起こすことで周囲の信頼を一つずつつかんでいった西本

自らが主体的に、そして目的を持ってチームメイキングをしていく。その結果、事態が良いほうへと動き出す。もっと良くしようと次の行動を生む。そんな手ごたえを感じた西本は、日に日に積極的になっていたと話します。

そして、その結果は、どうなったのかというと……

西本「頑張ったかいがあり、成果が獲得件数の増加という形で出てきました。お客様にも喜んでいただき、定例会でお褒めの言葉もかけていただいたんです。『やりましたね、オプトさん』と。その瞬間に感極まり、みんなのいる前で泣いちゃったんです。そんなわたしを見た先方の担当者さんも一緒に泣いてくださいました。」

この日を境に、クライアントとの関係性も変わったと西本は話します。

西本「一番嬉しかったのは、他愛のない会話を交わせるようになれたこと。相談されることも増え、ようやくパートナーとして認めていただけるようになったと感じました」

自らが変わり内省を繰り返し行動に起こすことで周囲の信頼を一つずつつかんでいった西本ですが、一緒にチームを組む上司、先輩たちへの感謝の気持ちも、もちろん忘れてはいません。

西本「なかでも営業を担当していた先輩にはずいぶん鍛えていただきました。当時は、お客さんも怖いし、自分にも自信のない状態。話を振られ、先輩に助けてもらおうと顔を覗き込むたび、『こっちを見るんじゃない!』と言うかのように睨み返されていました(笑)。お客様の前で『あなたの意見を言いなさい』と叱られたこともあります。そうやって厳しく接してくださったからこそ、自分で乗り越えることができました。先輩には、とても感謝しています。そして、その裏で上司がMTGのたびにフィードバックをくれたり、一緒に考えてくれたりと沢山の時間を割いてくれました。

たくさんの方が、わたしの成長を信じてフォローしていると知ったこともまた、『こんなわたしなんてと思っていられない』『できないなんて言いたくない』と、自分を鼓舞し最後まで諦めたくない原動力になりました」

わたしと同じ誰かの希望に、続く後輩の手本になりたい

▲2018年下期全社表彰にてMVP受賞スピーチをする西本

挑戦と結果、そして、そのプロセスを評価されたことが、西本の2018年下期MVP受賞を決定づけました。しかし、これまでの話から分かるように、西本は決して器用ではなく、声も大きなほうではありません。本人もまた、「すぐに成果の出るタイプではない」と自らを評します。けれども、そんな西本だからこそ、内に蓄えた力が圧倒的な行動力となってアウトプットされたのでしょう。

今回の受賞が、わたしと同じタイプの人に希望を与えるきっかけになれば。

そう語る西本は、仕事に対する心構えが、以下のようリファインされたと話します。

西本「年齢や職種、社歴は盾にするのは、言い訳です。自分がその立場になったのならプロフェッショナルとして腹をくくり、責任と向かい合う。さらには、チームで動くので、全体最適化の視点をより大切にするようになりました。何よりもお客様のためになることをしたい。すぐ結果が出なくても、回りに回っていつか帰ってくればいい。いまは、そんな気持ちで仕事と向き合っています」

オプトグループのValueである「先義後利」の考えを体現している西本ですが、その心境にいたるまでには、落ち込んだり、悩んだりを繰り返してきたようです。

西本「この時期は、ドラマの原作コミックを読み返していましたね。そのたびに、『そうだそうだ、これをきっかけにオプトに入ったんだ』って。そう初心に立ち返ることで、気持ちを奮い立たせてきたように思います。けれども、乗り越えてみれば、そんなに怖いことではなかった。そうやって思えるくらいは今は強くなれたと思っています」

そんな西本ですが、今後は、女性コンサルタントの手本になりたいと目標を語ります。

西本「仕事量も、関わる人も多く、こなすのも大変な一面があるコンサルタント。そこに自分の価値も付加していかなければならない。年次の浅い社員ほど、戸惑っている人も多いのではないかなって。だからこそ、『入社6年目の西本さんはバランスよく働いているから、わたしもいずれあんなふうになれる』といったように、後輩が未来に期待できる存在になりたい。まだまだ模索中ですが、わたし自身がコンサルタントを続けていきたいと思っているので、工夫を重ねながら実現を目指し、これからも挑戦していきたいです」

そこには、自分が周りの人に支えてもらったように、今度は自分が周りを支えたいという、西本の実体験がともなっていました。


<プロフィール>
西本 瑛見加(Emika Nishimoto)
2014年オプト新卒入社。現在はトレーディングコンサル2部に所属。
2019年2月よりチームマネージャーに昇格。2018年下期全社表彰にてMVPを獲得。

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