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7/31 水産資源問題とどう向き合うか。by 東京営業所

こんにちは、小野食品東京営業所の小山田です。


さて、「水産資源が枯渇している!」という問題は、テレビでも報道されており、水産・食品業界への就職を考えられている方には気になることではないかと思います。

今までこの業界でやってきて、色々考えてきたことを書いてみたいと思います。


まず、スーパーに並んだり、加工用に使われるサンマやイワシなどの主要な魚種についての漁獲規制は、漁業会社や加工業者のような「自社の利益を求める業者」ではなく、行政主導で進めるべきと思います。


しかし、一方で消費者の意識や、消費者に現状を伝える立場である水産流通・加工業者の意識というものも同じくらい重要なものであると感じています。


「法律の範囲内だから・・・」 というだけでは今後は評価されない時代になると思います。事業規模としては本当にちっぽけな我々ですが、小さいながらも下記の心がけをしております。


① 複数の魚種をシリーズ化して販売。資源変動への柔軟な対応が可能な販売体制。

  ⇒ 単一魚種を大量に販売するビジネスモデルは、資源枯渇に結びつきやすい。自然の変動に対して緩やかに販売するものを変化させる。

実はこれ、昔の街の魚屋さんが季節ごとにとれた魚種を販売していたことと同じ。


② 水揚げが順調な魚種(特に地元で!)の商品開発・販促。今であれば、「イワシ」、「ブリ」の販促を強化!

  ⇒ いっぱい取れている自然の恵みを頂く。潤沢な資源に付加価値をつけ、発信していく力。これが全体の資源を守るためにも重要と思います。


③ 安いだけの商品販売はしない。海外向け含め、国内資源の投げ売りには反対。

  ⇒ 数十円/kg で販売するための大量漁獲が数多くあります。


数か月前、海外の一流ホテルのシェフとお話をしたとき、数年後には、MSCなどの環境認証を取得しない商品の販売が出来なくなるという話を聞きました。日本と比べて海外の方が、水産資源に関する意識は高くなっています。


※ 環境認証とは

  MSC : https://www.msc.org/jp/aboutMSCJP/thisiswildJP

  ASC : https://www.wwf.or.jp/activities/basicinfo/1773.html

  MEL : https://www.melj.jp/


当社としては未だ取り組めていませんが、このような環境認証を活用するというのも、一つの選択肢であると考えております。

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