こんにちは!株式会社ワンピースの広報担当の大内です。
今回は、当社の20周年記念イベントでDJを担当したメンバーしばもっちゃん(芝本まどか)のインタビューをご紹介します。
普段とは全く違う業務への挑戦を通じて見えてきた、働くことの新しい面白さや自分らしさについて語っています。
メンバー紹介
◆名前:芝本まどか
◆あだ名:しばもっちゃん
◆役割:ブランド『OTONA』再販計画、撮影、企画、画像
◆入社時期:2016年1月
きっかけは「仲間の姿」に感じた共感
Q. ファッションショーのDJを引き受けたとき、どんな気持ちでしたか?
正直、驚きと不安が混ざっていました。でも同時に、「これは自分も一歩踏み出す日かもしれない」と直感したんです。
実はその頃、私生活でも手術を終えてリスタートを切ったばかりだったので、「今こそ動いてみよう」と思えたんだと思います。今回の周年イベントのテーマが『一歩踏み出す』というキーワードだったのも、まさに自分の状況とリンクしました。
Q. 挑戦するきっかけは、何だったのでしょう?
大きかったのは、仲間たちの存在です。誰かが一歩を踏み出している姿って、自分の心にも火が灯るんですよね。
みんながそれぞれ発信してくださっている姿を見て、すごく共感したんです。「私も何かできることがあるかもしれない」って、自分から名乗り出たというより、仲間の熱に背中を押され、気づけば一歩を踏み出していた——そんな感覚でした。
「自分の好みに寄りすぎない」選曲への挑戦
Q. 初めての"DJ"という役割。不安はありませんでしたか?
もちろんありました(笑)。音楽は好きでしたが、ファッションショーのDJは初めてで、業務としては未知の世界。
選曲やテンポの調整、空間づくり……やればやるほど難しさを感じて。でも「どうすれば場が輝くか」をずっと考えていました。特に、普段自分が聴くジャンルとは違う世界観だったので、ざっくりとした自分の中のイメージをどう形にするかが一番の挑戦でした。
Q. 選曲ではどんなことを意識したんですか?
まず「自分の好みを押し付けない」こと。その空間やショーの一部として音楽を成り立たせるために、ブランドの世界観やお客様の世代に寄り添うことを意識しました。
各ブランドのコレクションビジュアルから想像したり、各ブランドのSNS投稿で使用している音源やフォロワーの好みなどを細かくチェックし傾向を分析しました。そして司会者の声のトーンやテンポ、ショーのタイムスケジュールに合わせて約30曲ほどに絞り込みました。
歌詞の意味や曲調も意識して、「前向きに一歩踏み出す」「内なる自分を信じて」みたいなメッセージを込めた曲を選んだので、誰かにとって、それが後押しになったなら嬉しいなって思っています。
選曲のポイントとしては「最後に口ずさんで帰ってもらえるような1曲」を意識していたのが自分なりのこだわりです。
また、残念ながら当日は雨だったので、晴れをイメージしていた選曲から急遽変更したりもしました。
初めての挑戦でしたが、大変ながらもこうやって形にできたことと、当日の会場が盛り上がっていたことが本当にうれしい経験になりました。
お客様の「キラキラオーラ」に感動
Q. ファッションショー中、印象に残っていることはありますか?
お客様がモデルとしてランウェイを歩く姿が、とにかくキラキラしていて…!服をまとうことを心から楽しんでいるのが、こちらにも伝わってきて、「人生を楽しむってこういうことか」と感動しました。
あのポジティブなオーラ、エネルギッシュさを間近で感じて、「私もこんな風に歳を重ねたい」とふつふつと想いがみなぎった時間でした。
部署横断プロジェクトで見えた「仲間を知る」喜び
Q. 部署横断プロジェクトで印象に残ったことは?
一番は、「仲間を知る」という機会になったことが、私にとってすごく嬉しかったです。普段あまり関わりのなかったメンバーの、それぞれの優しさや局面に遭遇した際の踏ん張りの強さ、面白さに触れることができました。
みんなで何かを作るにあたって、『楽しみやな』『頑張ろう』という会話が実際にあって、初めての試みだったからこそ、新しいことにワクワクしながら一緒に走れた時間です。たくさんの感動が詰まっていました。これは、あの期間を共に経験しているからこそ感じられるものだと思います。
働くことの醍醐味を再発見
Q. 今回のイベントを通じて、自分の中に何か変化はありましたか?
「やってみたい」を形にするって、こんなに楽しいんだって再確認しました。
怖さや不安もあったけど、それ以上に"動く喜び"が大きくて。自分の思いや考えをちゃんと行動に移すって、すごく幸せだなって思ったんです。やったか、やらなかったか。その違いだけで、心に残る思い出の質がまったく違うことを、改めて体感しました。
「心に正直でいること」が自分らしさ
Q. 芝本さんにとって、「自分らしく働く」とはどんなことですか?
心に嘘をつかないことですね。ちゃんと「楽しい」と思えるかどうかが大切な指標です。
自分の心に正直でいられる時こそ、「あ、自分らしく働けているな」と感じます。逆に、楽しめていない時はどこかにモヤモヤがある。だからこそ、自分の感覚を大切にしたいと思っています。やることはたくさんあるけれど、そのひとつひとつをどう受け止めるか、自分の捉え方で空気は変わるんだなって実感しています。
トップダウンじゃない」ワンピースらしさ
Q. ワンピースという組織で働く面白さは、どんなところに感じますか?
一人ひとりがちゃんと自分の声を出せる。上からの指示ではなく、「やってみたい」を任せてくれる文化がある。
今回、本当にトップダウンじゃないなということをすごく感じました。「こんなことやってみたい」という発信者がいて、周囲も「いいね、やろう」と乗ってくれる。そういうカルチャーがすごくワンピースらしいと思っています。
今回もそういう感覚で自分としても参加した流れで、イベント全体のDJを担当するとなった時に、「よし!今後ワンピースで音楽関係で必要になったときは芝本呼べば大丈夫!ってなるぞ!」って熱量が高まりました(笑)
こうやって広がるからこそ、今回みたいな挑戦ができたと思います。
私は、ワンピースに入って9年が過ぎますが、ここで働くことを通して、人格が形成されていくような感覚すらありました。
誰かと関わるからこそ気づけることがある。ワンピースはトップダウンではないからこそ、対話を大事にしているので、より、人と人が関わる濃度が高いと思います。自分の関わり方が誰かの影響にもなり、そういうことを実感できることも含めて、そういう部分がおもしろいと感じています。
今回のイベントの運営を通しても、働くことの醍醐味って、やっぱり人との関わりの中にあるんだなと改めて感じました。一人では気づけなかったことがたくさんあったし、意図せず誰かが見てくれていたりとか。ワンピースはメンバーにもすごく矢印が向いた組織で、価値観の共有や文化的なところがすごく厚い。それがすごく魅力的だと思っています。
これからの挑戦
Q. 今後、挑戦してみたいことはありますか?
「言葉にすること」にもっと挑戦したいです。
実は、自分の思いや考えを表現するのが得意ではないと思っていました。こうやってイベントのメンバーとして普段は関わりが少なかったメンバーと一緒に仕事をして、メンバーから「しばもっちゃんと話すと元気や勇気がわいた。」「躓いていたけどやってみようと思えた」と言ってもらえたことがあって。あ、言葉って人に届くんだなって感じたんです。だからこれからは、少しずつでも発信をしていきたいと思っています。
自分が感じたワンピースで働く面白みが、私の言葉や発信を通して誰かが感じて面白くなるような、そうやって組織づくりにも貢献していきたいです。
「楽しい」は、与えられるものじゃなく、自分でデザインするもの
イベントを通して、一番強く感じたのは、「楽しもうとする力は自分でつくれる」ということ。
「どうせやるなら、自分で楽しむ」
シミュレーションの時点で泣きそうになるくらい、本気で向き合ってきたからこそ、当日の景色があんなにも鮮やかだったのだと思います。
 
 
