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技術音痴な自分がデジタルS.W.A.T集団を作るまで

オーシャン代表谷尾です。生まれは大阪、育ちは熊本の53歳です。天草という海辺の町に小学校から高校卒業までいました。東京理科大学の機械工学科に入るものの進級に厳しくて2年余分にかかりました。勉強熱心な学生ではなく将来自分が何がやりたいのかが、まだしっかりも決まってませんでした。
世の中を知りたくてひたすらアルバイトに励んでましたね。特にディズニーで働いた経験は印象深いです。ゲストはとても楽しみに来てくれますし、自分たちも楽しませたいという思いで仕事をしてましたので自然と空気が明るく、毎日がお祭りみたいなんですよ。

学生時代で印象深かったことは、当時バイクにハマってまして、北海道を1週間かけて廻ったことがありました。真っ直ぐな道を走りながら地平線を見たその光景が忘れなくて今でも毎日のように思い出します。
たぶん海外に行ってもそうだと思いますが、いろいろな場所に行って今までに見たことがない景色を見たり人と話したりして、普段の生活では触れられないものと触れると、価値観が変わるのだと思います。

結局、自分が何をやりたいのかというのは大学時代では分かりませんでした。ただ当時成長している産業分野と就職はワンペアだということだけはしっかり思っていました。
産業として鉄が栄えている時代は、就職先としては鉄の分野が有望です。
繊維が栄えている時代だってあったわけですね。

で私が就職するころはコンピュータ業界が花形でした。特にシステムエンジニアという職業は当時引く手あまただったのですね。その波に乗ろうと思って富士通に行きました。

ただ私が配属されたのは、過去につくったシステムを維持していくという保守的な部門です。当時1992年ですから、インターネットも無ければWindwosも、これからという時代です。同期の連中は、さあインターネットの時代とか、Windowsがそろそろ来るよ、と意気込んで時代ととも歩んでいるのに、自分だけ取り残されたように感じて侘しかったですね。

そんなときにオラクルというアメリカのソフトウェア会社が日本に来て、方々でイベントを仕掛けて有名になっていたのです。私はそれを見て「これだ!」と感じてすぐに転職を決めました。

ちなみに富士通は体育会系、年功序列、終身雇用という古き良き日本の体制でした。そこで求められるのは上下関係とか会社への忠誠心だったりまします。そんなカルチャーを背負ってオラクルにいくと、根本から概念が崩れ落ちるのです。今は分かりませんが、職場に遊びを持ち込んで良いという部署がありました。勤務時間に音楽聴いてたりゲームに興じてました。

あと評価制度。日本では遅くまで残業して頑張ったね、というのも評価されると思うのですが、オラクルでは4半期でどれだけ成果出したの?の一点張。ですから企業風土自体違うんですよ。
結局3年くらい居て、日本全国津々浦々を行く仕事だったのですが、そこで次の転職先との出会いがあります。

それはフューチャーという会社で、コンペで勝ちまくっているという噂を行く先々で聞くんですね。で調べてみたら、私が今も尊敬してやまない方が創業者兼リーダーで、セブンイレブンに日本で初めてPOSを入れた人なんです。で、その方が持ってる哲学に痺れて、面接に行って実際にお会いすることもできまして、フューチャーに移籍しました。そこで学んだことが今の自分のベースになっているんですね。その後ベンチャー企業に行ったのちに起業しました。

コンピュータが電子計算機だった時代にはシステム化に要する費用はコストと呼ばれていましたが、私が起業した2007年というのは、気付いたらすでに、ITがコストから投資というふうに価値基準が変わっていました。企業が人材採用して育成するのを、コストではなくて未来への投資と見なすように、ITにそこに並ぶようになってきたのです。で「人材」に関するノウハウは苦労してきた歴史も長いし、知見がそれなりに確立しているじゃないですか。でも「IT」に関するノウハウは歴史が浅くて、どんな技術を選べばよいのか、どうやって組織に導入していけば良いのか、という知見は浅いんですね。

統計情報を見ればわかるのですが、IT投資は失敗例が多いんです。なので企業のマネジメントにそのようなことを分かりやすくお伝えして、意思決定を補佐する専門家が必要だと。そんな社会の要求に応えようと起業しました。

そのときに仕事は直接受注することを自分のルールに決めました。IT開発はプライムと呼ばれる元請け 下請けの連鎖を作るのが一般的です。日本独自の効率的なやり方なのですが、お客様に声が届かないという弊害があります。実際に設計や開発業務に携わる3次、あるいは4次請けの人たちが、このやり方はおかしいと気付いたとしても、その声は上にあがる途中で揉み消されます。これでは良い提案も、ものづくりもできませんので、私はお客様の近くに行くことを決めました。このことによって相手を良く知ることができますし、相手と腹を割ることもできます。難題な案件を解く鍵は、お客様と直接の互恵関係を結ばないと、見えてこない。これを大事にしています。

ちなみに日本のIT開発の状況は、富士通、オラクル、フューチャーと転々とすることで肌感覚で捉えることができました。今振り返ると全部意味があったと感じます。私たちの理念である「お客様ファースト」も全国のIT現場でまざまざと見てきた経験から芽生えました。

最近はありがたく沢山のご依頼ご相談を賜っておりまして、趣味の海釣りにはあまり行けなくなりました。行けない欲求不満の解消にすこしウンチク語りますが、自然界へ働きかけて生きる糧を得る、という世界観でやっていますので、釣った魚は自分で裁いて食べます。そこまでを含めての趣味ですね。
千葉の館山がホームグラウンドで、そこで知り合った仲間とのコミュニティもあります。
海の状況の情報交換をやったり釣ってきて魚のレシピを共有したり。
ちなみに私の中では、釣りも仕事と同じくらい真剣勝負ですw

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