カクトク従業員インタビュー。今回は、ビジネスサイドの事業責任者・田口 勇貴(たぐち ゆうき)にカクトクにかける想い、部下のマネジメントの考え方などを聞きました。
–カクトクに来るまでのご経歴を教えてください。
18歳の時にプロボクサーを目指して上京したのですが、24歳の時にアキレス腱を切ってしまって選手生活を断念しました。
次は何をしようかと考えて、営業の仕事に就きました。通販の電話営業を1年、通信回線の訪問営業を3年、美容サロン向け集客サイトの広告営業を6年やって、カクトク社に来ました。
–大手広告代理店の仕事を6年続けて、今回カクトクに転職されていますね
前職の会社でできることはやり切った感がありました。自分で営業して契約を取ることの面白味が薄れてきて、部下にいかに取らせるかに関心が移っていました。その部分でも、部下をMVPにさせることができたので、もうできることはやり切ったという想いがありました。
そこで、新しい環境に挑戦したいと思い、カクトクに転職しました。
–数ある転職の選択肢からカクトク社を選んでいますが、どんなところが良かったのでしょうか?
営業職に新しい価値観を提供できる事業というところに面白味を感じています。
営業職というのは会社の中で出世ルートが決まっていますよね。成果を出したら課長になって部長になって...と。カクトクはフリーランスという在り方を提示することで、新しい選択肢を提供しようとしている。そこに面白さを感じています。
–入社して実際に中から事業を見てどう思っていますか?
今のフェーズでは、フリーランスの営業職と、彼らに仕事を依頼したい企業のそれぞれに、良い体験を積んでもらうことが大事になります。しかしながら、未来の当たり前化を目指している段階のため、まだまだ認知も理解もされていない部分があると感じています。
–未来の当たり前化のために今どんなことができそうでしょうか?
まず、フリーランスの営業というものをイメージできていない方が多くいらっしゃるので、実際にフリーランスとして活躍している方をオウンドメディアなどを通じて発信して、こういう働き方があることや、それを通じて幸せな人生を手に入れている方がいることを、もっと世の中に発信していきたいですね。
また、kakutokuはプラットフォームであることと、弊社はそのプラットフォームを提供する事業者であることを前提にして、ユーザーに対してどこまで介入していけばいいのかを模索しているところです。サービスの本質はオンラインで営業職と企業のマッチングが成立するITプロダクトですが、今はまだ人間が介在することでユーザビリティを確保していく部分も必要なんじゃないかと思っています。
–日々の業務は他のメンバーと協力して動いてますが、チーム内で大事にしている価値観などはありますか?
顧客のハッピーな姿を想像して仕事をすればそれが自分たちに返ってくるということですね。顧客目線を大事にして、自分たちは何ができるかを考えてくださいと言っています。
–メンバーへのフィードバックもすごくきちんとされてますよね
その人が目標達成に向けてどんなアクションを起こしたのかを、結果よりもよく見ています。結果を讃えるよりも、結果を出すためのアクションに対してスポットライトを当てることと、それを称賛することはとても意識しています。
行動が習慣化されれば結果が変わると思ってるんです。習慣化のためには、自分の上司が自分の行動を見ているという印象が大事です。結果はまぐれでたまたま出ることもありますが再現性がありません。行動はその都度ほめてあげればどんどん習慣になっていきます。
–フィードバックは実際にやってみると難しいものだと思いますが、うまくやるコツがあるのでしょうか?
よく見てフィードバックするために、ある程度裁量を持たせるようにしています。こうやりなさい、ああやりなさいと言って道を狭めることなく、ミッションや最低限のルールを与え、その中で自分が考えてやりなさいとお願いする。そのうえで、こういう風に考えました、動きましたということに対して今度は称賛していくスタイルです。
–ポジティブなフィードバック以外に、改善を促すフィードバックもあると思いますが、どんなふうにしているんでしょうか?
指示・指摘にならないように気をつけています。あくまでも本人に自ら気づいてもらうように導きます。自分は今何をすべきか...その答えは自分自身の心の中にあるという考えです。
だから、例えば、いい結果が出なかったときに、まずその結果についてどう思ったか、原因は何だったと思うか、どうしたら良かったと思うか、それは何でそう思うのかという質問をしていきます。そうすると自分で気づいて改善していけるようになります。
ちなみに、部下へのフィードバックだけでなく、営業も質問力が生命線だと思います。トーク力じゃないです。しゃべるんじゃなくて、本音を聞き出して引き出す。アイスブレイクも含めて、いかに相手に心を開いて話してもらえるかを大切にしています。
–事業責任者として、社内のメンバーとのコミュニケーションについてはどう考えていらっしゃいますか?
職場の環境や部下のコンディションは、見てないようで見てます。まず自分たちが気持ちよく仕事をするのが大前提かなと思います。要は自分たちがいい組織でいること。そうでなければクライアントをいい組織にはできないじゃないですか。だから、仕事をするための環境づくりは大事にしていますね。メンバーが窮屈に感じない、伸び伸びとした環境を心がけています。それには時にピエロを演じることも必要ですね。それができる人は強いです。
–田口さんが考える、良い仕事の環境というのはどんなものでしょうか?
やっぱり小さな成功や成果を、社内みんなが喜べるのがいい会社だなと思います。人の成長に注意力を持てばいいんです。人ができないことをできるようになっていく様子に僕はすごく興味があるので。だから小さなことでも称えるし、クローズアップする。そういうのがいい社風を作っていくことになると思うのですが、そういうのって意識してやっていかないとできないことです。
「できないことができるようになることは当たり前」で終わらせず、当たり前のことを称賛できる会社がいいですね。プロってそういうことじゃないですか。だから僕が普段からメンバーを称賛するのには、ものすごい意図があるんです。
–休みの日の過ごし方にも上司としての考えがあるそうですね
休みの日はジムで汗を流しています。体型維持はセルフマネジメントの一環だと考えています。
部下に目標設定や自己管理の徹底を促すうえで、管理者である自分がまずはそれができていないとな・・と考えています。
–予定の管理にも営業職らしいこだわりがあるそうですが
あまり予定を詰め込まないようにしています。まず、切羽詰まった顔した営業マンに訪問されても嫌じゃないですか。良い意味で余裕は大事です。相手に余裕のある人だと感じさせることもトップセールスの大事な要素です。
–田口さんが今後目指す方向性を知りたいです
カクトクでやりたいことで言うと、営業職の働き方で、転職だけでなくフリーランスという選択肢もあるという認知度はもっと広めていきたいですね。それで食べていける人、それでハッピーな人生を手に入れられる人を1人でも増やしていきたいです。
カクトク以外も含めた自分の人生という意味で言えば、僕は営業職になって売れずに悩んでいる人の役に立てればいいなと思ってます。そういう人たちに対して何かしたい。何かのきっかけで営業職を選んだ人たちに、営業嫌いになって欲しくないんです。営業キツい、つらい、苦しい、そういう人多いじゃないですか。本当は違うんですよ。正しいやり方をすれば、実は営業ってそうじゃないんですよということを知ってもらいたいですね。
–最後に、カクトクで活躍できそうな人材ってどんな人でしょうか?
いろんなことを受け入れられる人ですね。正解は1つじゃない、いろんな正解があっていい、それも1つの正解だよね、みたいに考える人がいいですね。固定概念に囚われないことはとても大事です。
取材:2019年6月