「人生でこんなにハマったサービスはない」。1日3曲ペースで投稿するヘビーユーザーがCOOになった理由 | 株式会社nana music
nana music COOの細野(https://www.wantedly.com/users/3676)は、2012年のローンチ直後から欠かさず投稿を続けている「nana」のヘビーユーザー。...
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1日3曲ペースで投稿していたヘビーユーザーから、nana musicに最高執行責任者としてジョインしたCOOの細野(https://www.wantedly.com/users/3676)。前回のインタビューでは入社するまでのエピソードを紹介しました。
今回は、nana musicの新しいビジョンとバリューについて、そしてこれから「nana」の目指すべき方向性について、彼の想いを聞いていきます!
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ー nana musicの新しいビジョン「Everyone is a Co-Creator」について、経営陣とどのような議論をして作ったのですか?
新しいビジョンについては、経営陣で「nana musicがやりたいことは音楽なのか?」何度も話し合って作っていきました。
文原が望む「nana」の姿は、プロやアマといった隔たりを超え、誰もが表現者になれるステージであり、音を使って遊んで、コラボして、一人なんだけど一人じゃない。そんな場所なんじゃないかと思ったんです。
そこで楽しく人と音を重ねて遊ぶ、“共創”という言葉が出てきて、しっくりくるねと腹落ちした感じです。
ー 新しいバリューについても、議論した内容が反映されているのでしょうか?
そうですね。感じていること、思っていることの共通点や、nana musicのメンバーが日常的に意識できる行動指針をバリューとして形にしました。
メンバーたちにいつも問いかけている「それって、面白い?」とか「ユーザーは喜ぶと思う?」は、「Keep Surprising」に相当し、議論が長く続いているときはとにかくやってみよう!ユーザーに聞いてみよう!と、「Try First」を問いかけています。
最後の「Respect Mutually」は個人的に強く意識し、組織で働く上で、一番重要だと考えています。尊重しているからこそしっかりと自身の意思を伝え、「共創」しなければ良い空気感、良いモノは作れないと考えています。
ー 新しいビジョンとバリューを掲げた「nana」を今後どのように進化させていきたいですか?
ユーザーの方に自由に遊んでもらうための“余白”を用意したいと思っています。「nana」というアプリは、シンプルに言えば「90秒の音を吹き込める空白」を用意しているだけなんです。
その空白に拍手ボタンやコメントボタン、アカウント機能が紐づけられている。これをどう使うかはユーザーの自由。新しい遊び方をつくることが「nana」とユーザーの“共創”でもあります。
そのために「nana」がすべきことは2つ。1つ目は、新しいユーザーへの敷居を下げ、投稿しやすい環境を作ること、2つ目はコミュニティに“半透明の敷居”を用意することです。
ー 1つ目の「投稿しやすい環境」とはどういうことでしょうか?
新規のユーザーが「nana」を利用する際、精神的なハードルと物理的なハードルがあります。この2つを解消する仕組みをつくっていくことです。
前者の精神的なハードルは「恥ずかしい」や「緊張する」といった感情です。こういった方に、新歓コミュニティみたいなものを用意すれば、投稿のハードルを下げられるのではないかと思っています。「nana」の世界に歓迎するための仕組みですね。
難しいのが、後者の物理的なハードルです。都市部だと気軽に立ち寄れて、大きな声を出せて、綺麗に録音ができる場ってほとんどない。カラオケやカフェ、カーシェアリングの停車中の車など、いろんな場所を考えてきたのですが、防音の問題や安全性のことを考えるとなかなか決まらない。
今は「お布団企画」とかも考えています(笑)。布団の中でどう歌えば一番綺麗に音が取れるのか選手権とかね。布団メーカーと協力して、“防音性”という新しい評価軸で布団開発してもらえたらいいよなと試行錯誤しているところです。
ー 2つ目の“心地よい半透明の敷居”は、どういうものなんでしょうか?
アプリのなかで遊んでいる人たちって、ジャンルごとに少し文化が違うんです。この違う文化に属するものたちが無造作に混じり合うと争いが起きてしまう。でも、隣の面白そうなコミュニティにも触れる機会は必要で、そこからまた新しい創造が生まれていく。
だからこそ、一つひとつのコミュニティの間に半透明の敷居が必要なんです。ユーザーが心地いいコミュニティで楽しみながらも、他のコミュニティを柔らかく感じられるような"場のデザイン"を「nana」を仕切る側である私たちが考えていかなくてはならない。
ー ヘビーユーザーとしてこの5年間で細野さん自身の「nana」の使い方は変わりましたか?
変わっていません。ハモったり、メロディを歌ったり、ずっと同じです。5年間、毎日3曲投稿してても飽きない。文原は「それは細野さんだから」って言うんですけど、私と同じ使い方をしたら誰でも絶対ハマると思うんです。
ー 具体的にどのような使い方をすればいいのでしょうか?
「nana」にハマるために必要なのは、歌う場所と“ハモり”だと思うんです。現在アプリで行われるコラボのほとんどは、伴奏に歌をのせるものなのですが、もっとハモりが増えてほしい。
そうすれば私のようなヘビーユーザーが「nana」に溢れると思うんです。だから今「ハモりエフェクト」を開発中なんです。これをユーザーが使えば音楽に詳しくない人も、ハモれるようになりますから。
ー まさにユーザーの最初の一歩を支援する、という取り組みですね。
その通りです!私だって「楽器演奏ができたらいいな」と思うことがあります。でもめちゃくちゃ難しいじゃないですか。同じように“ハモり”ができない人がいるはずだから、そこをハモりエフェクトのように、テクノロジーで支援していく。
いずれは押すだけでギターの音が鳴るボタンとかもいいですね。それがあれば、ギターが弾けなくても音を出すことができる。そこから新しい音の鳴らし方が生まれ、音でコミュニケーションをとってもらう、そうやって「音を鳴らす楽しさ」をユーザーの方に体験してもらいたいんです。
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常にユーザー目線で「心地よく音を楽しめる遊び場」を考える一方、前職の経験を活かし、「nana」存続のために事業戦略を思考し続けている細野。
“半透明な敷居”や“ハモり”というアイディアをベースに、より多くのユーザーが「90秒の空白に秘められた可能性を探求できる場」を目指していきます。
すべての人が音を楽しむ世の中を作るべく、nana musicはこれからも、ユーザーの皆さんと“ハモり”続けます。まだ「nana」を使ったことがない、という人はぜひ一度アプリを開いてみてください!
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