就活生に伝えたいこと 〜本田圭佑と私〜
就職活動の波に飲まれた私
「就職活動」と聞くと、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。
いろいろあると思いますが、私はサッカーの本田圭佑選手を思い出します。
成長スピードが日本人のままじゃダメなんすよ - Youtube
就職活動の面接に向かうとき、結果を見て落ち込んだときに彼の名言動画をいつも見ていたのです。(今は65万再生ほどですが、リアルに2,000回くらいは私だったのではないでしょうか...)
というわけで、当時の私は軽く病んでいました。
数多くの就職先・情報サイト、諸先輩方の就職活動論、起業への誘惑、彼女や後輩へ良いところを見せたいプレッシャーなど・・・膨大な量の情報が就職活動の現場にはあり、完全に翻弄されていました。
当然こんな状態ではうまくいかず、かなり早い時期から動き始めたにもかかわらず、いつの間にか学部の同期にすっかり追い抜かれてしまっていました。
ついには私の頭も本田圭佑が日常的に脳内再生されるようになり、いよいよ正常な判断ができないと感じ、就職活動とは別のことを考え始めました。
何もかも置いて旅へ出たい
就職の二文字にがんじがらめになった私は、とりあえずすべてのしがらみを置いて旅へ出たいと思うようになっていました。
とはいえ旅に出ることは時間とお金が必要です。そして何よりも人生のレールを外れることがすごく怖かったので、覚悟を決めるには時間を要しました。しかし最終的には、家族と研究室の先生が背中を押してくれ、私は世界放浪の約1年の旅に出ることができました。
この期間でいろんな場所や人に出逢うことができ、何ものにも代え難い経験となりました。決断を応援してくれた方々には今でも頭が上がりません。
インドにて顔がやたら近いおじさんと。
旅人から起業へ
旅から帰ってきて待っていたのは就職活動ではなく、「友人との起業」でした。
学生時代の友人がWEB制作会社を立ち上げるので一緒にやらないか、と誘ってくれました。私もあの就職活動をもう一度やる気にはなれなかったですし、将来のことについて悩むよりもまずは目先のチャンスをつかみ取るために手を動かすことが、自分に合っていると思いました。実際のリアルの起業は決して楽なものではなかったですが、このときの経験は濃いもので今の仕事にとても活きています。
苦楽を共にしてきた友人たちと。当時は白メガネ。
そして現在
今はモンスター・ラボのプロジェクトマネージャとして、クライアントのサービスを成功させるべく、フルコミットの日々を過ごしています。大変なこともありますが、メンバーが成果を出したり良いものが出来上がると、とても嬉しいです。
モンスター・ラボの皆さん。楽しそうです。
目の前のことから逃げて良い
読んでいただくとわかるように、私は就職活動で成功しておらず、限りなく失敗に近い形で終わったと思っています。
なのでこんな私から伝えるというと恐縮なのですが、もし皆さんが悩んでいてどうしようもない状態だったとしたら、「常識から逃げてしまって良いのだ」、ということをお伝えしたいです。
大学4年生になったら就職活動しなくてはいけない、インターンもやらなくちゃ、大学卒業したら就職しなくちゃ・・・といった身の回りの「常識」から覚悟を決めて身を置いてみると、きっと違うものが見えてくるはずです。
そんな自由なことは許されるわけがないと思うかもしれませんが、誠意を持って周りの人たちに話をすればきっと理解を示してくれます。応援してくれる人たちもただ就職して欲しいわけではなく、あなたが幸せになってくれることを願っていると思いますので。周りの人がOKだったら、あとはあなたが覚悟を決めるだけです。
私は今年で27になりましたが、私より若い人はみな可能性に溢れていると信じています。
なのでチームの若手には強く言うことはありますが、常に彼らの成長を支えられるようなマネージャであり続けたいと思っています。そしてこういうふうな考え方になったのも、就職活動や寄り道で会った方々の影響が大きく、彼らと会わなければこういう考え方にならなかっただろうな、と思います。
皆さんの前にはいろんな選択肢があり、だからこそ迷ってしまうかもしれませんが、全力で考え抜いて頑張って欲しいです。
それでは最後に敬愛する本田圭佑の名言で締めたいと思います。
挫折は過程、最後に成功すれば挫折は過程に変わる。
だから成功するまで諦めないだけ。
応援しています!
もし中目黒に寄ることがあれば、お茶でもしながら話しましょう。