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《マーケター》大規模ネット広告をグロースハックする-Webマーケターの1年間の挑戦

田中 麻紀子(Makiko Tanaka)
データマーケティング部門集客・Web改善グループ Webマーケター
2015年大阪市立大学文学部卒業後、総合通販企業へ新卒入社。2018年3月にモノタロウへ中途入社。現在、monotaro.comのネット広告運用を担当。

サークルとバイトに打ち込む、典型的文系大学生でした。

ー学生時代は何をしていましたか?

アコースティックギターサークルに入っていて、流行りのアーティストをカバーして弾き語ってました。今だったらあいみょんをカバーしてるかな(笑)。
バイトはアパレルで、ほぼ店舗立ち上げ時から関わり、社員同然くらいのめり込んで働いていました。そこで「お客様へ商品をお薦めすること、売ることが楽しい」と思うようになり、小売業界で働きたいなと。その一方で、学生時代に休暇返上でバイトをやり切ったので、これからは土日は休みたいなと(笑)。メーカーや小売企業を中心に就活をして、最終的にカタログ系総合通販企業へ新卒入社しました。

数字に強いマーケターを目指したい

ー転職のきっかけは何ですか?

「仕入れられた商品をどのタイミングで露出させ、どの様な人に向け訴求し、どの様に売るか」といった売る仕組みに興味を持ち、マーケティング部門でのファーストキャリアをスタートさせました。そこで与えられた仕事が広告運用。マーケティング知識ゼロの状態から3年半で広告のイロハ、社内外の関係者を巻き込みながら日々の施策を進行させることの大変さを学ぶことが出来ました。そのうちに、Webマーケティングの魅力にハマりまして(笑)。前職の会社はゼネラリスト志向のキャリア形成を進めており、そろそろ異動のタイミングだと感じていました。私はWebマーケターを極めたいと考え、転職を決意しました。

モノタロウの一次面接で「数字に強いマーケターを目指したい」と話をしたところ、現上司で、マーケティング部門の責任者でもある久保さんから、「モノタロウはデータベースも整っており、文系正社員で入社をした方でもSQLやプログラミング言語を書けるようになっている」と聞きました。モノタロウであればこれまでの経験を活かしながら、自分の描くキャリアへ近づけると考え、入社を決めました。

ー現在担当されている仕事を教えてください。

現在はデータマーケティング部門で、monotaro.comのネット広告運用を担当しています。例えば検索広告であれば、欲しい商品をお客様が検索エンジンで検索したときに、一番上にモノタロウ商品が表示されるよう、広告を打ちます。SQLで抽出した商品名・スペック・番号等のデータから検索キーワードを作成し、検索エンジンに入稿するのですが、1800万点の商品全てに広告を打つ為、検索キーワード数は数千万以上にのぼります。また現代の広告システムでは、蓄積したデータから機械学習によって自動的に最適な入札価格を決定しますが、当社でもBigQueryに蓄積された過去実績を分析し、入札価格に反映させています。

プログラミングという武器

ー入社してからの取り組みを教えてください。

私が入社してまず行ったのは、SQLの勉強です。モノタロウの新卒社員は全員入社時にSQL研修を受講している為、初心者向け教材が整っており学びやすかったです。Pythonも社内の自己啓発制度を活用し、オンライン学習サービスを使って勉強しています。私の最初のアウトプットとして1時間ごとに広告費の進捗をSlackにお知らせするbotを作成したのですが、出来たときは感動しました(笑)。マーケターでもコードが書けるようになると、管理画面を手動でいちいち動かす手間がなくなるので生産性が格段にあがることが分かり、これからは必要なスキルだなと感じています。

サイト全体の理解が急速に進む

プログラミングに挑戦しようと思ったのは、すぐ近くにエンジニアの方がいたことが大きく影響しています。多くの事業会社では、システム部門とマーケティング部門は切り離されていますが、モノタロウのデータマーケティング部門では、フロントエンドエンジニア、データ基盤エンジニア、デザイナー、データサイエンティスト、マーケター等、様々な知識やスキルを持った人たちが集まっています。その為、サイトがどのくらいの期間でどのように開発されているか、サイト側ではどのようなデータが取れて自分が使うデータがどのように作られているか等を知ることが出来、サイト全体の理解が急速に進みました。


ーモノタロウの良いなーと思うところは?

データ基盤が整っている

部署ごとに数字の出し方が違っていれば数字がずれて、共通の会話が成り立ちませんが、モノタロウでは日々蓄積される膨大なデータを一元で管理し整備するグループがあります。その為、社内でのデータの認識ずれが起こりにくく、違う部門と会話をしていてもスムーズです。データドリブンにビジネスを推進することが出来ます。

社員の数字の感度が高い

一例ですが、ダッシュボードが豊富にあり、あらゆる数値を定点観測出来る仕組みが整っています。数字が悪くなった際には、誰かがすぐに気づき対処しています。また、分からない数字があった時はコンフル(Confluence)で検索すれば、社内の誰かがまとめたその数字の定義が出てくるので、誰に聞いたら分かるのかも明確です。社内Wikiみたいに使ってます。私は中途で入社しましたが、「誰に聞いたらいいかわからない」で止まることはありません。自分の仕事をどんどん進めたい方にとって、良いインフラが整っていると感じます。

成長しているからこそ、会社全体が前向き

9年連続で売上年率20%以上の成長を続けている企業で、仕事を出来ていることが幸せに感じますね。次年度の成長に向けて次はどんなことをやろうかと会社全体が前向きですし、チャレンジしやすい環境だと思います。やりたいことがどんどん生まれてくる方にはうってつけの環境です。私自身も、あれもやりたい、これもやりたいと、日々やりたいことが生まれてきています。実現するために努力して出来ることが増えていくのは、大変ですが楽しいです。私はこう見えて体育会系なんですよね(笑)。

定性的視点で新しい広告アプローチを

ー今後の目標について教えてください。

やりたいことは沢山あるのですが、一番は商品とお客様を深く知った上で、定性的な広告アプローチを行ってみたいと考えています。広告運用は数字の世界なので、いかにCPA(顧客獲得コスト)を安くし効率的にするかといった定量的視点はもちろん大切です。一方でお客様に商品を買っていただく為に、「この商品はどの様なお客様がどの様な用途でどのシーンで探しているのか」を理解し、思わぬユーザーの発掘や自分が知らない用途の発見に繋げたいです。1800万点もの商品を理解していくのは大変ですが、商品を理解しないとお薦めは出来ませんよね。学生時代から変わらない「お客様にお薦めすること、売ることが楽しい」という思いとデータサイエンスを融合し、モノタロウの大規模なインターネット広告をグロースハックしていければいいなと思っています。

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