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デザイナー、18年目。MJ、3年目。

ーツブさんってどうしてデザイナーになったんですか?

ん~、たまたま?(笑)

ーたまたま?(笑)

高3の時がクラブ全盛期みたいな時代で、クラブで流れてるVJっていう映像を作る人になりたかったんだけど、どんな学校に行ったらなれるか分かんなくて。それで友だちとか先輩とかに話してるうちに、知り合いにVJ作ってる人がいるって教えてもらって、その人が勤めてる専門学校に通えばなれるんじゃね?って思って比較検討もせずにその専門学校に入ったんだよね。

ーじゃあ専門学校では映像の勉強してたってことですか?

いや、それがさあ、そのVJ作ってた先生が居なくなっちゃってて(笑)、しかもその人デザイン科の先生やりながら趣味でVJ作ってたらしくて、先生目当てで入ったのに先生居ないし、授業も全然VJ関係ないし、こちとらデザインのデの字も知らなかったから、あれ???って(笑) でも授業は進んでいくから、、っていうのがデザイナー人生の始まりだね。

ー本当にたまたまだったんですね(笑)

そうそう。そこからちゃんと勉強したんだけど、昔からずっと海外に行きたいっていう想いがあったから卒業後は専門学校の先生に紹介してもらったチェコのデザイナーのもとで色んな事を経験させてもらって、1年後に日本に戻ってくるんだけど、色々あって全然就活がうまくいかなくて、、それで結構メンタルやられちゃって引きこもりみたいな時期もちょっとあったんだけど、バナナマンの動画見てたら「おもしろ~い!」って活力が湧いてきて(笑)、そこから派遣で採用された会社に拾われて日本でのデザイナー生活が始まるって感じかな。

ーバナナマンめちゃくちゃありがとうですね、、その会社にはどのくらい勤めてたんですか?

ほんとだよね(笑)。その会社は7年くらいかな。結構マスな広告をやってる会社で、チームでつくった広告が賞を獲ったりするレベルのところだった。でもやっぱり最初の頃は苦労したし、悔しい想いもたくさん経験して、それでも続けてたらだんだん力もついてきて、出来ることも増えてくるとモチベーションも上がってくるんだけど、今度は物足りなくなっちゃって。大きい会社だったからどうしても自分が歯車の一つにしか思えなくなっちゃったんだよね。それで他の会社を探してる時に見つけたのが、

ーお、MJですか??

いや、TENGAです。その当時TENGAってまだまだ全然世間に認知されてなかったし、俺も存在すら知らなかったんだけど、「デザインの力で世の中を変えよう」っていうコンセプトに魅力を感じて入社したんだよね。社長含めて社員みんながそのコンセプトに共感して、プロダクトもグラフィックも力を入れてたから活気にあふれてて楽しかったよ。海外事業部もあったから外国籍の人とかジェンダーの人とか色んな背景を持った価値観の違う人と働けるのも楽しかったなあ。


【腰痛】腰が痛くて絶望しているツブさん。


ー楽しかったのに転職しちゃった理由は?

ん~、創業メンバーが何人か残ってて、あの時はこうだったよね、とか、だから今こうなってるんだよねっていうのをすごく楽しそうに話すんだよね。それを聞いてるうちに会社の最初の立ち上がりって面白そうだなって感じるようになって、そういう場に立ち会いたいなあって思うようになったからかな。そこからなんやかんやあって転職して、まあ転職だから本当のスタートアップには立ち会えてないんだけど(笑)、でも会社を盛り上げていく大変さは経験出来たかな。

そこの会社もすごく楽しくて、人数の少ない会社だったからみんな仲良くて部活動みたいな雰囲気だったんだけど、きれいなものしか納品しちゃダメっていう想いが強くて、デザインに対してすごく誠実というか。最初に勤めた会社は、当たり前なんだけどビジネスマナーとか締め切りとかにすごく厳しくて、少しでも締め切りを過ぎたり何か失敗をしたらすぐにクライアントとの関係が切れちゃう!っていう考え方だったんだよね。でも転職した会社は、締め切りを過ぎてもビジネスマナーを守れなくても、誠意をもって謝って、その失敗を超えるくらい良いものをつくればクライアントとの関係はそんなに簡単に切れないっていう真逆の考え方で、すごい衝撃的だったし仕事に対する考え方が変わるきっかけになった。その会社でクライアントとの人付き合いの面白さとか、デザイン以外の事も学べたのは自分にとって大きかったな。それでまあここも全然マイナスな理由ではないんだけど転職して、次に受けたのが、

ーお、今度こそMJですか???

いや、4社くらい受けた。でもそのうちの一つがMJだね。

ーやっときた~~~!!

全然MJの話してないけどこの記事大丈夫なの?(笑)

ーん~、ツブさんの過去気になってたし面白いのでOKですよね?まあ細かいことは気にせず、MJに入社を決めた理由が知りたいです!

MJは他の会社と比べてプッシュがすごかったんだよね(笑)。他に受けてた会社が結構有名というか大きな会社だったから、内定もらってからも事務的な連絡しか来なかったんだけど、当時のMJの人事の方がこまめに連絡くれてすごく好印象だった。あとは、鈴木さんと面談した時に、この人今まで出会った人の中で一番頭いいし天才的だな、って思ったのが入社を決めた一番の理由かな。当時の鈴木さんはデジ推じゃなくてコピーライターだったんだけど、この人と仕事したら面白いだろうな~っていう想いがすごく強かったんだよね。

ーですって、鈴木さん。実際に仕事してみてどうでした?

いや、すごいなと思った(笑)。把握能力というか、クライアントはもちろん社内のことに関しても、現状を即座に理解して、過去も含めて今ある状況を上手く未来につなげていく能力がすごく高いなと思ってて、しかもそれをちゃんと言語化できる人だから、分からない人でも理解できるように落とし込ませるのも上手いし速いんだよね。あとチームで何かを1から作る時とかは、どんどんアイデアが派生していってとんでもない方向に行っちゃうことがあるんだけど、コンセプトとか企画の軸をブラさないようにちゃんと補強してくれるっていう信頼があるから、デザインが自由にできるんだよね。

ーですって、鈴木さん。さて、鈴木さんの凄さはよく分かったので、ディレクターとして、後輩に対してどんなことを思っているのかを教えてください!

そうだね~、何に対しても、良いものが作れたらそれでいいと思ってるから、極論誰が作ってもいいというか。自分の意見だから良くなったとか誰の手柄だとかどうでもよくて、彼女たちの意見でもっと良いものになるのであればそっちの方が全然いいと思うし、上とか下とか自分がディレクションをするからとかじゃなくて、実際に手を動かしてくれる彼女たちが見えている景色と、ディレクターとして見えてる景色っていうのをお互い共有して、良い方を取っていくっていう感じで進めてるかな。誰が作ってるかはお客さんにとっては関係ないことで、だからこそ良いものが作れたらそれでいいと思ってる。前に勤めてた会社の先輩の言葉なんだけど「盲点を信頼する」っていうのを目標にしていて、自分の見えている景色だけで考えるよりも、人から見える景色から生まれたアイデアとか発想を信頼してみようっていう気持ちが強いから、ディレクションしてるっていうよりは一緒に作ってるっていう感覚が近いかな。それでもやっぱり立場は違うから、俺の役目は責任を取ることで、彼女たちには自由にすくすく成長していってもらいたいなと思ってる。


【天才】ツブさんの息子さんが描いたツブさんの似顔絵(似ている)


ー確かに、よくデザイナー同士で喋ってますし、コピーに対してもアドバイスをくださいますよね。それでは最後に、ツブさんが思うMJの仕事の魅力について教えてください!

学校に撮影とか打ち合わせに行くとさ、生徒の顔が見えるじゃん。今までやってきた仕事って、クライアントとは顔を合わせるけどその先のターゲットと会うことってほぼ100%無いんだよね。もちろん今までも真剣に制作してきたけど、MJに入ってからは「この子たちに、この学校に入ってよかったと思ってもらえるものを作ろう」っていう新しいモチベーションが生まれてきたのがすごい新鮮だったんだよね。この気持ちはデザイナーもライターも営業もデジ推も、MJの仕事に関わる全員が感じられるものだし、MJの人たちは多分この気持ちが人一倍強いから、企画を考えるときも、言葉やデザインを生み出すときも、他より一歩先に踏み出すことができるんだと思う。その分時間も労力もかかっちゃうんだけど、それでもやっぱり何かを作ってる時は楽しいなって思える仕事だと思うよ。

ーツブさんの過去やMJに対する思いの丈をいっぱい聞けて嬉しかったです。ありがとうございました!


※ツブさんの入社のキッカケ、【昔はグレていた】鈴木さんに関する記事はコチラから。

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おまけ

【トップ画像の別アングル】ロケハンで気持ちよくなっちゃって芝生に寝転がっちゃうツブさん。

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