こんにちは。マネーフォワード広報柏木です。
本日もまた、強力な新メンバーがマネーフォワードにジョインしました。
https://corp.moneyforward.com/news/release/corp/20180904-mf-press/
今年の7月まで日本銀行金融機構局 金融高度化センター長だった家田さん。入社と同時にマネーフォワードファイン株式会社の社長に就任します。約30年間の日銀生活を終え、なぜこのタイミングでマネーフォワードに入社するのか、何を成し遂げたいのかなど、色々と伺いました。
語り手
家田 明
1988年東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。同年日本銀行に入行。考査局、京都支店、営業局、金融研究所、金融機構局などを経て、2011年から2013年まで鹿児島支店長。2016年に金融機構局金融高度化センター長に就任。2018年9月1日にマネーフォワードに入社し、マネーフォワードファイン株式会社の代表取締役社長に就任。趣味はジャズ鑑賞で、一番好きなミュージシャンはフランク・シナトラ。
インタビュアー
柏木 彩 (広報)
金融機関のリスク管理にどっぷり浸かった日銀での30年
柏木:家田さん、はじめまして。
家田:はじめまして。今日からどうぞお願いします。
柏木:去年は同じ時期に神田さんをインタビューしていました。毎年日銀の方は9月入社ですね(笑)。
家田:夏が異動のタイミングなので、動きやすいタイミングではありますが、たまたまです。
柏木:神田さんは23年間日銀にいらっしゃいましたが、家田さんはさらに長くて30年以上日銀にいらっしゃったとお聞きしました。どんな30年間でしたか?
家田:あっという間でしたね。バブルの真っ只中に入行して、その後バブルが崩壊して不良債権問題で経済が悪化して…そこから徐々に景気が上向きになってきた時にまたリーマンショック、さらには震災があり、振り返ってみると激動の30年間でした。
(鹿児島支店長時代、おはら祭にて)
柏木:具体的にはどのようなお仕事をされてきたんですか?
家田:金融機関への考査や、リスク管理に関する研究に関わった期間が長いですね。
柏木:確か神田さんも考査部署にいらっしゃいましたよね。金融機関の経営やリスク管理などを金融機関と一緒に考えて実行していくお仕事だとおっしゃっていました。
家田:そうです。神田さんと同じ時期に考査部署に在籍していたこともあります。一緒に考査に行っていましたよ。
柏木:そうなんですね!日銀にはたくさんの方がいらっしゃると思いますが、近い所でお仕事されていたんですね。
家田:はい。なので、またこうやって同じ会社で働けるのはとても楽しみです。
柏木:神田さんも「日銀の大先輩でリスク管理のプロが来てくれる!」と興奮気味にお話しされていました。ただ、リスク管理ってあまり想像できないのですが、具体的にはどんなことをされていたんですか?
家田:金融機関が業務を行う上でさまざまなリスクがあります。たとえば、貸出では信用リスクだったり、有価証券では市場リスクだったり、流動性リスクだったり。考査は、そういうリスクの把握・管理の状況をさまざまな業務の実態を通じて検証して、必要に応じて改善を促していく仕事です。
柏木:なるほど。とても難しそうです…。直近いらっしゃった金融高度化センターというのはどういった部署なんですか?
家田:もともと金融機構局には「考査」と「オフサイト・モニタリング」という2つのコミュニケーション・チャネルがあったのですが、2005年に新しくできたのが「金融高度化センター」です。
柏木:ふむふむ。
家田:金融高度化センターは、セミナーやワークショップなどを通じて、金融機関の機能の向上を支援するために設立されました。
柏木:実際にどんな活動をしてこられたんですか?
家田:金融機関の働き方改革、ガバナンス改革、企業評価の高度化などさまざまなテーマについて、セミナー・ワークショップを開催したり、研究論文を発表したりしてきました。最近では金融機関におけるデータ活用が大きなテーマになっていて、それもテーマとした「商流ファイナンス」や「ITを活用した金融の高度化」に関する連続ワークショップを行ってきました。
(2018年7月「金融高度化セミナー」にて、撮影:石井智士氏)
柏木:そのあたりのテーマだと、Fintechもかなり関わってきますか?
家田:おっしゃる通りです。先ほどの連続ワークショップでは、RPA、ビッグデータ活用、クラウドコンピューティング、Open APIなどまさに金融×ITのテーマについて議論を重ねてきました。その中でデータの持つ可能性をすごく感じていました。
柏木:それで、今回のマネーフォワードファインへの入社につながるんですね。
マネーフォワードファインで成し遂げたいこと
柏木:今回どういった経緯で転職を決断されたんですか?
家田:僕は今55歳なんですが、そろそろ転職を考えていました。長年金融機関のリスク管理を研究してきたのでそれを活かして何かできないかと思っていたところに、ちょうど声を掛けていただいて。
柏木:なるほど。タイミングが良かったんですね。
家田:はい。後、やりたい事業内容だったんです。金融高度化センターでは「データ活用」についてかなり議論を重ねてきました。今徐々に増えていますが、会計や受発注などのデータをもとに融資を行う「トランザクション・レンディング」のような「データを活用した融資」には大きな可能性を感じています。
柏木:最近トランザクション・レンディングの記事も増えてきていますし、ホテルの予約状況とか通販の販売実績にもとづいて融資を行うようなサービスが出てきていますね。注目度は高そうです。
家田:そうなんです。金融高度化センターでは、ここ数年、受注データをモデル分析して、信用度を評価する研究プロジェクトを進めてきたんですが、従来の財務諸表に基づく信用度評とに比べると、企業実態により近いと思われる評価になって。財務諸表をもとにした評価では、通常は、仕事を発注してくれる企業の信用度までは勘案されません。データを活用すればそこまでできるんです。今後融資は大きく変わると思います。
柏木:なるほど。そうなると、どういった課題が解決できますか?
家田:以前の瀧さんや梶さんのインタビュー中にもありますが、お金を借りたくても借りられない個人事業主や中小企業を支援していきたいと考えています。伝統的な財務諸表をもとにした融資や担保を必要とする融資だと、必要資金をなかなか借りられない企業も多いんです。
柏木:中小企業の資金繰りについては、マネーフォワードが最も解決したい課題の一つですね。
家田:はい。マネーフォワードには会計や請求書などのデータが蓄積しているので、それを活用して審査モデルを作ることで、これまでなかなか貸せていなかった先に貸出できる仕組みを作りたい。企業の成長を応援していきたいと考えています。
柏木:海外では金融機関と審査モデルをつくるFintechベンチャーの協業が進んでいるようですが、マネーフォワードファインでもそういった協業をやっていくんですか?
家田:はい、金融機関とは積極的に連携していきたいですね。今回自分達でも貸出は行いますが、あくまでも審査モデルの精度を上げることとオペレーションを構築することを目的としています。それがしっかり構築できた段階で、全国の金融機関と一緒に新しいサービスを世の中に届けていきたいと思っています。
新米社長の抱負
柏木:初めての社長業ですがどんな気持ちですか?
家田:責任は重いと感じています。ただ、同時にとてもワクワクしています。マネーフォワードは若い人たちが多く、みなさんとても楽しそうに仕事をしているのが印象的です。執務フロアには柱がなくて、全員が見渡せるのもすごく新鮮です。
柏木:柱ですか?意識したことなかったです(笑)。
家田:はい。柱も壁もないオープンなオフィスで仕事ができるのはすごく楽しみです。ここで新しいチームを作り、チャレンジしていきます。データやテクノロジーをフル活用する融資なので、CTO候補を含むエンジニアやデザイナー職はもちろんのこと、データサイエンティスト、マーケター、融資審査担当、法務・コンプラ担当など、新規事業を一緒に立ち上げてくれる仲間をまだまだ募集しています。
柏木:楽しみにしています!これからよろしくお願いします。
家田:はい、よろしくお願いします!
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