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社内報「SPEED」を大リニューアルしたら、閲覧率が99%になった話【社内報ネタ集もあります】

こんにちは!クルマ×ITのスタートアップ、MiddleField広報の松田です。

MiddleFieldでは、社内報「SPEED」を毎月10日に発行しています。

弊社で社内報が始まったのは2018年5月なのですが、紆余曲折を経て、2019年6月に大リニューアルを決行しました。そしてリニューアルした結果、社内報の閲覧率をほぼ100%まで向上させることに成功したんです!

【実際の社員閲覧率】
リニューアル前 80.62% → リニューアル後 99.57%

そこで今回は、MiddleFieldの社内報がリニューアルした裏側を大公開したいと思います。社内報編集の運用の仕方ネタの考え方もまとめましたので、社内報づくりに苦労している…という広報やHRの担当の方は、ぜひ参考にしていただければ幸いです!

目次

  1. 1, リニューアル前の社内報
  2. 2, リニューアルするに当たって行ったこと
  3. 3, おまけ:リニューアル後、社内の評判が良かったネタ集
  4. あとがき

1, リニューアル前の社内報

MiddleFieldの社内報が始まったのは、2018年9月のこと。社員数が20人に達したタイミングでした。


始めた目的としては3点ありました。

①ビジョン、ミッション、バリューの浸透
→徐々に組織が拡大し、創業時を知らないメンバーがジョインする中で、全員の目指す先であるビジョンやミッション、バリューを改めて押し出すことで、会社全体として同じ方向を向く。

②文化、制度の共有、浸透
→イベントや部活動などのカルチャー醸成に関する取り組みや、社内制度の情報を全社に広報することで、実際に利用してもらい、浸透させる。

③社内に向けての情報発信
→社内の様々な情報を発信することで、会社についての理解を深めてもらう。

この3つの目的からコンテンツに落とし込み、実際に形にしていきました。

①ビジョン、ミッション、バリューの浸透
→経営陣からのコメント、ビジョン/ミッション/バリューについて解説、バリュー賞受賞者の紹介

②文化、制度の共有、浸透
→社内イベント告知/レポ―ト、社内部活の活動報告、既存制度の使い方の紹介、既存制度の活用事例(シャッフルランチなど)、新しい社内制度の紹介

③社内に向けての情報発信
→会社のトピック、各チームのトピック、メンバー紹介、新入社員紹介、お誕生日企画

MiddleFieldの場合、作成と公開はGoogle Siteで行っています。直感的に操作ができ、コーディングの知識がなくても簡単にWEBサイトが作れるのでおススメです。Googleアカウントがあれば、もちろん無料で利用できます。

紙で配布していた時期もありましたが、移動時間や休憩時間にスマートフォンで見る、というメンバーも多くいたので、現在はオンライン公開のみになっています。

完成したら、公開用のURLとともにSlackで告知します。読んでもらえたかどうかの確認は、Google AnalyticsGoogleフォームのアンケートで行っています。


しかし、社内報スタートから半年程経ったタイミングで、次のような課題が見えてきました。

・コンテンツが毎号変わり映えのしないものになってしまい、徐々に閲覧率が下がる
・感想をくれるのはいつも同じメンバー
・月2回(隔週)の配信をHR担当1名で行っていたため、業務負担が大きい

このような課題を解決するため、2019年6月、社内報を大リニューアルすることになりました。

2, リニューアルするに当たって行ったこと

まずは、社内報を発行する「目的」を再定義しました。

目的1: 採用
→社内報を通じてメンバーに「MiddleFieldをもっと誰かに紹介したい!」と思ってもらう。また、メンバーが会社を紹介するときに、社内報を見せれば会社の目指す場所やカルチャーが伝わるような内容にする。
目的2:コミュニケーション
→会社とメンバー、経営陣とメンバー、メンバー同士などの社内コミュニケーションのきっかけになるような内容にする。

目的がはっきり言語化されたことで、方向性のブレがなくなり、編集方針が定まりました。

そして、編集体制や構成も大きく変更しました。具体的にやったことは大きく4つです。

①「社内報編集部」を組成する
→HR担当だけでなく、経営陣や他チームメンバーも巻き込んだ4人チーム体制に。人数が増えたことで仕事を分担できるようになり、テーマやコンテンツのアイデアも様々なものが出てくるようになりました。

また、経営陣が編集部にいることで、経営戦略に基づいたメッセージを配信できるようになり、より精度が高く、内容の濃いコンテンツが出せるようになりました。

②社内報に「タイトル」をつける
→社内報が目指す場所をはっきりさせ、メンバーに愛着を持ってもらうために、今までタイトルがなかった社内報にタイトルをつけることにしました。

MiddleFieldの社内報のタイトルは「SPEED」。クルマ×ITのスタートアップであるMiddleFieldにぴったりな"速度"という意味のほか、語源である古英語の「spēd」は幸福や成功という意味を持っています。

デザイナーさんに依頼し、ロゴも作成しました。会社のスピード感と勢いを表したロゴになっています。


③発行頻度を月1にし、月号ごとに「テーマ」を設定する
→月2だった発行頻度を月1に減らすことで、質を重視したコンテンツ作りができるようになりました。

また、各号ごとにテーマ設定を行うようにしました。テーマが設定されることで、自動的に毎号全く違う内容の社内報ができるようになり、マンネリ化がなくなりました。

そして、テーマがあることでコンテンツのアイデアが出しやすくなりました。ネタ自体は同じものでも、切り口を変えることで新鮮味のあるコンテンツにできるからです。

例:社長インタビューを色々な切り口で切り取る
テーマ「MiddleFieldの今と昔」→会社の「歴史とこれから」を語ってもらう
テーマ「加速」→「加速」するためには振り返りが必要、ということで社長の人生のこれまでを振り返る
テーマ「開花」→会社が次のステージに向けて「開花」する為にあるべき姿を語ってもらう

また、テーマが分かりやすくなるよう、Google Siteのトップ画像を作成するようにしました(編集部内では「表紙」と呼んでいます)。デザインは、社内でAdobeソフトを使えるメンバーが作っています。

テーマ「MiddleFieldの今と昔」号の表紙↓


テーマ「加速」号の表紙↓


④社内外のいろいろな人を巻き込んだコンテンツ作り
→経営陣はもちろん、社内のメンバー1人1人や社外の関係者の方にスポットライトを当てたコンテンツを作成しています。

自分や、近い場所で仕事をしているメンバーが取り上げられることで「読みたい」と思ってもらいやすくなります。また、社外の方からの客観的な意見は説得力があり、会社がどう見られているのかを1人1人が意識するきっかけになります。

例:いろいろな人にスポットライトを当てる
・経営陣座談会
・投資家の方にインタビュー
・入社時期が近いメンバー同士の座談会
・大きな成果を挙げたメンバーに経営陣がインタビュー
・社員アンケート

3, おまけ:リニューアル後、社内の評判が良かったネタ集

おまけとして、リニューアル後に社内からの評判が良かったネタをいくつか紹介します。

・データで見るMiddleField
→年齢、勤続年数、労働時間、年収、昇給幅など、社内データをグラフ化して公開

・投資家から見たMiddleField
→投資家の皆さんに、会社の印象や投資をしてくださった理由、今後期待することなどをCOOがインタビュー

・退職者に聞きました!MiddleFieldレビュー
→MiddleFieldを卒業したメンバーに、社内の雰囲気や仕事の楽しさなどをアンケートし、点数化して公開

・MiddleField&自動車業界未来年表
→2025年までの自動車業界の流れと、MiddleFieldの未来を年表化。未来のオフィスの予想図や組織図、社内制度を作って公開

あとがき

リニューアルを行った結果、社内報の閲覧率はほぼ100%になりました。アンケートで任意で集めている感想も、リニューアル前は1行程度の簡単なものが多かったですが、リニューアル後は数行に渡って書いてくれることも多くなりました。

また、メンバーからは「インタビューを受けてみて、成果をしっかり見てくれているんだなと感じた」「新しく入ってきたメンバーのことを知ることができ、コミュニケーションのきっかけになった」などの声が上がり、社内コミュニケーションのきっかけになっていることが分かります。

MiddleFieldはまだ社員数30名ほどのスタートアップ企業ですが、この規模でさえ「経営陣と話す機会が少ない」「他チームがやっていることが分からない」という声が聞こえてきます。

社内報は、そのような声に対して、会社や経営陣からのメッセージを届ける、有効なコミュニケーションツールだと私は思っています。

これから会社が大きくなっていくスタートアップ企業の方も、ぜひ社内報を作ってみてはいかがでしょうか。

社内報担当になって困っている広報やHR担当の方、コンテンツがなくて困っている方の参考になりましたら幸いです!

「社内報、ちらっとでいいから見せてほしいです!」という方がもしいらっしゃいましたら、ぜひ私までお声がけください!↓

Twitter:@shoko_m26

それではまた次回のブログでお会いしましょう!

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