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medibaが運営している「au Webポータル」の編集部のお仕事とは?

medibaが携わるサービスに「au Webポータル(https://portal.auone.jp/)」があるのはご存じですか?medibaでは、サービスの企画・開発、日々の運営や改善など、au Webポータルの運営に幅広く対応しています。そこで今回は、ユーザーの方の目に触れる部分、国内外のニュースをお届けしている「au Webポータル」編集部のお仕事を、普久原副編集長に聞いてきました。担当者が抱く “伝える”ことへの熱き思いもぜひ知ってください!

価値あるニュースをスムーズに届ける

――「au Webポータル」編集部は、どんなお仕事をしている人たちなのでしょうか

普久原:「au Webポータル」は、国内外のニュースをはじめ、検索サービス、天気、乗換、占いなど日常生活に欠かせない情報をリアルタイムでユーザーのみなさまへお届けしているサイトです。その中で私たちは、サイトで紹介するニュースのラインアップを整える、編集する仕事をしています。

――ニュースのラインアップを整える、編集するとは具体的にどういったことをしているのでしょうか。

普久原:それぞれのニュースで、情報の重要性を判断して適切な位置に表示させるのが“ラインアップを整える”ということ。ニュース番組で言ったら、最初に視聴者に見てもらうニュースを決めるといったことと同じです。そして、編集するというのは、それぞれのニュースの見出しを考えるということですね。

わずか数秒でニュースの優先順位を決める

――1日に約3000本以上の記事が配信されているそうですが、その中から情報の重要性をどのような基準で判断されるんですか。

普久原:ユーザーにすぐ伝えるべき情報かどうかですね。すべてのユーザーには関心のない情報かも知れないですが、人命、生命に直結する、人の生活に影響がある、緊急性・公共性が高いなど、そういった観点から重要度を設定しています。

――1日中、ずっとニュースとにらみ合いっこしているんですか?

普久原:1日中同じメンバーがチェックしてはいませんよ(笑)。朝6時半~14時半の早番と、10時~18時の中番、14時~22時の遅番の3つに分かれて対応しています。夜中に起こった重大ニュースは編集長や私を中心に、気が付いたメンバーが自発的に対応もしています。

――ニュースの見出しはどのような流れで付けているのでしょうか。

普久原:ニュースが届いたら「au Webポータル」にある「すべて」「時事」「芸能」「スポーツ」「コネタ」のカテゴリーに分別し、優先順位をつける。この間5秒以内ですかね。そこから、記事内容を確認して数分以内で14文字以内の見出しを付けるといった感じでしょうか。

――5秒!?まさに時間との戦い!見出しの文字数も14文字とはかなり短いですよね、悩んだり浮かばなかったりしませんか。

普久原:短いですよね(笑)。迷った担当は、編集長や私、ほかのメンバーに相談をしていますね。正直正解はないんです。だから、読者にどう伝えることがベストなのか、日々考えながら業務にあたっています。

言葉の暴力性を理解し真摯に読者へ伝える

――例えば、今年、2022年のニュースで記憶に残っている見出しはありますか。

普久原:そうですね、数え切れないほどの見出しを考えてきたので選ぶのは難しいのですが、しいてあげるなら大谷翔平選手のニュースですね。
【《104年ぶりの快挙》「あの時二刀流は最大の危機だった」大谷翔平にトラウトも“同情”「どん底」から這い上がりベーブ・ルース以来の金字塔】という文春オンラインさんの記事があり【「リアル二刀流」賭けに勝った】という見出しをつけさせてもらいました。
大谷選手が2桁勝利&2桁本塁打という、104年ぶりの偉業を達成した日のニュースでした。成績不振のシーズンもあり周りから懐疑的な見方をされたときもありましたが、二刀流にこだわり続けて結果を出した大谷選手の凄さと彼を信じて二刀流起用を続けた球団の凄みも書かれている内容の記事だったんです。見出しでは、大谷選手自身とその能力・凄みを「リアル二刀流」という文字で、「賭けに勝った」で偉業をついに達成したことと、大谷選手とともにその能力を信じて賭けたエンゼルスという球団や首脳陣の凄さも表現できたと思います。

――この短い文字数のなかに様々な思いが詰まっているんですね。他に、話し合いの中で決まったものなどで、印象深いものはありますか?

普久原:そうですね。読売新聞さんで【[東日本大震災11年]さよならを言えない<1>帰らぬ娘は「海に嫁いだ」…愛した街 両親通い続ける】という記事がありました。東日本大震災で娘さんをなくされたご家族の話です。「被災地での捜索 娘が繋いだ絆」という見出し案が他メンバーから上がってきたのですが、娘さんが好きだと選び住んでいた町で、津波の犠牲になったこと。悲しいけど、娘が好きな町だから恨むこともできないこと。「海に嫁いだんだ」と前を向いて、生きようというご両親の思いを伝えなければと、1【「娘は海に嫁いだ」前向く両親】、2【帰らぬ娘が暮らした街 絆続く】、3【帰らぬ娘は「海に嫁いだ」】の3つを提案し、1の【「娘は海に嫁いだ」前向く両親】に決まりました。

――心が込められた記事をいかに読者に届けるか。記事制作者の思いも受けながら見出しを考える。とても大変でやりがいのある仕事ですね。

普久原:プレッシャーもかなりのものですけどね。ニュースは突発的に起こることばかりなので、常にアンテナを立てている状態で、柔軟に対応できるようにしないといけません。言葉の暴力性も理解しなければいけない。PVとかを意識しすぎてセンセーショナルでわかりやすい言葉を安易に使うのはどうかと思っています。経験値があったとしても、忘れちゃいけない編集者の矜持ではないでしょうか。

オリジナル記事も定期的に配信

――他社のニュースを提供するだけではなく、「au Webポータル」には、オリジナル記事もありますよね。

普久原:「テスタのエッセイ」、「首都圏サウナ通信員」などですかね。「au Webポータル」はキュレーションメディアではありますが、インタビューや体験談などゼロイチの記事を提供していきたいと思っています。

――サウナ記事は、実際に体験されているんですよね。

普久原:そうですね(笑)。おかげさまでもうすぐ20回に届くシリーズ企画ですね。自分の好きが高じてというのもありますが、たくさんの方に読んでいただけているのがうれしいですね。

――最後に、今後の展望をお聞かせください。

普久原:『au Webポータル』で言えば、メディア価値の底上げですね。ニュース編成を維持しつつオリジナル記事の充実も図る。ユーザーにとってもっと必要な存在になっていきたいと思っています。

「au Webポータル」編集部のお仕事。いかがでしたでしょうか。サイトのトップに表示されるニュース。ニュースの見出しの裏には、こんなに熱い思いを持っている人たちがいたんです。「au Webポータル」を見た際には、編集部員渾身の見出しをぜひチェックしてみてくれると嬉しいです。

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