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「履歴書」「エントリーシート」では分からない人間性を「自分史年表」から判断する、これまでがすっからかんな人生でも別にいい

職歴はもちろん大事なのだが、応募者がどんな人生を歩み、その結果、どんな「人間力」を備えたのかも、凄く重要だと思っている。

大手企業の採用担当の知人が、「中途採用に限定したいのが本音」だと言っている。新卒採用は、一万以上のエントリーがある為、学歴など経歴でフィルタしないととても採用業務が回らないからだ。

また、確かに高学歴の人間が集まるが、その中には「つまらない」人間も多く含まれる。新卒採用は中途採用よりも博打になってしまっているので面白くないという。

中途採用の面接、どんな経験があり、どうやって業界で生き抜いてきたのか、職歴も能力も大事だが、その培った人間力を垣間見るのが、何よりも楽しく、その感覚がマッチしている人ほど社内で活躍してくれるというのだ。


【第二回】自分は偉人じゃない|「自分史年表」を書く|Chroniclize(Android/iOS)
http://www.materialize.jp/art/android/9772/


応募者として、自分が学生だったら、「自分史年表」は提出したくない。何故なら、大した人生ではなかったから。

本当に何もしていない。小学校のイベント事はほとんど不参加を選択した。例えば、合唱コンクールがあったのだが、ドラクエ4の発売と重なっていたので、ドラクエ4をやる為に一切参加しなかった(関係ないがドラクエ11が面白くない・・・大人になってしまったのだろうか)。

中学でも高校でも、卒業遠足のディズニーランドへも仮病で全て休んだ。

部活はやっていたが、「如何に仮病でサボるか」という能力ばかりが身に付いてしまった。

こんな人生を提出して、採用されるわけがない、と思って、学生の自分だったら絶対に提出したくないだろう。



今、採用する側になって思う、すっからかんの人生でも、別に問題ない。

薄っぺらいなら薄っぺらいなりに、どうなりたいのか、これからどうしていきたいのか、ビジョンを示してくれればいい。これまでのすっからかんの人生に、今、何を思ったのか、そこに人間の本質的な味が出ると思う。

IT進化でどんどん自動技術が発達して人間味が恋しい、電球ひとつ取り替えるのに人間を派遣してくれるサービスが流行る時代だ。

勤勉で真面目なマシン人間もいいだろう、でも、せっかく中小企業なんだから、面白い人間がほしい。



んで、その自分史年表の内容は、嘘なら嘘で構わない。

嘘を突き通せる能力、突っ込まれてもボロが出ない能力、これはこれで、大変に貴重な能力だ。

人を騙す能力がないやつは、口頭面接で絶対にボロを出すので、そこは採用者の腕の見せ所。



また、学生時代に色々な体験を重ねて自己過信から慢心な態度になっていないかどうか、その豊富な体験は何が目的だったのか、そういった人間味がすごく溢れるのが「自分史年表」だと思う。

人間力を見るのに、「自分史年表」は最適だと提案したい。大手企業には絶対に真似できないから。



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