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プロダクト開発チームにおける、あるQAの一週間

この記事は 株式会社ログラス Productチーム Advent Calendar 20236日目 の記事です。

昨日のアドカレはTECH TALKから紐解くログラス開発組織のDNAでした。こちらも品質に関しての言及が多く、この記事とも繋がる部分も多いので是非!

こんにちは。ログラスQAのコタツです。最近めっきり寒くなり、ついにコタツの季節になりましたね!私は最近、こたつの下にこたつ敷布団を敷くのではなく、余っている普通の敷布団を引くという悪魔合体を発明し、ぬくぬくやっております。

そんなことはどうでもいいので、本日は私の一週間の働き方についてご紹介できればと思います。あの人のカバンの中身とか、一日の過ごし方とか、そういう企画が割と好きなので、弊社QAの働き方のスタイルの紹介としてやってみます。誰かのなにかのヒントになると幸いです!

ある1週間のカレンダー

特徴として、フィーチャーチームへのコミットが多く、入っている予定の8割以上を占めるなどあります。順を追ってみていきます。

フィーチャーチームへのコミット

一週間のうち、大半を占めているのがこのフィーチャーチームでの活動です。この週はなんと12時間ぐらいありました。

これが一番多い

ログラスは複数フィーチャーチーム制度を敷いていて、わたしはその1チームに所属しています。
私は所属するチームのスクラムイベントは全て出席しています。チームのスクラムイベントはチームメンバーでそれぞれオーナーを持っており改善を回していて、私はプランニング担当です。実装以外の開発者のタスク(問い合わせ対応や障害対応等)についても開発者と同様の動き方をしており、実装をしないという以外はフィーチャーチームのエンジニアと動き方はほぼ変わらない、チームの一員として動いています。

フィーチャーチームへのコミットの理由

なぜこんな動き方をしているのかというと、こちらの記事にあるように、こんなQAのミッションビジョンバリューがあるからです。

ただ、これは全チームに対して同じ動き方をしているわけではなく、各チームの状況に合わせて役割や動き方を調整しています。
私のチームは品質に関するスキルについてもまだチームメンバー全員が獲得できているとは言い難い状況のため、主にプランニングでテスト計画、テスト観点だしを行なっていますが、チームメンバーが少ないため、場合に応じてテスト設計のチケットをエンジニアと共に行いフォローしたりもします。また、エンジニアが行ったテスト設計のレビューなども行っています。
なので空いてる時間は結構チケットのテスト設計レビューをしていることも多いです。
余談ですが最近チームのエンジニアのテスト設計力が向上し、デシジョンテーブルやデシジョンツリーを完璧に仕上げてくれるようになってきていて、だんだんこの比率も減らしていけるかもしれないと思っているところではあります。

また、不確実性を減らすためのディスカバリーフローがまだチーム内で確立できておらず、開発フロー全般、たとえば各スクラムイベントにおけるゴール設定や、PBIのreadyの定義、ディスカバリータスクの完了の定義等の改善の相談に時間を費やしています。

実際何をやっているのか

明確にカレンダーに入っていたりいなかったりするのですが、以下のような活動も定常的に行っています。私のチームではテスト設計やテスト実施は基本的にエンジニアが行うため、私にテストのみの実施依頼が来ることはないのですが、テスト観点・テスト設計の相談や、ぱっと見不安な案件を私が個人的に勝手に探索的テストするなどの活動は常に行っています。

  • テスト設計レビュー
  • リリース前の案件の探索的テスト
  • 現状仕様の調査、要望の調査、問い合わせ調査など
  • 実装方針に関する相談、パフォーマンステストのテスト要件定義
  • フィーチャーチームの課題感について雑談や相談

横断チームとしてのコミット

横断チームはEnabling & Platformという建付けで、クラウドエンジニア、SRE、QA、アーキテクト等が所属しています。開発チーム全体の生産性を高め、各専門領域に関してフィーチャーチームにイネイブリングしていくことがミッションとなっています。
私も実はマネジメントラインはこの横断チームになっており、毎日のDaily Meetingで情報共有をしています。また、QA2名とマネージャーが集まり、各チームの状況やテストの内容について話す時間を設けており、QA定例として毎週火曜日に実施しています。

この横断チームのいいところは、フィーチャーチームの事にかかりきりになって狭まった視野を広げてくれるところだと思っています。やはりフィーチャーチームの中だけみていると、その外側で起こっている隣のチームの課題や、開発チーム全体に対してのアンテナが低くなりがちですが、システム全体、チーム全体を見ている人たちと喋ることで視座が上がってありがたい機会だと思っています。

実際何をやっているのか

カレンダーには入っていないのですが、お互いの空いた時間で私から話を持ちかけ、開発チーム全体に対してのQA活動を横断チームのメンバーに相談させてもらったりしています。例えば以下のようなことをしています。フロー改善的なことが多いです。

  • 障害発生時の対応フォローや、障害対応フローに関しての改善
  • 開発チーム全体の課題感についてのヒアリングや雑談
  • フィーチャーチームのテストをより良くするための相談
  • オーバーオールレトロスペクティブ(開発チーム全体の課題について話し合う場です)のネクストアクション実施、そのための方向性の相談
  • 自動テスト推進のためにエンジニアが書いてくれたコードをキャッチアップ、方向性の相談等

サブプロジェクトについて

一週間のうち30分〜1時間程度、サブプロジェクトしてプロダクトチームにアサインされるエンジニア、デザイナー、PdM、QAなどに対してのオンボーディングPJに時間を割いていて、数人のPJメンバーと少しずつオンボーディングの全体設計やコンテンツについて整えるということをしています。

採用へのコミット

ログラスは全社をあげて日々採用活動を進めています。マネージャーやメンバーなどの立場に関わらず、全員がリクルーターです。
QA採用については、ログラスのQAは現在2名なので、もうひとりのQAの方やマネージャー、HRの担当者の方と一緒に採用活動を進めています。私達QAの責務領域としてはQA採用方針や要件定義、採用戦略を練ったりもしますし、スカウトもします。カジュアル面談や面接の対応も行っています。この週はいつもよりもカジュアル面談の本数が多く、嬉しい悲鳴でした!

また、カレンダーに特に入れてはいませんが、日々以下の活動もしています。

  • 各採用媒体のチェック
  • スカウト送信、返信などの連絡業務
  • カジュアル面談/面接の準備や完了対応の事務作業

ハードなスケジュールに対しての工夫

突然偉そうなことを言い出すのですが、割とMTGが多く忙しいスケジュールをこなす上での私なりの工夫を述べていきます。

  1. MTGのアジェンダは、MTG時間と同じぐらいの時間をかけて準備する
    • 準備がアウトプットの質を担保すると思っています。プロダクト開発における仕様設計と同じです
  2. プロダクト部もだし、それ以外の部署に関するslackやNotionはかなり見ていて、状況把握に時間をかけている
    • 状況が日々かわり、それに対応する身の振り方をしなければ現場とのハレーションも起こってしまうので、状況キャッチにはかなり時間をかけています
  3. 何かに悩んだときは、その領域に詳しそうな誰かにすぐ相談する
    • あんまり自分で0から100から決めるということはしません
  4. モブプロ、モブ作業等、進行中のものに混ぜてもらう
    • 職業柄、「テストレビューお願いします」「テスト観点の相談がしたいです」と仕様や開発の方向性が決まってあとから依頼されることが多い
    • 方針が固まったものを背景や意図も含めて把握するのはキャッチアップコストが高く、また手戻りが発生したときのコストも高いので、検討中のものから混ぜてもらい、一緒に検討を進めるようにしている。最近はエンジニアのPull Requestのレビュー時に一緒にコードを読みながらテスト観点レビューも行う等の取り組みもしています。シフトレフト!

わたしは手数が多く、何かを突き詰めて考えるというよりかは色々やってみて試しながら進めるような仕事のスタイルでやっていて、上記を高速で回すことで、デリバリーの品質担保やプロセス改善、サブプロジェクトなどなどの幅広い業務領域に対してのアウトプットの質を保っています。つまり一緒に働く人達のリソースをかなり使わせてもらっています!

We are Hiring!

いかがでしたでしょうか?基本的にいいチームをつくる・良いサイクルを作ることで品質を上げたいと思い、大きなことから細かいことまで愚直にやっています。
こんな働き方にご興味ある方、また一緒に働いていきたい方はお気軽にDMもしくは応募ください!



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