ローカルパワーエンジン株式会社には、ちょっとユニークな社内文化があります。それは、「社長の手作りランチ」。代表の曽根田太郎さんが自ら手作りの料理を用意し、社員にふるまう取り組みです。始まりは社員の健康を気遣う気持ちから。将来的には食を軸に地域とつながる場づくりにも挑戦したいと語る曽根田さんに、お話を伺いました。
インタビュイー:ローカルパワーエンジン株式会社 代表取締役 曽根田太郎
田中(アシスタント職、20代女性)
取材・執筆協力:コンテンツイズキング株式会社
家庭のような温かさを生む「社長の手作りランチ」
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―御社では「社長ランチ」というユニークな取り組みをされているそうですね。具体的にはどのようなものですか?
田中:
週に一度、社長が数品のおかずを作ってくださり、冷蔵庫に入れてあります。社員は自由に取って食べられます。お米も会社で炊き、小分けにして冷凍してあるので、まるで家のご飯のような感覚です。
―どのくらい召し上がっているのですか?
田中:
私はほぼ毎日いただいています。実家が遠く、一人暮らしなので、人が作ったご飯を食べられるのが嬉しくて。レシピを聞いて家で真似することもあります。
―社外の方からは何か言われますか?
田中:
「そんな会社はなかなかない」と驚かれることが多いですね。最初はお米だけ会社で用意していただいていましたが、徐々におかずが増えていって。今では“うちのご飯”のような存在になって、本当にありがたいです。
―思い出深いメニュー、おいしかったメニューは?
田中:
私はグラタンが大好きなので、一度グラタンが出てきたときには、嬉しかったです。
あと、カブが好きと言ったらカブのおかずを作ってくださったり。
レシピを聞いて家で真似したりすることもあります。
最近では夏野菜の煮浸しとか、勉強になりますね。
毎回、これは自分ではやらないな、手間をかけていただいているな、と思いながらいただいています。
社員の健康を思う社長のこだわり
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―曽根田社長がこの取り組みを始められたきっかけは何だったのでしょう?
曽根田:
みんな忙しくて、コンビニ弁当やカップ麺ばかり食べていたんです。健康に良くないなと感じました。私自身、10年ほど前に体調を崩し、食生活を見直した経験があります。健康であれば仕事のアウトプットの質・量にも良い影響が出ますよね。そんなわけで社員にも体に優しい食事をしてほしいと思ったのがきっかけです。
―メニューの工夫について教えてください。
曽根田:
揚げ物などは避けて、和食を中心にしています。ご飯は玄米100%。スーパーで旬の野菜を見つけると、インターネットで調べて新しい料理に挑戦することもあります。できるだけ毎回1品は新しいおかずを取り入れるようにしていますね。
―まとめて作るのは大変では?
曽根田:
週末にまとめて作っています。本当は毎日作りたいのですが、時間がなくて。私は週一回程度ですが、家庭の主婦は毎日作っているので本当にすごいと感じますね。
食から広がる未来
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―今後ランチをどのように発展させたいと考えていますか?
曽根田:
将来的にはキッチン付きのオフィスに移転して、コワーキングスペースを運営したいと考えています。食は人をつなげるコンテンツ。日替わりランチを提供して、社員にも地域の方にも楽しんでもらえる場をつくれたら楽しいだろうなと考えています。
―最後に一言お願いします。
曽根田:
仕事だけでなく、人生は体が資本です。健康で元気に働いて、人生も生き生きと楽しんでほしい。食べるもので性格や気分も変わると言われますから、ランチをきっかけに、自宅での食生活を少しずつでもいいので、体に優しいものにしていってほしいですね。
「社長ランチ」は社員の健康を守るだけでなく、職場に家庭的な温かさとつながりを生み出しています。これからも食を通じて、社員と地域をつなぐ新しい挑戦が続いていきそうです。
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