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弁護士の道を捨てても進みたかった「事業づくり」の舞台。焦りの中から導き出した4つの価値観とは

今後どういうことをしていきたいか

「夢中になれる何か」を探して焦り続けていた学部時代

私は高校生の頃から哲学に興味を持っていて、「神さまは本当にいるのか?」というようなことを考えてはノートにまとめたりしていました。そして、もっと本格的に哲学を学びたいと思って京都大学に進学しました。

ところが、大学では哲学の授業に興味を持てなかったんです。目標を見失って焦りましたが、入学して1年ほど経った頃にたまたま受けてみた法律の講義に興味を持ち、司法試験という明確なゴールが存在する法学部に転部することにしました。 法学部の勉強は私にとって非常に刺激的なものでした。この法律の面白さを多くの人に知ってもらいたいと考えて、『日本一やさしい法律の教科書』や『日本一やさしい条文・判例の教科書』という本を執筆・出版してしまうほどでした…。

ただ、法律は好きだったものの、没頭できるというほどではありませんでした。今考えると、大学時代はずっと夢中になれるものや、分かりやすい目標に飢えていた気がします。

ロースクールで事業づくりの面白さと悔しさを味わう

今でも少し後悔しているのですが、法学部を卒業した後はあまり深く考えずにロースクール(法科大学院)に進学しました。 ロースクールでは勉強中心の生活を送りました。その中で、渡邊奈々さんの書いた『チェンジメーカー』という本を読んで、「事業を通して世界に貢献する人たち」に憧れを抱き、それまでまったく関心がなかったビジネスというものに興味を持ち始めました。

そして「自分もビジネスをやってみたい!」と考え、在学中に「人に出逢う旅」をテーマに、京都を訪れる外国人旅行者と文化体験などをマッチングするサービスを始めました。このサービスはある程度の形になり、日刊工業新聞社が主催するキャンパスベンチャーグランプリ大阪で優勝もしました。 ただ、事業づくりの面白さを実感できたものの、司法試験の勉強もあり事業に全力を注ぐことができないという環境がとても歯がゆく、「いつか本気で人生をかけられる事業がしたい」という思いが募っていきました。

ロースクール時代のこれらの活動によって、卒業時には京都大学総長賞という栄誉ある賞をいただきました。しかし、同年代の起業家たちがどんどん社会で活躍しはじめている姿を見て、私はただ焦燥感を募らせていました。

ようやく「自分の価値観」について考えるようになる

ロースクールを卒業する頃、ようやく「自分がどんな人生を生きたいのか」について本気で考えるようになりました。それはつまり、「自分は死ぬ瞬間、どんな状態だったら満足して死ぬことができるだろうか?」という問いでした。

考え続けた結果、次の4つの要素が満たされれば、自分は満足して死ぬことができるだろうと思いました。

・大きな事を成し遂げること(あるべき未来に対して大きく貢献すること) ・オリジナリティ溢れる自分だけの人生を歩むこと ・心がやさしい人でいること ・家族を大切にすること

こうして自分の中にある価値観を言葉にしたことで、私の中で「心惹かれることをしよう、心の声に従おう」という気持ちが生まれました。自分の人生は自分で舵取りしなければならないということに、この時ようやく気づいたのです。

そして、心の声に従って考えると、私が進もうとしていた法律家(弁護士)の道は、必ずしも自分の価値観とは合致していない気がしました。 同時に、私の中で「日本や世界の問題を、事業を通して解決できる人間になりたい!」という思いがグラグラと煮えたぎってくるのがわかりました。 そこで私は、挑戦の舞台が見つかるまでは法律家の道で全力を尽くし、舞台が見つかったら、迷わず飛び込むことを心に決めました。

「挑戦の舞台」を探し続けて、LiBと出会う

司法試験に合格し、弁護士だけで数百名を擁する大手法律事務所に入社した私は、弁護士として働くかたわら、週末にはベンチャー経営者の方々などと会い、自分が将来したいことなどいろいろな相談をさせてもらっていました。そしてその中で、LiB代表の松本と出会いました。

松本に当時自分が抱えていたモヤモヤや焦燥感を話すと、「その目標を叶えたいなら、経営者になるのが一番良い道なんじゃないかな。とても大変だけど、面白いよ。」と言われました。この言葉を聞いたとき、パッと視界が開けたような気がしました。 そして松本は、「経営者になるためにはロマン(信念・人間性)とソロバン(ビジネス力)が必要で、これまでロマンの方は十分培ってきたようだから、これからはソロバンの力を鍛えることができる環境に行くといいね」とアドバイスをくれました。

その後、経営者を目指すために自分に最も合った場所がLiBだと考えるようになり、法律事務所を辞めてLiBに入社しました。 LiBを選んだ理由はいくつもありますが、一番はLiBが取り組んでいる事業テーマと、その本気度に惹かれたことです。LiBが目指す「多様な働き方を未来の当たり前にする」という目標は、日本社会全体にとっても個人にとっても大きな価値があると感じました。

また、代表松本をはじめとする「人」の魅力にも惹かれました。「この人たちと一緒になら、たとえ失敗しても後悔しない」と素直に思えたことも、LiBに入る決め手になりました。

私がLiBでしたいこと

現在は、LiBで営業チームの一員として、めちゃくちゃ悪戦苦闘しています(笑) LiBで働き始めてから、本当の意味でお客様に貢献できる営業になるための力を身につけるため、毎日試行錯誤している感じです。

落ち込むことも多いですが、この苦労さえもやっとこの世界に入れたことの証なので、とてもありがたいと感じています。また、営業の仕事の様々なポイントに工夫をこらし、時には上手くいったり、時にはスベッたりと、毎日新しい学びがあるのはうれしいですね。

最近になってやっと、経営者を目指す自分が営業をやる意味や、本当に目指すべき営業の姿が見えてきた気がします。毎日を成長の舞台ととらえることができているのは本当に幸せなことだと思うので、日々の変化を楽しんでいきたいです。

LiBにおける私の最大の目標は、「株式会社LiBという価値創造コミュニティを創る」ということです。 一つ一つの事業は時代とともに変化していくため、100年後には、今LiBが取り組んでいる事業はなくなっているかもしれません。だからこそ私は事業そのものではなく、時代を経てもなお生き続けるような文化や風土、DNAを作りたいと思っているんです。

100年後に私たちが天国から地上を見下ろした時に、自分たちが作った事業はなくなっていてもそのDNAは生き続け、LiBというコミュニティで多様な人々が新しい事業作りに励んでいる…そんな光景を眺めることができたら最高に幸せです。 世界中から集まった優秀な若者がLiBで新たな価値を創造する人間に育ち、LiBを卒業してからも様々な分野で活躍していく。 そんな世界を、私は目指しています。

品川皓亮ブログ「ググッと考える!」

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