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【創業ストーリー#2】ラストマイルワークスのCIについて ミッション編

私たちは会社として、サービスとして、個人として、本質を大切にする集団でありたいと思います。会社は宗教のようなもので、何を信じ、誰と一緒に何をやるかが全てです。

スタートアップとして勝負したり、潜在市場で勝負したり、人様の国でビジネスをやるということは、誰も知らない白紙の世界で、言語化されていない概念をまとめるような作業だと思っています。辞書に載っていない言葉を紡いで文章にしていくような、そんな感覚があります。それは本当に哲学的で面白いと思うし、そういうものを仕事にできているのはすごく幸せなことだと思っています。

今回は過去に紆余曲折色々ありながらも少しずつ言語化し、形作られた私たちのCI(コーポレート・アイデンティティ)の中から、ミッションについて共有したいと思います。

前回、創業の理由は、カンボジアで価値のあるものをつくって、日本に売りたい下剋上ビジネスをしたいとお伝えしましたが、今はそこまで思っていません。これは事業をやりながら気づいたことですが、先進国にできて途上国にできないことがあると同時に、その逆も多々あります。当たり前です。

ですので、どちらからどっちとかではなく、今の世の中世界規模でビジネスを捉え、個性を活かし合うことで、新しい価値をつくることができる、国を超えた共創の価値が重要だということに行きつきました。
そして、つくったミッションがこちらです。

多様な世界を活かす、新しい仕組みをつくる。

不動産業界を変えたいわけでもなく、VRを当たり前な社会にしたいわけでもなく、あくまでも多様な世界を活かす、新しい仕組みをつくるために我々は存在しています。何故なら、ツールにこだわることや、市場にこだわることは私たちにとって本質的ではないと考えたからです。勿論トレンドや市場は重要ですが、時流に流されない普遍的なものがミッションですので、これで良いという結論になりました。

私は日本で生まれ育ちましたが、20代のほとんどを東南アジアのいわゆる開発途上国で過ごしてきました。日本人のような鎖国的な国民性からすると一般的ではない生き方なのかもしれませんが、両方を知っている私にしかできないことがあると思っています。特に途上国の田舎でITビジネスをやった経験がある人はかなり稀かと思います。

また、ミッションにある「新しい仕組み」も私たちは4つ定義しました。

①JOB OPPORTUNITY 雇用創出
開発途上国に雇用と機会を生み、人材育成を軸にした事業を提供することで、国の発展に寄与できる現地人材を輩出します。

②SAFETY NET 社会福祉
生まれ落ちた場所や社会環境に関わらず、社会福祉を受けられることができ、安心して働ける環境をつくり出します。

③COMMUNITY 人材輩出
ラストマイルワークスという多様な組織が、社内・社外で新しいコミュニティーや、また新しい組織、事業をつくり出します。

④INFRASTRUCTURE サービス
未来になくてはならない、誰もが利用するインフラのようなサービスで、新しい経済圏をつくり出します。


技術は単なるツール

プロダクトアウト=テクノロジーオリエンテッドと解釈する人も多いと思いますが、私は明確に区別しています。私たちは自社の仮想空間プラットフォームの開発をおこなっていますが、今はまだ顕在化していない、潜在市場におけるサービスでテクノロジーオリエンテッドではなく、プロダクトアウトな側面が強いです。何故、仮想空間プラットフォームを開発しているかは別の機会にお伝えするとして、今回はプロダクトアウトとテクノロジーオリエンテッドの自分なりの解釈を説明します。

xR界隈の人たちの動向を観察してみると、毎日のように変化していく業界に必死についていこうという熱意を感じます。エンジニアとしてトレンドを追いかけることは非常に重要なことではありますが、「ただトレンドを追いかける人(テクノロジーオリエンテッド)」であってはいけないと思います。

技術は単なるツールです。それだけでは解決を生み出すことはできません。それをどう利用して何をするのかが重要です。ただ好きだからやっているとか、楽しいからといった理由でxR開発をやっている人も多いと思いますが、単にトレンドを追っかけて終わる人とゲームチェンジャーになってく人の違いはここの思想の違いに現れると思っています。かつてのネットバブルがそうでした。


堀江貴文のゲームチェンジャー論「世界を変える人に共通点はない。ただダメなケースは決まってる」 - エンジニアtype | 転職type
有史以来、人々は新しいテクノロジーの登場に心躍らせてきた。画期的なマシンの誕生が産業界に革命を起こし、ITサービスのいくつかは世界中を熱狂させた。 今この瞬間も、人工知能、IoT、ロボティクス、ドローンなど、これからの生活を変えそうな製品やサービス、つまりSomething Newに結び付きそうなテクノロジー関連のキーワードがあふれている。 ...
https://type.jp/et/feature/239/


つまり、この技術を使ってどういう世界をつくりたいかという哲学が必要です。そして、その哲学を持って生まれるものがプロダクトアウト型の製品です。サイモンシネックの「WHYから始めよ!」にもこんな話が載っています。


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この世のどんな人も、どんな組織も、自分が「何を」しているのか100%理解している。しかし、「なぜ」自分はそれをやらなくてはいけないのかを理解している人や組織は少ない。

皆さんは「何故」今の仕事をしているのか、自分の言葉できちんと説明できますか?エンジニアの方は何故今その開発をしているかきちんと説明できますか?私たちは多様な世界を活かす、新しい仕組みをつくるためにxR技術を利用しています。

スティーブジョブズをはじめとしたプロダクトアウト型の人間には、明確な哲学が存在し、哲学を軸にプロダクトが展開されるため、トレンドがどうなろうとブレません。まさに神様であり、宗教じみてました。

今回は会社の存在意義であるミッションについてお伝えしました。次回はxR技術を利用してどこを目指していくのか、というビジョンについてお話したいと思います。

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