日本最大級の自動車メディア「MOBY」を事業譲渡、4.5億円の資金調達をして、 おかげさまで第二創業期に突入した「株式会社HANABISHI」。
世界一の温泉コミュニティを目指す「温泉部」をはじめ、新規事業を複数展開するなど、“好きが原動力” のたのしい会社です。
そしてプロダクト同様重視しているのが、働くメンバーたちの個性。採用面では「誰と一緒に働きたいか?」をベースに、やる気や人柄を最も重視しています。
代表が志すのは、「みんながいつでも遊びにこれる会社」。これから仲間になるメンバーの良き友であり、人生の先輩になるためにも、まずはわたしたちのご紹介から。
社内インタビュー「HANABISHI VOICE」。5人目は、弊社最年長の榎戸さんです。
Interview & text :HANABISHI人事
photo :三浦 眞嗣(株式会社HANABISHI)
【HANABISHI VOICE / #005 Hiroaki Enokido】
榎戸宏明(愛称:えのきどさん)
本職が「農業」な兼業ライター。かつて在籍していた編集プロダクションで培ったスキルを武器に、HANABISHIではオリジナル企画など、コンテンツまわりを担当。好きなものはお酒。
— 榎戸さんといえば、本職の「農業」と兼業していることが最大の特徴かなと。
はい。週4日を家業である農業にあてて、残りの3日はHANABISHIで働かせてもらってます。
以前は編集プロダクションで社員をやってて、めっっっちゃ忙しかったんですよ。雑誌編集担当だったんですけど、毎日12時間以上、終電まで働くのが普通。突然の取材、〆切前の休日出勤、徹夜も頻繁にあって、かなりブラックな10年間でしたね……。そのせいで彼女もできなかったですし(笑)。
逆にHANABISHIはなごやかな社風。決まった休日こそないですが、全然苦になりません。半休気分で出社して、楽しく過ごしています。
ー 農業のやりがいってどんなところなんでしょう?
じつはまだ、農業のやりがいを見出せていないんです。というのも、うちは母親と2人で野菜を作っているのですが、市場に卸していることもあって、買ってくれた人の声が直接聞こえてこないんですよね。
このあいだ三浦さんがにうちに遊びに来たときにホウレンソウをあげたら、「甘みがあっておいしい」って言ってくれて。嬉しかったと同時に、自信にもなりました!
そんな風に「おいしい」って反響が少しでもあれば、もっと頑張ろうって気持ちになれると思うんですけど……徐々に販路を広げていかないとダメですね。
— それで、当社にアルバイト入社した経緯は?
そもそも農業をはじめたのが3年前と、結構最近なんです。それも家庭の事情で急遽継ぐことになったんですよね。そのときはまだ編プロに勤めていて、メディアの仕事が好きでしたし、なかなか諦めきれなくて……。
それで雑誌でもWebでもなんでもいいから、農業のかたわら働ける編集の仕事がないかなって探していたところ、HANABISHIの求人を見つけたというわけです。
— 特に興味を持ったポイントはどんなところでしたか?
ぼくが応募したのは「温泉部」のライター案件でした。よく温泉に入っていたこともあって興味を持ったんです。どんな会社か知るためにWantedlyを見たら、みんなでランチを食べてる記事が公開されていて。和気あいあいとしている感じに惹かれました。
ランチタイムの様子はこちら
https://www.wantedly.com/companies/kurumo/post_articles/61547
編プロ時代は仕事ばっかりで遊ぶ時間がなかったんですよ。だから次の場所は、「行っちゃう?」みたいな軽いノリで飲みに行けるような、「第2の青春」を送れる会社がいいと思ったんです。
— 「第2の青春」、いいですね! いざ面接に望んだときはどうでしたか?
対応してくれた面接担当は明らかに年下に見えたし、パソコンを見ながら質問してくるし、「ザ・ベンチャー」な印象を受けたことを覚えています。
そのときぼくは33歳。若者が多い会社で上手に溶けこめるか、正直不安な部分もありました。
— 入社してから2年半くらい経ちますが、目的だった「第2の青春」は過ごせていますか?
おかげさまで過ごせてます(笑)。
定期的に飲み会があって、溶け込みやすかったです。ほかにも温泉旅行とか、グランピングとか、スノボ旅行とか……社内イベントがコンスタントにあって、サークルみたいで楽しいですね。
— 榎戸さんはHANABISHIの宴会部長のイメージがあります(笑)。
お酒、好きですね〜。
編プロのときは予定が立てづらかったんですけど、今は仕事終わりにフラッと飲みに行けるし、合コンにも参加できちゃうし、本当にストレスフリー。飲み会で年甲斐もなくはしゃいじゃうのは、前職の反動からきてると思います。
— そういえば、榎戸さんは独身スタッフと特に仲がいいですね。
彼女のいないスタッフとつるんでますね(笑)。ひとり者同士で毎週のようにお酒を飲んで励ましあってたら、それを見かねた温泉部の編集長が合コンをセッティングしてくれたことも。
代表までもが、「期限が切れるまでに彼女つくってください!」ってディズニーランドのペアチケットをくれるとか……。みんなの「独身・彼女なしおじさんを何とかしてあげたい!」って優しい気持ちが嬉しかったですね。
おかげさまで昨年末に、7年ぶりに彼女ができました!
— 至れり尽くせりですね(笑)。
あとは、毎週火曜日の「みんなでランチ」でも親睦を深めやすいかなと。ぼくはシフトの関係でまだ2、3回しか参加できていなくて、ちょっぴりさみしいですが。
— 業務面では、編プロ時代の経験を活かせていますか?
アルバイトなのに、企画性のある記事や責任のある仕事をまかせてもらえることもあり、入社してよかったと実感しています。本当にありがたいです。
— 若手に頼られている場面もよく見かけます。ライティングのコツってあるんでしょうか?
みんなより年上で経験もあるし、若い人たちのお手本にならないといけないなぁとは思っています。
文章を書くポイントっていろいろありますが、その中でも
・正しくわかりやすい日本語を使う
・一文を長くしすぎない
……など、ライティングの基本は常に心がけたい。読んだときのリズムも大切にしていますね。ただ、文章力は編集を何年か経験すれば誰でも身につきます。だから最初はわからなくても、コツコツやれる人だったら伸びると思いますよ。
— ライティングは基本に忠実に。榎戸さんがいれば、新人さんも安心ですね。逆に不得意なことや苦手なことってあるんでしょうか?
人見知りするところですかね。とにかく気にしぃ&マイナス思考なんです。
たとえ褒められても「お世辞だ」とか思っちゃって、素直に喜べない……。
— え〜それは意外です。昨年末には投票で決める「HANABISHI賞」を受賞していましたが、それも疑っている?(笑)
あの賞は社内投票で決まったからお世辞でないことは明白で、素直に喜べました(笑)。正社員も含めて数人が表彰されたなかで、アルバイトはぼくだけ。これは誇ってもいいんじゃないかと。自信になりました。
「一人ひとりの業務をちゃんと見てくれて、きちんと評価される会社ですよ」って声を大にして言いたい! いや〜本当にありがたいです。
— 受賞の理由も、ライティングや編集スキルを押す声が多かったですよね。子供のころから文章を書くのは得意だったとか?
本はほとんど読まなかったし、国語も自慢できる成績ではなかったのですが、なぜか作文だけは褒められていました。ただ、今に活かせる文章力が身についたのは、編集職を経験してからですね。
小さい頃は物静かで、文章を書くよりもゲームが好きでした。スーパーファミコン世代で、マリオカートはめっちゃやりましたね。あと、クラスで1人だけ「PCエンジン」も持ってました(笑)。
— 過酷な編プロ時代に身につけたスキルが活きているんですね。何事も、経験って大切。
はい。前職は器用貧乏なぼくが唯一「がんばった」と言えることなんです。ひどいときは連日徹夜で、ろくに風呂にも入らず……とにかく過酷でした。
ぼくはね、この経験から「お風呂の大切さ」を説いてるんです。
みんなまいにち当然のようにお風呂につかるけど、「そのお風呂、当たり前じゃないから。お風呂に入れるって幸せなんだぞ」っていうことを伝えたいんですよ!
温泉部では、温泉や入浴の正しい知識が身につく「温泉ソムリエ」の資格まで取らせてもらいました。それでもっと温泉の素晴らしさを知りましたね。いい会社です(笑)。
— そんな榎戸さんがHANABISHIで担当した企画のなかで、一番の自信作を教えてください。
思い出深いのは、入社2ヶ月目で担当した「おっさんレンタル」の企画ですね。
「おっさんがおっさんレンタルを使ってドライブする」っていう、おっさんのぼくにしかできない企画です。
【おっさんレンタル】知らないおっさんとドライブデートをした結果!人生の真理にたどり着いた
※MOBYは2018年に事業譲渡済み
— おっさん同士の、哀愁漂う感じがたまりません。この記事の思い出を聞かせてください。
見てもらえればわかりますが、内容なんてないし、ただふざけているだけ。この記事は「とにかく面白く」って方向性だったので、納得いくまでやりたい放題やってやりました(笑)。
初対面のおっさんと丸一日一緒にいたんですけど、その日はぼくの誕生日だったし(笑)。プリクラとか撮っちゃって、かなり充実してたなぁ。
ぼくの人生において、最も楽しい仕事でしたね。
— 社内の反応はどうでした?
この記事が公開されると、社内がほんのちょっとだけざわついて「榎戸さん、おもしろかったです」ってみんなが言ってくれて。「おっさんレンタル」のおかげで、社内の一員になれた気がしました。
— ターニングポイントとなったんですね。 これからの目標や、やりたいことはありますか?
この会社で培ったノウハウを活かして、個人でメディアを立ち上げようと考えています。
得意な家電系からはじめて、いずれは農業や、家庭菜園に関するメディアもやれたらいいかなと。
そこからインターネットで野菜を売って、最先端技術を使った「スマート農業」にまで手を広げられたら最高。
いずれは「HANABISHI×農業×個人メディア」という、3足のわらじで邁進します!
— スマート農業、ぜひ実現させてください!弊社とのコラボも期待しています。では最後に、未来のHANABISHIメンバーに一言お願いします。
芸能人インタビューなど、責任のある仕事をまかせてもらえる環境なので、やりがいはハンパないです。興味を持った方は、どなたでも気軽に話を聞きに来てください!
ぼくみたいな飲み会好きの兼業アルバイトのほか、太陽みたいに明るくみんなを引っ張るディレクターもいれば、黙々と仕事をこなす職人のようなライターがいてもいいと思うんです。いろんなタイプがいるほうが、仕事はもちろん、お酒を飲んだときも楽しいじゃないですか。
HANABISHIはそういう職場であってほしいな、と個人的には思ってます。どんな人でも大丈夫。ぼくが歓迎します!
あとがき
安定感抜群の頼れる兄貴。酒をこよなく愛する榎戸さんと、一晩かけて人生語らいたい方はぜひジョイン!「HANABISHI VOICE / #005 Hiroaki Enokido」読了ありがとうございました! 次回もどうぞおたのしみに。