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シブヤ大学「都市型工房と考える小さな一歩」

光伸プランニングとシブヤ大学が授業を行いました。普段は作業場として使っている空間が、学びの場になっているのは何とも不思議な感じです。

「都市型工房と考える小さな一歩」と題し、参加者の方達の「何とかならないだろうか?」を持ち寄り話合うことでそれまで躊躇していた一歩を踏み出すキッカケを作る授業を行いました。

授業は2部構成で進行しました。

第1部では生徒の方々が持ち寄った生活の中の「何とかならないだろうか?」についてのディスカッション。それぞれが「個人レベル」「身の回りレベル」「社会レベル」の「何とかならないか」を出し合い共有していきます

社会の中では、皆がそれぞれが「何とかしたい」という思いを持っている事に気付かされます。

それは何となく想像ができていたけれど、いきなり初対面の人達の悩みを聞くことで実感が湧いてきました。どんな悩みを持っているのかを聞くと、共感すること、新しく気づくことがあります。。それに対し解決策はあるのか、そのために出来る事、出来ない事。社会レベルの大きな悩みと、個人レベルの小さな悩みが繋がっていたり。そんな中で解決のヒントを発見できたり。

もちろん、限られた時間で簡単に解決出来るものはほとんど無いし、モヤモヤは残ります。それぞれが行動に移す為の小さな一歩を踏み出してもらうためには、そんなモヤモヤを持ち帰ってもらう事も意味のある事だと考えました。

第2部では、光伸プランニングが企業としての「何とかならないだろうか?」を提示し、生徒の方々に考えてもらいました。ものづくり企業のジレンマ、ものづくりの過程で発生する「廃材」についてです。

「廃材、なんとかならないだろうか?」

まずは生徒の方々に、社内を見学をしてもらいながら、光伸プランニングがどの様なものづくりをしている会社かを知ってもらう事からスタートしました。実際に街で見かけるような完成事例。普段見慣れない大型のプリンターや、3Dプリンターなどのデジタルファブリケーション設備。企業訪問、社会見学です。それにより、ものづくりの面白い部分を感じてもらえたと思います。

そこから、その裏ではどうしても「廃材」が出てしまうと言う現実を見てもらいました。衝撃を感じた方もいたと思います。実際の現場を見てもらうことで、より実感を感じてもらいました。

それからは、この問いに対して生徒の方々によるディスカッションの時間です。

廃材の活用方法、廃材を必要なところはどこか、運用の仕組みはどうするか。予想以上にいろいろな意見が出てきました。それはこの問題が、第1部で話し合った個人レベルの「何とかならないか」にも通じる部分があったからかもしれません。

この問題は、光伸プランニングの社内ではどこか「しょうがない」で終わらせていた問題でした。しかし、生徒の方々から出てきた意見は、「廃材には価値がある」と言うものばかりでした。外から実情を知ってもらい、意見を出してもらう事で、何とかしなきゃいけない問題だと再認識することができました。そして、それは何とかなるかもという希望にもなりました。

最初にシブヤ大学で授業を行うと決まったとき、ものづくり企業として、「ものづくりの楽しさ」を伝えるようなワークショップをイメージしました。シブ大スタッフの方と授業内容を話あっている中で、企業としてのジレンマを知っていただき、そこに授業の可能性を感じるようになりました。同時に企業としては、隠していた部分を外に出す事、それを一般の方達に共感してもらえるかと言う不安もありました。しかし、シブ大スタッフから提案いただいたアイデアが素晴らしく、それなら授業として面白くなると思いました。

授業を終えて個人的に思う事は、それぞれが皆抱えている問題がある。個々では解決するものは難しいものもある。そして、それは他の誰かの悩みでもある。それならその誰かと協力して考えれば良いのではないか。その事で、人と人は繋がるし、それはやがて地域や社会とも繋がり考えて行く事になっていく。例えば企業が抱える問題も、共通の課題に向き合う人と繋がり、地域と繋がり、社会と繋がって問題を解決していく方法もあるのではないか。

それは、光伸プランニングが目指す「OPEN FACTORY」の取り組みにも通じる事だと感じました。

今回の授業は間違いなく光伸プランニングにとっても、新たな一歩を踏み出すきっかけになりました。この歩みを止めないためにも引き続き考え行動し、いつか具体的な取り組みを発表できればとも思っています。

今回ご参加いただいた生徒の皆様にお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。今後もシブヤ大学と一緒に、このテーマを更に深めた授業が出来たらと考えています。その際はここでもアナウンスさせていただきますので、新たに興味を持っていただいた方も是非参加いただけたらと嬉しく思います!

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