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株主(自己)資本比率

総資本(株主資本+他人資本)に対する株主(自己)資本の割合。

総資本に占める株主資本の比率が高いほど、財務安定性が高い。

有利子負債(他人資本)の比率が高まれば、金利負担が増え、さらに負債返済が資金繰りを圧迫する事態が起こることもある。

これに対して株主資本は原則的に償還の必要が無く、配当は業績に応じて増減あるいはゼロとすることが出来るから、財務の長期安定を可能とする。

しかし、株主資本比率は高ければよいというわけではない。

収益を生み出さない株主資本の増加は、株主資本利益率(ROE)の低下を招くこととなる。

また、総資本利益率(ROA)が負債利子率を上回っている状況下では、負債調達による財務レバレッジを阻害することとなる。

総資産の収益性と財務の安定性とのバランスを考慮したうえで、株主資本比率を評価するべきである。



大橋直久(JDPアセットマネジメント株式会社)

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