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社内で唯一、最上流の案件を担当。今後は、社内のエンジニアが次のステップへ進むサポートをしていきたい

社員インタビュー

アイ・ティ・サービス(ITS)株式会社では、さまざまなキャリアや個性を持ったエンジニアが活躍しています。今回は、社内で唯一、最上流のフェーズを担当しているベテランエンジニア、システム部の遠藤さんにお話を伺いました。遠藤さんが手がけている仕事内容、現在感じている課題、今後の目標などについて、詳しく語っていただきました。

アイ・ティ・サービス株式会社 システム部 遠藤 信二

新卒でメーカー系のソフトウェア開発に入社し、幅広いシステム開発に携わる。6年勤めた後、社員4名の独立系ソフトウェアハウスに転職。さまざまなプロジェクトにおいて業務分析・コンサルティングなどの最上流フェーズを担当し、数多くのエンドユーザー企業・SIerとの信頼関係を構築する。2010年4月、ITSに入社。現在は、受注前の新規プロジェクトに参画し、SIerの提案作業をサポートしている。

小阪マネージャーとは30年来の付き合い。先にITSに転職した小阪から「早く来てよ」と言われていた

- 遠藤さんは、システム部の小阪マネージャーと古い付き合いだと聞いています。これまでのキャリアを教えてください。

初めて小阪に会ったのは、私が新卒で入った会社にいたときなので、もう30年近い付き合いになります。当時、私が勤めていたのはメーカー系のソフトウェア開発会社で、官公庁系のシステムなどさまざまな開発を手がけていました。プロジェクトには協力会社から多くのエンジニアが派遣されて参加していましたが、その中に学校を出たばかりの小阪もいたんです。

その後、私は独立系のソフトハウスに転職し、そこで16〜17年働きました。入社したときは4人しかいなかった会社が、辞めるときには50人規模になり、私自身も経営サイドの仕事をするようになっていました。小阪とは、その会社で同僚の関係でした。私が入社して10年くらい経った頃に、小阪が転職してきたんです。

- それから、遠藤さんはITSに入社します。どんな経緯があったんでしょうか?

前の会社では、SIerと組んでエンドユーザーのエグゼクティブとやり取りし、業務分析やコンサルティングなど最上流の工程を担当していました。会社を辞めようと思っていたのは、ちょうどSIerと一緒に大きなプロジェクトの獲得に動いているときで、エンドユーザーからRFPの提示を受けて、提案書をつくっているようなタイミングでした。SIerに会社を辞める意思を伝えたところ、今プロジェクトを抜けられたら困るから、という理由で「他の会社に移っても良いから残ってほしい」と言われました。そこで、そのSIerと付き合いのあったITSに転職することになったんです。「原籍会社」が変わっただけで、転職しても仕事の内容はまったく変わりませんでした。

- もともとITSのことは知っていたんですか?

関社長とは以前から面識がありました。というのも、前の会社の社長が、関社長と同級生という間柄で、とても仲が良かったんです。そうした縁から、関社長から直接仕事のことで相談されるケースもあったため、人柄もよく知っていました。

また、小阪がすでにITSに転職していたので、「遠藤さん、早く来てよ」と誘われていましたし、どんな事業をやっているのか、どんな人がいるのか、社内の事情も詳しく聞いていました。だから、ITSに入社することに抵抗感はまったくなかったですね。それに、これからITSがソフトウェア開発の事業を広げていくにあたって、自分の経験を活かせるのではないか、という気持ちもありました。実際には、今のところほとんど貢献できていないんですが…。

課題は、私の技術・ノウハウを引き継げていないこと。育成のサイクルをつくるために、もっとエンジニアの数を増やす必要がある

- 「貢献できていない」というのは、具体的にどういうことですか?

簡単にいうと、「社員の育成に関われていない」ということです。私が担当している仕事は少し特殊で、受注が決まったプロジェクトを請け負うのではなく、SIerと協業してプロジェクトを穫ってくる役割を担っています。エンドユーザーの課題を分析して解決策を提案するコンサルタントのような立場で、ときにはエンドユーザーと一緒に事業計画を立てたりするケースもあります。開発現場から見ると、「上流のさらに上流」というイメージです。

本来であれば、ITSの若いメンバーを一緒にプロジェクトに参加させて、このフェーズでの仕事の進め方やノウハウなどを教えていきたいんですが、今はそれができていないんです。当然、エンジニアとしてある程度の経験が必要ですから誰でも良いわけではありませんし、プロジェクトが一度動き始めてしまうと途中から新しいメンバーを入れることが難しいという問題もあります。少し下流の開発フェーズであればアサインできるチャンスはあるものの、私が常に現場にいて面倒を見られるわけではないので、若いメンバーを1人で入れるわけにもいきません。そんな事情から、私の経験やノウハウを思うように社員に伝えられていないんです。

- 遠藤さんの経験やノウハウはITSにとって資産ですから、それはもったいないですね。

そうですね。会社としても、このことは大きな課題だと捉えていて、小阪マネージャーからは「オヤジ、いい加減にしろよ」なんて言われています(笑) たまに呼び出されて、今後の方向性について2人で話し合うこともあるんですが、いつも途中から酔っぱらってベロンベロンになってしまって、結論が出ずに終わってしまうんです…。

- ダメな2人組ですね(笑) 遠藤さんとしては、今後どのように社員の教育を進めていくべきだと思っていますか?

今いる中堅メンバーをもっと上に引き上げたいですね。開発経験が豊富にあったとしても、すぐに私と同じフェーズを担当するのは難しいと思っています。まずは開発現場を管理するリーダー的なポジションでプロジェクトにアサインし、上流工程を見据えた教育・サポートができればと考えています。SIerやエンドユーザーとの関係性も非常に重要なので、少し下流のフェーズから経験を積み、信頼関係をつくっていくのが理想的な流れですね。

とはいえ、今すぐにこうした取り組みが実践できるわけではありません。中堅メンバーを新しいプロジェクトに入れて育てていくためには、今まで彼らが担っていた仕事をカバーできるエンジニアを育てなくてはいけません。若い世代を育て、中堅層をさらに上のポジションに引き上げる。こういうサイクルがつくれるように、もっとエンジニアの数を増やし、会社として組織的な厚みを出してくことが必要だと感じています。

「システム」と「お客様の業務」をつなぐ通訳のような仕事。最上流の工程を担える人材を育てていきたい

- 普段、遠藤さんは社内のメンバーとどんなコミュニケーションを取っていますか?

今、担当しているプロジェクトにはITSのメンバーは私しかいませんし、月1回の帰社日にもほとんど顔を出していないため、メンバーと会うのは社員旅行や忘年会、新年会など年数回しかありません。お酒を飲む場でしか会わないので、たぶん「いつも酔っぱらっているあの人は、何者なんだろう…?」と怪しまれていると思います(笑) 今後はもっと帰社日にも顔を出して、メンバーとも頻繁にコミュニケーションを取るようにしていきたいですね。

- ただの酔っぱらいじゃないところをメンバーにも知ってもらわないといけませんね(笑)

そうですね。これまで社員の育成という面では貢献できていないので、そろそろ意識的に手を差し伸べていこうと思います。そうしないと、小阪マネージャーがうるさいんですよ(笑) 今後、会社として事業を拡大していくうえで社員のレベルアップは必要不可欠なことですし、何よりもメンバーが次の段階へ進むサポートをすることで、エンジニアとしての個人的な資産を増やしてあげたいと思っています。

- 「次の段階へ進むサポート」というお話が出ました。最上流のフェーズへステップアップするために、エンジニアはどんなことを意識すべきでしょうか?

コンサルタントとして仕事をするうえで大切なことは、技術的なスキルだけでなく、「お客様の業務を理解する」ということです。お客様と同じ土俵で話ができないと、信頼を得ることはできません。そういった意味では、エンドユーザーの業務自体に興味を持つことが重要だと思います。技術者の目線だと、どうしても「システムをつくること」に目が行きがちですが、業務を基準にすると「システムを使って業務をどのように変えたいのか」という視点で考えられるようになり、「このシステムでは目的は達成できない」」という気付きが出てきます。私の役割は、「システム」と「お客様の業務」をつなぐ通訳のようなものだと思っています。だからこそ、システムのことだけでなく、業務についても深く理解しておく必要があるんです。

- 現場のエンジニアとは、また違ったやりがいがありそうですね。

確かに、モノを完成させる達成感とはちょっと違うかもしれません。エンドユーザーに近い立場なので、システムが完成したことで業務にどんな影響が出たのか、その結果を直接的に感じることができます。プロジェクトそのものを立ち上げ、ゴールを目指すわけですから、目標通りの結果を出せたときの手応えは非常に大きいですよ。そういうやりがいを一緒に味わえるエンジニアを育てていきたいですね。

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