What we do
圃場に写真の「ログBOX」を置いて電源を繋げるだけ。導入も超カンタン。
各種野菜、花きの施設栽培のモニターサービス
◆現在、中小規模の施設園芸生産者向けのビニールハウス・ガラスハウス内環境のモニタサービスである「あぐりログ」を開発・運営しています。
http://itkobo-z.jp/agrilog
◆あぐりログは専用に開発した「ログBOX」とクラウドサービスである「あぐりログサービス」から成り立ちます。
◆「ログBOX」、この中には温湿度センサー、二酸化炭素濃度センサー、ボードコンピュータ(RaspberryPi)、モデム等が入っています。
ログBOXは吊り下げる形状になっており、電源を繋げれば即計測開始、あぐりログサービスに計測データをアップロードします。
5分後には自分のPC・スマートフォンでハウス内の温度・湿度・二酸化炭素濃度などが一目で判るようになります。
◆トマトやナス、イチゴなどの果菜類と呼ばれる作物は、1シーズン毎が勝負です。そう考えると、20歳台から農業を始めたとしても数10回しか栽培の機会がないと言えるでしょう。なので、できるだけ少ない回数(年数)でノウハウが見える、判るようにならないと大変ですよね。
◆あぐりログでは、同サービスを使っている他の方とデータを共有する事が出来ます。グラフで一目で差異が判る仕組みになっています。これにより、自分の環境と何が違うかを分かりやすくなっています。
◆生産者さんには日々の栽培に関わる作業に集中して頂くのが大事と考えています。なので、このようなITが得意な部分は「とにかく簡単に」して、ハウス内の環境をまずは知ってもらう事を大事にしています。
Why we do
あぐりログを導入されている生産者さんのピーマン
あぐりログはグラフ表示で「分かりやすさ」を重視しています。そして環境変化でどのような生育環境に変化を及ぼすか「気づき」を得られやすくしています。
「中小規模の生産者さんの生産量底上げを図る」
◆私たちのターゲットとなるビニール・ガラスハウスなどの施設園芸に関わる生産者さんは、おおよそ18万戸(2014年調べ)。
また別の調査では農業の全生産者における中小規模生産者の割合は...何と80%(場合によっては90%)以上とも言われています!
(おそらくこれは施設園芸の生産者にも当てはまると思います)
◆農業分野における生産量の底上げを図る試みが色々と行われていますが、私たちは「現状の把握」こそ何よりもまず最初に取り組むべき事だと考えています。
◆現状の把握の一環として、これまで温度や湿度・CO2、日射量などの生育環境を計測(圃場の環境モニタリング)し、それを活用した農作物の栽培管理を行う試みが進んできていますが、現状は規模の大きな生産者に限られています。
◆それに対して中小規模の生産者さんはこれまでのようにカンと経験に頼った管理がほとんどです。
私たちが調べた所、圃場の環境モニタリングでさえ、普及とは程遠い状況です(おそらく数%です)。
◆私たちはこの状況を改善し、中小規模の生産者さんでも簡単に現状把握できる、「計測するのが当たり前」という状況にしたいと考えています。
そのために圃場の環境モニタリング分野でトップシェアを目指し、農業の分野でデータを使った「スマート農業」の推進の一翼を担いたいと考えています。
How we do
Maker Faire Tokyo 2017に出展予定です。写真は昨年の同イベントの様子です。
最近は3Dプリンターも購入して、ハードウェアの試作も行っています
◆私たちは生産者さん達の意見を積極的に聞き、また自らのこれまでの経験を活かし、「仮説」を立てます。
仮説は直接生産者さんや研究機関に聞いたり、blogに書いて情報発信し、反応を見て検証します。
(弊社のblogです http://itkobo-z.jp/blog)
この仮説の検証をしつつ「あぐりログ」の開発を行っています。
(余談ですが、blogについては生産者だけでなく研究機関やはたまた私たちの競合メーカーまでも参考にしているとか)
◆これまでの経験、とは農業分野の知識だけではなく、様々なジャンルの知識が必要となります。
与えられた情報から仮説を立てるのは、なかなかに難しく、やりがいのある仕事となります。
◆生産者さんとの意見交換も、現場だけでなく生産者さんの部会勉強会で行う事もあります。
展示会だったり、ネット上のメッセンジャーだったり様々な形で行っています。
(最近ではGPEC, Maker Faireに出展しました!)
◆メンバーは現在、役員・パートタイマーを含めて5名。
少ないメンバーですが、上で書いたように全てのツールをフルに使って開発を行っています。
ログBOX上のソフトからWebアプリまでを垂直統合していますので、様々な知識が身に着くようになっていますね^^)
◆今期から名古屋、豊橋の2拠点での開発を進めていく予定となっています。
拠点間ではSkypeを用いたWebミーティングも行う予定です。現在もSkypeは使っていますし、またSlackは手放せないツールですね。
◆最近では、研究機関および園芸施設制御機器メーカーと連携する事がどんどんと増えてきました。
これも私たちのやり方が正のスパイラルを引き起こしているからだと思います。