Apple Watch SE
Apple Watch SEは、通信機能、フィットネス機能、健康や安全を守る機能をパワフルに搭載。3つのケースカラーから選べます。たくさんの機能を、これまで以上にたくさんの腕に届けます。
https://www.apple.com/jp/apple-watch-se/
元気ですか-!!
元気があれば何でもできる。
元気があれば 24 時間戦える。
(昭和生まれ IT 戦士)
嘘です。1 日 8 時間しか戦っていません。三度の寿司よりコンプラが好きです。
とは言え、昨年の終わりごろまでは自社の役員をしていましたから、労働基準法が適用されない状況でした。「仕事 as a 趣味の延長」を無限にやってしまう。
しかも、シングルファーザーで 3 人の子どもたちのワンオペ家事育児。
それなのに…
あれもしたい これもしたい
もっとしたい もっともっとしたい
(THE BLUE HEARTS)
頭の中は渋谷駅の地下よりも入り組んでいますし、あれこれリソースが足りなくなってしまいます。そうすると睡眠不足に陥りがち。
そこで、あれやこれやと生活改善をしてみました。
あれやこれやとテコ入れしたのですが、今回はその中から以下のテーマに絞って紹介してみようと思います。
・眼精資源の節約
・認知資源の節約
眼精疲労に悩まされているソフトウェアエンジニアは多いのではないでしょうか。
10 年も待たずして人工眼球と取り替えられるようになると思うのですが、その前に「発光するスクリーンからの刺激を受けすぎると睡眠の質が低下する」問題(N = 1)をなんとかしたい。
認知資源については、仕事だけでなく子どもや家庭にまつわる「重要な意思決定を続けることで脳が疲弊してしまう」問題(N = 1)があります。
頭が疲れていると、日常生活に支障が出てきそうですよね。これもなんとかしたい。
そのあたりの試行錯誤の結果でです。
以前から iPad はセルラーモデルを買うのがおすすめだと力説してきました。開いた瞬間にネットにつながっている体験は想像以上に快適です。
一方で、Apple Watch のセルラーモデルは人類をふたつに分けたときのランニングしない側の人間としては、使い道がないだろうと思っていました。
ところが、実際に使ってみると、スマホ中毒者の治療には最高のモデルでした。ソフトウェアエンジニアはもれなくスマホ中毒なので、検討に値する思います。
母艦となる iPhone を自宅に置いて、Apple Watch だけで出かける。受けとる通知は必要最小限にする。これは快適。
もともと、手ぶらで移動することが多く、「それは社会人としていかがなものか」といった指摘を受けてきましたが、さらにスマホさえも置いて出かけることができるようになりました。
通勤や散歩だけにとどまらず、エクストリームな気分の時には旅行にもスマホを持たずに出かけます。
メッセージや LINE の返信もできますし、電話に出ることもできます。 さらに、音楽、ポッドキャスト、オーディオブックを聴くことができますから、移動中や待ち時間に眼精資源を消費することなくコンテンツを楽しむことができます。(ストリーミングもダウンロードも)
耳も同時に守りたい場合は、AfterShokz の骨伝導イヤホンがおすすめです。想像以上に音がクリアに聞こえると思いますよ。
マルチポイントペアリングが使えるモデルであれば、iPhone と Apple Watch の両方同時にペアリングできるので、iPhone を持ち歩く際も便利です。
この運用のデメリットとしては、Apple Watch のバッテリーの持ちが悪いことと、PayPay が QR コード表示のみ(カメラで読み取りができない)しかできないこと、チャリチャリが使えないことが挙げられます。
なお、余談ですが、人気 SF の『三体』シリーズをオーディオブックで聴くと、「人名の読み方がわからんくなる」問題を回避できて快適でした。おすすめした友人にも好評でした。
電子ペーパーが大好きで、いろいろなガジェットを購入しています。日本で発売されていない製品も海外から取り寄せて使う夢を見ています。技適がアレなのですが、夢なので大丈夫でしょう。
発光しないので目に優しい。画面の書き換え速度の遅さがネックですが、年々少しずつ改善されているのを感じます。
読書には Kindle Oasis を使っています。(はやく新モデルでないかな)
本を読んでいないと死んでしまう種族なので、家の狭さを気にせずに大量の蔵書を抱えられる電子書籍は生活必需品です。
先日集計をしてみたところ、Amazon で購入した書籍は 2 千冊を超えていました。Kindle 端末自体はこれまでに 13 台購入しているようです。
Aamzon へのリンクは(採用担当者にバレないように)整形したアフィリンクになっています、アフィリンクが苦手な方は製品名で検索してください。
さて、実はここからが本題なのですが、Kindle を本だけでなく web ページを読むことにも使っています。
やり方は超かんたん。あとで読むサービスとして定番の Instapaper にあとで読みたい web ページを保存します。PC だとブラウザの拡張機能で、スマホだとシェアシートからすぐに保存できます。
そして、Instapaer の設定で Send to Kindle のメアドとスケジュールを登録しておくと、好きな時間に指定した数の記事を Kindle に配信してくれるのです。私は毎週金曜日の夕方に配信するようにしています。
(Instapaper の有料プランを使っていて、無料プランでもできるのかどうか忘れてしまいました。お金を払いたくない場合は自分で同じようなことをするコードを書くと良いと思います。ソフトウェアエンジニアはもれなく数百円を節約するために十数万円の工数をかける人種なので)
眼精疲労がひどいときには発光だけではなく、スクロールを見つめるのもつらいので、ページ送りで読めるこの方法はおすすめです。
また、Instapaper の有料プランでは読み上げ機能が充実しているので、スマホアプリで耳を使って情報を得ることもできます。
脳内にあれやらこれやら関心事が点在していると、認知資源が使われてしまいます。そこで、そういった関心事をダンプする(外部ストレージにまとめて吐き出す)ことが効果的です。
個人的には(おそらく)他の人よりもたくさんの関心事が飛び交っている気がして、常に何かしらのアイデアがあふれ出している状況です。本を読んでいるときに、その本とはまったく関係のないアイデアが出てきたり。
それをスマホのノートアプリに書き留めているのですが、眼精資源の消費量を削減するために紙とペンを持ち歩いてみたことがありました。
ところが、歩いて移動していると次々にアイデアが浮かんできて、電柱ごとに立ち止まってメモするので一生目的地にたどり着けない。
なんとかしなければ、ということで IC レコーダーを持ち歩くようになりました。最近の IC レコーダーはすごいですね。録音以外にもいろいろな機能が搭載されています。
その後、Apple Watch セルラーモデルを使うようになったので、音声入力でアイデアをメモするようになりました。
いくつか試した中では Drafts というアプリが最強でした。Apple Watch でパッとメモをとれるのはもちろん、スマホのメモアプリとしてもかなり使い勝手が良いと思っています。
あと、これはよく聞く話ですが、お風呂はアイデアがあふれ出すパワースポットですよね。
そこで、防水のスマートスピーカーをお風呂に持ち込むようになりました。Google アシスタントと IFTTT を連携させて、しゃべった内容を文字起こししてスプレッドシートに記録します。
(防水だけど湯気は NG だと思うので自己責任でお願いします)
このあたりはダンプというよりもただのメモですね。
脳内ダンプには作家さんにも利用者の多いキングジムの「ポメラ」を使います。唯一の電子ペーパー搭載モデル MD30 を使っていました。
(MD30 の表示速度の遅さは気にならなかったのですが、搭載している ATOK が非力だったので、通常ディスプレイの上位機種に乗り換えてしまいました)
カフェでポメラを開いて、脳内のあらゆる関心事をダンプします。
文章を書く以外のことが「できない」のがポメラのメリット。
手を止めずに頭の中身をひたすらタイプしていきます。そうすると、なんとなく頭の中が整理されてすっきりしてきます。
あとから知ったのですが、これは「フリーライティング」という手法なのだそうですね。
ちなみに、「次々にアイデアが湧き出るなんて羨ましい!」というのは皆目見当違いです。
「『苦労は買ってでもしろ』と言う人に僕の苦労を売ってあげたい」
「どうやら同調圧力に対する感圧センサーが故障している」
「スタバのワンモアコーヒー 100 円のレシートを 200 円で売るビジネス」
「魚民を『ウオタミー』って言うとアカデミックな感じがする」
「そんなにアウトプットが大切なら、食べるものじゃなくてうんこを大切にすればいいじゃない!」
といった具合に、生活や仕事に1ミリも役に立たないものばかりなのです。(ここまで意識高い風に「アイデア」「アイデア」と書いてきたのはなんだったのか?そして、これは電柱ごとに立ち止まってメモするほどの内容なのか?)
これは、実践している人がかなり多いと思います。
常に同じ種類の服を着る。毎朝、服を選ぶ認知資源の消費を防ぎます。
よく例として挙げられるのは、オバマ元大統領に「スーツを選ぶ担当者」がいたという話。
人間は朝から大小合わせると無数の意思決定をしています。そうすると認知資源を消費して「決断疲れ」という症状に陥って、決断ができなくなってしまいます。
大統領は重大な決断をしなければなりませんから、スーツを選ぶといったことで認知資源を消費しないよう、自分では選ばないようになっていたそうです。(ファクトチェックしてません)
以前は、クローゼットを開けるとまったく同じシャツが並んでいる状況だったところ、婚活をはじめた時期を境に微妙にバリエーションを用意するようになりました。
冬だとタートルネックのセーターにジーンズという服装をしていることが多いのですが、色をいくつか用意しています。
先日、Apple Store に行った際に、黒のタートルネックに青のジーンズという装いで、「どれだけ信者なんだよ!」と周囲の心のつっこみが聞こえてきました。
スティーブ・ジョブズもずっと同じ服装をしていましたね。
それと、靴下も同じ物をそろえてまとめ買いするのがおすすめです。洗濯をしてそのまま収納にしまっても、はくときに左右を気にせず手に触れた1セットを取り出せば済みます。
「兄ちゃん、なんで靴下すぐかたっぽ無くなってしまうん?」問題も解決しますし、穴が空いたら片方だけ捨てるということもできます。
ソフトウェアエンジニアはもれなく人間性よりも合理性を優先するので、そんな感じでよいと思います。
2年くらいでしょうか、朝昼は完全食、夜はミールキットという生活をしています。もはや、何も考えなくていい。認知資源の消費ゼロ。
完全食は、Huel を注文していますが、さすがに食品なのでこの場でおすすめはしません。自己責任でお願いします。
一時期の体調不良で減っていた体重も元に戻って、通常体重から増えてしまうこともなく、ちょうどよい塩梅をキープしています。
粉末を水に溶かして飲むだけ。「お昼何食べよう」問題も解決しますし、一瞬で必要な成分を摂取できるのでお昼休みの可処分時間が増えます。
水さえあれば生きていけるので、もはやナメック星人です。こころなしか、肌が緑色になってきた気がします。
完全食を飲むところを見て、いろんな人から「ソフトウェアエンジニアっぽい」と言われます。
おまえら!ソフトウェアエンジニアはそういう人種だと思われてるぞっ!
ミールキットは、毎日、レシピと材料が届くものです。数百円プラスして、材料があらかじめカットされているプランにしました。
ワンオペ家事育児をしていると、「献立何にしよう」問題に悩まされます。新型コロナウイルスが騒がれはじめたころ、福岡市の小中学校が臨時休校になったので、フルタイム(以上)の仕事をしながら「お昼何にしよう」「夕飯何にしよう」「材料買いにいかねば」「学校休みでも給食は出しておくれ!」と認知資源ダダ漏れ状態でした。
そこで知り合いからミールキットの存在を教えてもらい、利用するようになりました。
レシピがよくできていて、電子レンジを活用してなるべく時短調理ができるようになっています。料理が苦手な人には調理動画も用意されている親切設計。
これでワンオペ家事育児がかなり楽になったのですが、さらに思わぬ副作用も。調理がかんたんで手間もかからないので、子どもたちが夕飯を作ってくれるようになりました。全俺が泣いた!
週末はミールキットがお休みなので、シャープの自動調理鍋「ホットクック」に材料をぶち込んで加熱と混ぜ混ぜをお任せしています。
無水カレーがお気に入りでよく作っていたら、作りすぎて子どもたちからクレームが出始めましたが。
最新モデルはスマホアプリと連携して、スマホで検索したメニューをホットクックに送信できるのだとか。地球のみんな、アフィリンクをクリックしてオラに現金をわけてくれ!
上に書いたように、子どもたちに夕飯を任せるようになりました。
他にも自分でやっていたことを、誰かにアウトソーシングできないかなと思い試してみたことを書いてみます。
家事代行は定番ですね。
昭和の会社員と専業主婦の家庭に生まれ、(ほぼ)ワンオペ家事育児をする母を見て育ったため、家事代行を依頼するのになんとなく抵抗がありました。
しかし、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』を繰り返し観ていたこともあり、ちょっと試してみようかなと。下心はありませんでした。また、先に書いたように一斉休校祭りであれこれ資源が枯渇してたこともあり。下心はありませんでした。
中学生までの子どものいる家庭では「キッズライン」というサービスを利用できます。
家事代行サービスではなくて、利用者と代行者のマッチングサービスなので、トラブルに注意が必要ですが。そのあたりが自己責任となる代わりに、専門業者に依頼するよりも価格が安くて融通が利きやすいため、利用するハードルを低く感じました。(自己責任でお願いします)
その他には、秘書サービスをやっている方を紹介してもらって、そのサービスとは別に、こちらで設計した個人向け調べ物代行サービスを依頼しました。
月の稼働時間を厳密に制限するとともに、先方の業務コストが極力小さくなるよう設計したので、安く請けてもらえました。
技術的な調べ物は三度の寿司より大好きなのですが、一般的な常識に欠けるところがあります。まあ、ソフトウェアエンジニアはもれなくそうだと思いますが。
そこで、「自宅の近くで電池を回収しているところ」「こういった症状の時のスキンケア方法」「こんな場合の役所の手続き方法」など、興味の無い分野については調べ物を代行してもらいました。
また、別の人には「毎日決まった時間に寝たくて、就寝するときにメッセージを送るので受けとって欲しい」と依頼しました。
自分との約束は守れないけれど他人との約束は守れるという人類(N = 1)の性質を利用した方法です。運動や語学学習などを習慣にしたい人やダイエットをしたい人にも効果的な方法だと思います。
といった感じで健康に生活するための仕組みを、夜な夜な睡眠時間を削って構築しています。
いやー、楽しい。
Happy Hacking!