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ソフトウェアエンジニアの愉しみ

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 求人系のサービスに文章を書いておいてアレですけれど、SNSなどで見かける求人色の強い投稿が苦手です。自社の採用担当者から「SNSで採用ページの拡散お願いします!」と言われても投稿したことがないほどです。俺のタイムラインはそんなんじゃねえ!

 そういったわけで、今回は求人とは関係なく好き勝手に書きたいことを書こうかなと思いながら筆(キーボード)を取っています。社内外関係なくソフトウェアエンジニアの仲間はほしいので、『人生がときめくソフトウェアエンジニアの魔法』といった趣向でいかがでしょうか。

 本文中にて仕事と遊びをごっちゃにしてますので、ネガティブな印象を持たれる読者もいるかと思われます(空気を読むスキルには定評があります)。それにより、遊び感覚でやってるのかとのクレームが入ることを危惧しています。

 いえいえ、そうは言っても「はやく仕事終わらせて遊びにいきたい」と日々考えながら生きてる人は多いのではないでしょうか。
 私は仕事と遊びの境界がなく、遊びだからこそ真剣に取り組んでいる次第です。仕事のように手を抜くなんてことはありません。
 実際、この文章も休日に趣味として書いてます。いえ、嘘です。この文章は業務時間内に書いてます。三度の寿司よりコンプラが大好きです。

 もちろん、世の中の人々みながそういった考えかたではないのは知っています。
「仕事は仕事」でも構いませんし、業務時間外にHaskellのモナドの話に付き合うことを強要したりはしません。
 多様性というのは(面と向かって取り組むにはしんどいのですが)とても尊いものだと思ってます。あなたの考え方は尊重しますので、私の主観的な文章を読んでネガティブなツイートをするのは控えていただけると幸いです。
 最悪、弊社のことをを悪く言うのは仕方ありません。しかし、私のことを悪く言うのはやめていただきたい。

私とは何か?

 ずいぶんと昔の話ではありますが、技術系のブログを書いたり、個人でwebサービスやモバイルアプリをリリースしたりして過ごしていました。
 そういった活動をしていますと、SNSにて「寿司を食べられる話がある」などと声をかけられベンチャー企業に誘われたり、フリーランスとして開発プロジェクトに誘われたり、あっちゃこっちゃ転々と生きてきました。
(ちなみに、イジゲングループに誘われたときは「鯛茶漬け」でした)

 一方で、これまた長いこと経ちましたが、三姉妹のシングルファーザーとして生きていました。今は長女が巣立って、あとふたりの世話をしたりしなかったり。
 そういった関係で、子どもやひとり親関連のボランティア活動をしたり、自身の経験を取りまとめて書籍を自費出版したりなどもしています。

 2016年に相棒と一緒にトーフラボという会社を立ち上げてソフトウェア開発をやっていましたが、昨年(鯛茶漬けにより)イジゲングループの子会社に、そして今年(まだ何も食べていないけれど)吸収されてイジゲングループの所属ソフトウェアエンジニアとなりました。

 趣味は、プログラミング、写真(Leica M10を使っています)、読書(純文学やエッセイから社会や科学までジャンル問わず)、文章を書くこと、動画編集、音楽制作(永遠の入門レベル)、ガジェット収集、格闘技観戦(アンディ・フグかK-1で優勝したときから)などなど。
 インドアですけれど外に出たいので連れ出して欲しい派です。ストライカーだけれどグラップリングにも付き合うよ的な。

仕事 as a 趣味の延長

「努力」「情熱」「成長」という言葉を苦手としています。

 そういった言葉が好きな人は、それはそれで魅力的であると感じるのですが、私自身はちょっと遠慮させていただきたい。
 努力が必要だと感じる時点で、その分野には向いていないのではないかなと。芸能人だかスポーツ選手だかも同じようなことを口にしていたと記憶しています。

 目の前のことに没頭していて、気がつけばすごいところまで来ていた。そういった塩梅のストーリーが好みです。
 その没頭の対象というのが、私にとってはプログラミングでした。まったくもってすごいところまで来ておらず、道の遙かかなたは霧で見えなくなっていますが。しかし、いま歩いているこの瞬間が面白い。

 大学院まで生物学をやっていてタンパク質の研究をしていたはずなのですが、気がつくとプログラミングに手を染めてしまっていました。つい出来心で、最初は興味本位で手を出してしまったのです。それが人生を変えてしまうなどとは露程も思わず…
 しかしながら、そこからプログラムを書けば仕事をせずとも生活費をもらえるというなんとも俺得な人生が始まったのでよしとしましょう。

 仕事中は仕事のコードを書いて、仕事終わったら趣味のコードを書いて。プログラミングをしていると、食べることも寝ることも忘れてしまいます。
 幼少期にはレゴブロックで遊びすぎて(比喩表現ではなく)吐いてたのですが、社会人になってからはプログラミングで遊びすぎて(比喩表現ではなく)吐いていました。成長?それはどういった概念でしょうか。

 さて、なにが言いたいかと申しますと、プログラミングは非常に面白く奥深いアクティビティですから、ご一緒にいかがですか?ということです。
 そこから発展して、企画段階や要件定義でクライアントとシステムについて話をするのもまた楽しいものです。
 考えてもみてください。街で「お姉さんひとり?俺らとソフトウェア開発について話しましょうよ!」などと声をかけるとみな逃げていくこと請け合いです。それが、仕事となると遠慮なくサーバーレスアーキテクチャの話ができるのですよ。

 趣味に没頭しているだけで生活費がもらえますので、吉田兼好が生きてたら『徒然草』にソフトウェアエンジニアまことにおすすめなりと書いてることだろうと思います。

再評価 of クライアントワーク

 受託開発よりも自社プロダクト開発のほうがヒエラルキーの上位にいるだなんて、それあなたの感想ですよね。

 印象が悪くなってしまったので私は「受託開発」ではなく「クライアントワーク」と呼んでますが、呼び方はどうでもいい。燦然と輝くあのミュージシャンも、今をときめくあのフォトグラファーも、新進気鋭のメディアアーティストも、やってるのはクライアントワークです。
 クライアントワークはかっこいい。逆に、「自社プロダクトだけで食べていきたいけれど仕方がないので受託開発してます」というのが一番ダサいと感じてしまいます。

 そして、ひとつの会社に5年間在籍していられない飽きっぽい人間としましては、案件のたびに違うことに取り組めるというのは大きなメリットであると感じています。
 受託開発も自社プロダクト開発もやることは一緒です。クライアントのシステムを自社プロダクトのつもりで開発する必要がありますので。
 自社プロダクトの会社も様々ですので、話を聞いてくれない経営陣に支配されている会社だとしたら、良好な関係のクライアントと一緒にプロジェクトを進めるほうが楽しいだろうとも思います。

 しかしながら、イジゲングループはクライアントワークしかやらないと決めているわけではなく、自社プロダクトも過去には展開していましたし、今後も何かしらの動きを公にできるかと思います。
(企画を持ち込めばすぐに部署が立ち上がることでしょう)
 そうなったら、私はどうしましょう。立ち上げ時期には興味あるけれど、それだけに専念しろと言われたら5年でいなくなるやも。

Play X

 "DX" というワードも人によって印象に振れ幅があるのではないでしょうか。ネガティブな印象で言いますと「なんとなく胡散臭い」だとか。

 世の中には "D" だけで終わってるプロジェクトが数多く存在しているという気がしてなりません。デジタル化するだけ。
 しかしながら、本当に面白いのが "X" であることは火を見るより明らかです。トランスフォーメーション。そこまで関わることができたら非常に楽しい。

 これこそが、自社プロダクトを開発するつもりでクライアントと一緒にプロジェクトに取り組む絶好の機会です。
 デジタル化するだけの方法なら誰でも思いつくのでしょうが、トランスフォーメーションにはソフトウェアエンジニアの脳力(と他職種とのコラボレーション)が不可欠です。ソフトウェアエンジニアとしての発想が世界を変えるのです。

 世の中にないものを作るのですから、あたらしい発想や技術を取り入れ放題。それでいながら「使ってみたいというだけで新技術を導入するのはルール違反」といった具合にゲームバランスも調整されています。
 やりこみ要素が満載なのです。

 政府が「DX推進」と言って遊び場を提供してくれている状況ですので、徹底的に遊び尽くしたい所存です。

自己言及する組織

 イジゲングループと言いますと、その中でのソフトウェア開発は一部門という位置づけとなります。デザインやクリエイティブも手がけていますし、経営・企画・人事・採用からバックオフィスまで一気通貫で支援できることを強みとしています。
 最近の総合格闘技はオールラウンダーが強い印象ですが、イジゲングループもまたどのような局面でも戦えるだけのスキルを持っています。

 トーフラボという会社の経営者としてイジゲングループに参画したわけですが、つまりそういうことなのです。グループ内にいながらそういった支援を受けていた立場にもあったのです。
 あれやこれやと支援を受けて、ソフトウェア開発特化型ファイターの弱点をカバーしてもらっていたのは事実でしょう。

 簡潔にまとめますと、顧客にサービスを提供する企業に各種支援サービスを提供するイジゲングループの中にあって、顧客にサービスを提供する企業に各種支援サービスを提供するイジゲングループにソフトウェア開発サービスを提供するトーフラボに各種支援サービスを提供するイジゲングループという構造になっていたということになります。

 あれやこれやと一気通貫で支援を依頼できることは、大幅なコストカットにつながります。そうして確保したリソースでもって顧客への価値提供にフォーカスできるというのは、素晴らしいサイクルであると言えるのではないでしょうか。

 そもそも「『イジゲングループ』というグループ」という時点で、自己言及的であることに気がつきました。
 そして「自己言及」をキーワードに気の利いた文章を書くいう目算は儚くも煙に消えて、よくわからん文章になったことを自白しておきます。

職種のサラダボール

 我々の世代が小学生の時分を思い返してみますと、アメリカは「人種のるつぼ」だと教科書に書かれていたと記憶しています。しかし、最近では「人種のサラダボウル」と言うそうですね。
 様々な人種の人々が溶け合ってひとつになるのではなくて、それぞれの人種が尊重し合って存在感を発揮する。そういった世界観であると解釈しました。

 イジゲングループは専門領域に特化した会社が複数集まっていたという歴史的背景がありますから、現在はひとつの会社になっていますが、それぞれの職種が「立っている」ように感じます。

 内向的なナチュラル・ボーン・ソフトウェアエンジニアの私ですが、他の職種の方々と交流することを楽しみとしています。自分とは違う法則で構築された世界をのぞいてみたい。

 ひとえにソフトウェアエンジニアと言いましても、デザイン寄りでしたりビジネス寄りでしたりと様々なキャリアパスが考えられます。
 職種のサラダボウルである弊社内ですと、そういったキャリアを柔軟に選択できますし、また他の職種へのキャリアチェンジといったことも可能となっています。

 そういった選択肢と流動性に富むボウルの中からまだ見ぬサラダ "X" が生まれるというのは、たいへんに魅力的であると思うのです。

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 今も昔も「この先どうなるのか?」というのは永遠の未解決問題であり続けています。
 うまくいった人なんて、うまくいったからうまくいった人なのであって、「乗り越えられる試練」や「努力でなんとかなるレベルの困難」を経験してきた人に過ぎません。

 長い航海、どの船がどうなっているかなど、到底予測不能というわけです。大船団が安泰かと言うとそういうこともなく、麦わら帽子の少年が漕ぎ出した小舟が偉業を達成するかもしれない。
(ちなみに、講演会などで『ONE PIECE』やら『キングダム』やらの話をするコンサルタントは苦手です)

 私はと言えば、そのなかでもとくに将来どうなるかわからない人間ですので、「弊社にいれば安心です!」とか「うるせー!いっしょに行こうぜ!」などと、どうして口にすることができましょうか。

 ただ、ひとつだけ覚えておいてほしいことがあります。もしもイジゲングループで一緒に仕事がしたいと思ったのなら、応募の際に「宮崎さんの記事を見て応募しました」と採用担当者に伝えていただきたいということです。
 そうしましたら、私が経費で寿司を堪能できると思いますので。

 Happy Hacking!

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