ハリウッド化粧品はよく欧米の会社のように思われますが、それもそれ。原点は、アメリカのハリウッドです。創業者が行方不明の父をさがしてアメリカに渡ったのが１９１５年。英語も話せず、知り合いもいないが、どうも父親がロスにいるらしいという、噂だけを頼りにしました。運良く会えた父親も、泥酔運転の事故に巻き込まれ他界。一人残って、ホテルの庭仕事しながら、生き延びていました。そんな時に映画銀幕の世界に憧れ、チャップリンや早川雪洲に会いにでかけました。運良く早川雪洲の家に弟子入りができ、映画学校に通いはじめました。

その時に、運がよいことに、創業者は演技が下手で、メイクで頭角を現してきました。同じ移民のマクシミリアーノファロッツィとも親しくなりメイクが本業に！日本人最初のハリウッドで活躍のメイクアップアーティストとなりました。最後には日本に帰って美容業界をもりあげろ、という師の言葉をうけ、日本に帰国して創業しました。マクシミリアーノはのちに名前をポーランド系からハリウッド風のマックスファクターに変えて、世界のメイク業界を引っ張っていきます。こんな歴史がハリウッド化粧品の原点です。１００周年にむけた創業物語は、これからもつづきます。