ヒトクセ紹介、はじめます。 | 株式会社ヒトクセ
現在ヒトクセでは、事業拡大につき営業・広告運用・エンジニア・広報等、様々な職種で中途採用を実施しています。技術力を武器に世界へ挑戦するチームで、裁量を持って働きたい方大募集中です!とは言っても、...
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ヒトクセについて多くの方に知ってもらおうと開始した初記事「ヒトクセ紹介、始めます。」では代表取締役社長の宮崎に、強みや弱み、今後の展望等について語ってもらいました。
第二回目となる今回は、取締役 CTOとしてヒトクセの技術統括を担う長尾にヒトクセ紹介インタビューを実施しました!
取締役 CTO 長尾 俊
1988年、神奈川県横浜市生まれ。東京大学大学院情報理工学系研究科修士。IPA未踏クリエイター。国際学会SIGGRAPHでの登壇、スタンフォード大学d.schoolハッカソン優勝など海外での活動実績を持つ。2012年に株式会社ヒトクセを起業。CTOとして技術統括を行い、リッチメディア広告の再生や計測、分析、管理システムなどを作り上げる。趣味はブレイクダンス、ヘヴィメタルとアート。
「人に好かれる広告を作る会社」だと思っています。
今はインターネット広告に関わるプロダクトをいくつか作っているのですが、以前新卒イベントでアンケートを取ったら、約99%の人が「インターネット広告が嫌い」って答えたんですよ。
それに対して、テレビと雑誌の広告は 5%から 10%ぐらいしか嫌いな人がいなかったんです。
インターネット広告は効果測定を簡単にできてしまう反面、クリックさせたら勝ち、インストールさせたら勝ち、のような風潮があり、ユーザーのことはないがしろにされてしまっている点に課題を感じています。そのため、テレビや雑誌の広告のように、自然と見たくなってしまう・新たな気づきを得られるような「ユーザーに寄り添い、好かれる広告」を作っていきたいと考えています。
そうですね、 私たちが広告業界に参入したのは約5年前。動画広告が流行り始める少し前で「動画元年」と言われている時期でした。
また、リッチ広告やアドネットワークが取り入れられ始めている時期でもあり、市場が大きく変動する予兆を感じたので、早めにブランディング広告市場に参入しました。
今では、TVや雑誌からインターネット広告へデジタルシフトしている企業が多く、「どのくらい広告が視聴されたのか」「どの程度ブランド認知がリフトしたのか」というような獲得効果以外の指標を重視している企業が増えてきていると感じており、5年前の見立ては正しかったと捉えています。
現在、電通さん・博報堂さん等大手総合代理店の皆様と協業させていただいておりますが、ブランディングを意識した企画や発想は非常に参考にさせていただいております。
弊社はさらにデータ解析やユーザーインターフェース研究などの技術を掛け合わせることで「ブランディングの質にこだわる」ことを追求していくことを主軸にしています。
新しいもの、新しい価値を提供していきたいという思いが強い人が多いと思います。
実際に、経営側からのトップダウンではなく、現場のエンジニアや営業の提案ベースで新しいプロダクトを立ち上げることもよくあります。技術の移り変わりが早い広告業界の中でも、特にヒトクセは最新技術を駆使して早いサイクルでプロダクトリリースしていく姿勢が強いと考えています。
ビジネス面では、ブランディングを重視する大型クライアント様へのチャネルを有しているというのは大きな強みだと思います。電通さん・博報堂さんという大きな総合代理店様と技術パートナーとしてご一緒させていただいております。
技術面では、大量の広告配信リクエストに耐えられる基盤や、広告における最適なユーザーインターフェース、データ分析基盤等になります。5年ほど広告クリエイティブの配信を行う中で様々なユーザーアクションのデータを保有しています。それらのデータ分析を行うことで、よりアクションがしやすい見せ方、より商品の魅力が引き立つような見せ方、などクリエイティブを科学しながら訴求を提案できる点がもっとも強い部分だと思っています。
これまでは、クオリティの高い広告商材を一点もので販売していく形が多かったのですが、今後ユーザーの裾野を広げていくために、プロダクトのリブランディングを計画しています。それに伴うシステムの刷新が、主に実現したいこととなります。
中長期的には、溜まったデータを活用し、既存プロダクトの強化や新規サービスの立ち上げをしていきたいと思っております。
全体では「マイクロサービス化」と「データ蓄積」の二軸で進めています。
「マイクロサービス化」については、なるべくフルマネージドに寄せることで開発者にはアプリケーション開発に集中してもらいたい、それぞれの機能に最適な技術選定を行いたい、別々のアプリケーションでもAPI等で簡単に連携し合えるようにしたい、等の理由から推し進めています。
「データ蓄積」については、将来的にブランディング広告の効果を定量的に測定できるような統一指標を作っていきたいと考えており、それに必要なデータを各プロダクトから集められるような方針にしており、アーキテクチャ設計の際に取り入れるようにしています。
各プロダクトについては下記のように進めています。
FIT ADという、天気や株価、ニュースなどの環境をモニタリングして最適なタイミングで広告配信するプロダクトでは、外部APIと連携する事が非常に多くなっています。これまでRubyを使っていたのですが、動的型付け言語ですと外部APIの変更に気づきづらいため静的型付け言語のScalaにシステムを置き換えました。
Smart Canvasという、リッチクリエイティブ制作・配信のプロダクトでは、リブランディングに伴い、これまでRuby on Railsで作られていたシステムを、サーバーとフロントを分割し、フロントでVue.jsを導入しました。これに伴いコードの整理も行い、今後新規機能追加が容易な環境を整えました。
AdPickerという、Webサイトのキーワードへの広告配信ネットワークのプロダクトでは、マイクロサービス化を意識し、障害へ耐えうる構成にすることを意識しています。さらに、テキストの解析部分はPython、管理画面はJava+Angular、買い付けサーバーはGoを採用するなど、それぞれの機能に最適な技術選定を行うようにしています。
様々な技術を適材適所で採用しているため、開発者としても色々な技術に触れられる機会も多く、キャリアプランを一人ひとりに合わせて設計できる点は魅力としてあると思います。
トップダウンのマネジメントをするのではなく、各々が最高のパフォーマンスを出せる環境を作る「サーバントリーダーシップ」を念頭に置いています。
「リーダーはまず奉仕をする」という考え方で、「各々がもっている業務は最適な割り振りができているか?」「快適に開発ができる制度はどんな制度か?」「もっと皆がコミュニケーションできるようにするにはどうすれば良いか?」など、メンバーの環境を整え、最高のパフォーマンスを出してもらうことを一番意識しています。
「ベンチャーにおいての優秀」という意味ですと、自ら課題を見つけて改善をしていけるエンジニアだと考えています。
ベンチャーですと状況の変化も激しく、常に疑問をもつ姿勢が非常に重要となります。与えられた仕事をそのままこなすのではなく、本来実現したいことの本質を理解し常に改善意識をもって開発に当たれることが重要だと考えています。
何か新しいものを作りたくて仕方がないという人が向いていますね。 弊社は、他社様と連携して新しいプロダクトをどんどん作っているので、とにかく新しいものを作ってトライ&エラーを繰り返せる方ですと、会社の指針ともマッチすると思います。
3ステップで考えています。
① ブランディングの計測基盤を整えてブランディング広告の効果を可視化
➁認知~購買までのファネル全てに対して提案が出来るようにする
③蓄積したデータやノウハウを用いて、マーケティング領域を超える
(例えば、スーパーマーケットの販促やデジタルサイネージにも挑戦していきたい)
ですね。
もちろん技術力はまだまだ全然と思っているのでキャッチアップしていきたいのと、あとは、会社として上場を目指しているのですが、上場した時に恥ずかしくないような経営者を目指したいですね(笑)
ものを作ることが楽しいと思えている方は、是非一度オフィスに遊びにきてください!
やはりエンジニアの一番の原動力は「楽しむ」事だと思っていて、そのマインドをお持ちの方が楽しめる環境を提供できると思っています。