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HashHubのミッション、今やっていること

HashHubの平野です。

この記事ではHashHubのミッションや、やっていること、バリュー(社内行動方針)を書きたいと思います。


HashHubが何をやっているか分からない、言われることもあるのですが、そういった声を少しづつ減らしていければと思います。HashHubでは、今年の2月に私が代表取締役に就任してから粛々とビジネスの基盤を構築していたものの、何をやっているか分からないように見えていたことは、発信する暇がなかったと、意図的にステルスにしていたの2点からです。

そんな状況であったのですが、そろそろ対外的にHashHubについて話せることも増えてきたので、発信をしていこうと思います。ブロックチェーン領域に特化したコワーキングスペースとして創業したHashHubは、暗号通貨・ブロックチェーン領域の総合企業になろうとしています。コワーキングスペースの運営や、コミュニティへの貢献は変わらずですが、事業はより広範囲になっています。

あまりこういった種類の発信は得意ではないのですが、自分たちのやっていることが結構知られていないことが多く説明コストを下げなければいけないということや、これから一緒に仕事をする仲間も探さなくてはいけないというプラクティカルな必要性に迫られ、文字を書いています。

HashHubのミッション「We Build Choice」

HashHubのミッションは、「We Build Choice」を掲げています。

私自身がHashHubの創業の経緯や、そもそもBitocinやブロックチェーンになぜ時間を膨大に注げるかの理由を振り返ってみると、Bitcoinという発明に対する純粋な感動でした。今までにはなかった異質な技術領域、技術に留まらないムーブメントと呼べるようなものに対してのワクワクであったり、ようやくそれまで仕方なく使用していた法定通貨以外の自由なお金が生まれてきてくれたことに対する感動が一番大きな感情でした。

Bitcoinは、私にとって自由な新しいアセットクラスとしての選択肢であり、かつ他のどのようなアセットクラスと比べても、最も最適な選択肢です。しかし、選択肢でしかないので、他の人にとってはその選択肢を選ばないかもしれませんし、それを使用することが強制されるべきでもありません。それが選択肢という言葉の意味です。

暗号通貨/ブロックチェーンは様々な面を持つ技術でありムーブメントですが、信用を再定義したことによって、新しい選択肢を作ったという事実があります。そして、今後も、様々な選択肢が生まれるようになるでしょう。例えば、下記のようなものです。

・銀行にお金を預けるのではなく自分でお金を管理する方法が多様になる

・あなたの個人データがどのように利用されるか選択することができる

・それぞれが信用するネットワークを作る、または参加できる選択肢がある

・企業間で利用できる協業ネットワークを構築し、参加するか選べる選択肢がある

HashHubは、これらの選択肢を作る存在でありたく、 選択肢を作る人を手助けする立場でもあり、選択肢を広める立場でもあります。この選択肢は会社のミッションとしては、やや曖昧かもしれなく、哲学に近いものも含まれます。何か大きなことをなすためには社会にどのような価値を示すかを考えなくてはならないですが、その価値がどのようなものであるかは選択肢ごとにあれば良いと考えています。Bitcoinには私個人やその他多くの人は多くの恩恵や必要性を感じていますが、最初に考案したサトシナカモトがどれだけ社会的意義を考えたのだろうと思うと疑問が生じます。

そういった背景から、HashHubは、与えることのできる社会的意義を固定化せず、「We Build Choice(選択肢をつくる)」だけを定義しています。だからこそ、HashHubは企業の業務効率化の観点で提案する仕事もできるし、Bitcoinのような今までの延長線からは生まれ得ない種類のものにも挑戦できる組織になれるはずです。

HashHubは、ブロックチェーンを金融と広義のデータベース領域に大きな変化をもたらす大きいパラダイムシフトであるととらえて、新しい時代のコンテキストを作る企業として事業を行っていきます。

HashHubが取り組んでいる事業

その上でHashHubが現在行っていることは、主に下記です。いずれの事業についても、後日別の記事でもう少し詳しく説明したいと思っていますが、ざっくり下記です。

・ブロックチェーンを軸にした企業の業務効率化の提案、および新規のアプリケーション開発

企業を顧客としたブロックチェーンを活用した業務効率化の提案や新規アプリケーション開発、コンサルティングを行っています。

業界としては、「ブロックチェーンってなんだっけ?」「そもそも業務にどのような効用があるのか?」を模索するような段階は終わり、実装やビジネスモデルを洗練させるフェーズになっています。

そういったフェーズであることを理解しているからこそ、PoCだけ完了して案件終了というような姿勢でクライアント企業と仕事を進めることはなく、ビジネスモデルの設計から実装までをお手伝いさせていただいています。

最近ではConcenSysとの提携も発表しています。

株式会社HashHub、ConsenSysとの提携を通じ、ブロックチェーンの社会実装を推進

ConsenSysは、世界でも有数のブロックチェーンの企業活用の知見がある企業です。 2社の技術と知見を合わせることで、日本の各業界の商習慣や規制を考慮しながらも、世界での取り組みや実例を踏まえた提案や要件設計が行えるようになります。

ブロックチェーンで○○が出来るって聞いたんだけど・・や、こんな事ができたら良いなというフェーズから、実現したいものが見えている段階の企業様まで対応できますので、お問い合わせください。

・リサーチプロバイダ(d10n Lab)

9月にd10n Labを子会社化しました。

​d10n Lab、HashHubへの経営統合およびエンタープライズパッケージの提供のお知らせ

d10n Labは、HashHub創業以前から平野が個人として運営していたd10n Labを子会社化して、有料で配信している暗号通貨・ブロックチェーンのリサーチプロバイダです。

現在、ブロックチェーン領域のリサーチレポートとして、国内の媒体の中で最も品質が高く、先端の内容を提供できていると自負しており、多くの企業や個人の投資家や開発者に利用されています。

最近では、企業向けのエンタープライズプラン(HashHubエンタープライズプラン)もスタートしており、様々な付帯サービスがついています。金融機関や商社、取引所まで多数のお客様に利用して頂いています。d10n Labでは最近リサーチャーの新体制が構築されつつあり、暗号通貨・ブロックチェーン領域のリサーチプロバイダとして、企業、開発者から、暗号通貨を購入するユーザーまでの意思決定をサポートしていきます。

・自社プロダクト

HashHubでは自社プロダクトの開発も行っております。

Sanka Networkというステーキングプールはその一つです。

https://www.sanka.network/

他、Lightning Network対応のサーバーをAzure上でデプロイ可能にした「Lightning on Azure」を公開しているなどを過去に行っています。

現在、この場であまり書けることはないですが、今後の動きもあり、自社からコアとなるプロダクトを生むことは引き続き注力していきます。

自社プロダクトの取り組みは、上述したエンタープライズ向け事業やリサーチプロバイダと両輪であり、それらからビジネス機会の発見・創出をすることにより、確度を高くして自社プロダクトに望める、そういったサイクルを目指しています。

・コワーキングスペース・コミュニティ

HashHubは創業時のブロックチェーン領域に特化したコワーキングスペースを引き続き運営しています。暗号通貨・ブロックチェーン業界の、スタートアップや開発者が集まるコワーキングスペースです。

HashHubのチームもこの中で仕事をしています。詳細は下記のブログから確認ください。

HashHubのブロックチェーン領域特化のコワーキングスペース(本郷三丁目)を利用する5つのメリット

HashHubのバリュー(社内行動指針)

Drive to Succeed

HashHubでは「成功に拘る」ということを、とても大事にしています。

成功とは、We Build Choiceのミッションの実現、売上利益、個々人の自己実現と経済的報酬の全てを含みます。成功させるために、常に組織と個人でフォーカスを設定し、逆算をして行動計画を立て日々の業務に取り組みます。Drive to Succeedはあらゆる場面で重視される価値観であり、全ての意思決定や、目覚めて今日のto doを整理するときまで、各人がDrive to Succeedに照らし合わせてほしいと思っています。

他には、例えば、働く環境の観点では、Slackで一報を知らせるだけで、フルリモートに出来るなど自由な面がありますが、そういった制度一つ一つは、Drive to Succeedに基づき、ライフスタイルを向上するためのリモートワークではなく、仕事の質をあげるための適度なリモートワークであると捉えています。

会社の売上の観点では、ブロックチェーンという領域においてPMFとビジネスモデルの確立をする前に資金調達を実行して、資金を燃やしながら将来を模索する企業が少なくないですが、HashHubはすでにキャッシュフローを得ながら中期的な成長に歩み始めています。

また、フルタイムの全社員に生株式、またはストックオプションを配布して、会社の成功と個人の成功を結びつけています。

これは若干余談ですが、創業者である私自身が暗号通貨バブルなどと騒がれる遥か前から長い間、資産のほとんどをBitcoinでしか持たないような偏った思想の持ち主であるからこそ、このDrive to Succeedをとても大事にしています。

場合によって強い思想は何かしらのビジネスの防御性を生むことがありますが、思想それだけではビジネスを成功に導くことは出来ないからこそ、成功という抽象的かつ、ときに定義が難しい二文字に拘り続けます。

Continuous Learning

特にブロックチェーンという特異な領域ではこの姿勢が重視されます。それは新しい技術の提案などは勿論、HashHubでは様々な事業ドメインのクライアントと関わることもあれば、事業範囲は広範に渡ります。その点で学び続ける意志力はとても大事です。

また、そういった学習の意味での学びだけではなく、他者から学ぶ、チームで学ぶという姿勢も大事にしています。私達は誰も、私達全体よりも賢くはないことを認識する必要があります。同時に、これは一人が学ぶなら我々全体はさらに賢くなるという事実でもあります。この行動方針からなる具体的な施策としては、毎週開催している勉強会などがあります。

Tech Oriented

また、私達のビジネスの強さは、様々な面から構成されるべきですが、テクノロジーがファンダメンタルの一つであることは間違いありません。

チームには今後、技術以外の部分を担う様々なポジションの人が加わることになりますが、全ての人がテクノロジーに強い関心と理解が必要です。例えば、BTCやETHはアセットであり、金融商品でもありますが、本質的にはソフトウェアそのものであり、そういったことを実感覚として持っています。

また、ビジネスのためにテクノロジーを学ぶという側面だけではなく、テクノロジーを楽しむという価値観を大事にしています。

Bitcoinやブロックチェーンに出会ったときの感動がまさにそれですが、それが薄れた時には、創業時の現時点の企業文化や、その文化を起点にHashHubと関係を持ったメンバー・ステークホルダーやコミュニティは離れていってしまうはずです。

Win Together

Win together、一緒に勝とうという価値観です。

何かを大きなことを実現するということは、他人と深く協業しなくては絶対に実現できません。これはもちろん、仕事を分担して、チームワークで目標を達成しようとすることも含まれます。

加えて、コワーキングスペースなどを通した社外のコミュニティと協業すること、クライアントとプロジェクトを実施する場合も含まれます。

そして協業をする理由はなにかを一緒に達成するためであり、協業の姿勢や仕組み作りもそれに沿ったものにするべきです。個人の時代とも言われ、一人で小さなことを成すのは簡単な時代になったとも思います。

HashHubのメンバーを見渡しても、その気になれば、一人である程度の成功や、それなりの経済的成功を実現できそうな人ばかりです。それでも誰かと協業する理由は、より大きなことを実現したいものがあるからです。

チーム・コミュニティ・顧客・ステークホルダーと協業して10xや20xの結果を共に創出したいと思っています。

仲間を募集しています!

HashHubではやりたいことが多くありながらも、リソースが全く足りていません。エンジニアを中心に採用を強化しています。

エンジニアの他にも暗号通貨・ブロックチェーンをテーマにがっつりビジネスデベロップメントやりたい人をお待ちしています。

現時点でのブロックチェーンの経験や知識は問わず、これまで読んで頂いた内容に共感をしてくれた人は是非お声掛けください。

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