【AI未経験者の私が、わずか1年でAIミドルエッジのチーフエンジニアになるためにやった5つのメソッド】Part1「焦るな急げ、急がば回れ」
みなさん、こんにちは。ゴウハウス広報の石川です。
今回は前回から引き続き、弊社AIエンジニアさんが入社から一年でAI開発のチーフエンジニアになった秘話の第二話「焦るな急げ、急がば回れ」をお届けします。
さて、弊社AIエンジニアさんを改めてご紹介します。
本間 慶之(ほんま よしゆき)
テニスインストラクターの道をまっしぐら!しかしそれだけでは食っていけず前職は都内でwebサービスのエンジニアとして1年サラリーマン。一念発起してAI開発に身を投じ、ゴウハウスでAI開発のノウハウを学ぶ。入社して2年目でAIミドルエッジの責任者。
ルーティンで自分の力を出せる環境をつくる
──「焦るな急げ、急がば回れ」、というテーマの通り今回の開発ではそうとう回り道をされたのでしょうか?
そうですね、回り道の連続でした。今回のテーマ「焦るな急げ、急がば回れ」という言葉は開発全域で身に沁みましたね。焦ると失敗するし怪我もします。私の場合は、眉毛を抜いたり辛い顔になります(笑)。時間的なスピードは一緒なのに、焦るのと急ぐのはまったく違うんです。
──そこで「焦るな急げ」ですね?
はい、焦ると何もいいことはないですね。私はルーティンを行なうことで、焦らずに自分の力を出すことを心がけていました。それはノートに書き出して、まとめてから作業を始めること。パソコンで書き出す人が多いと思いますが、それだと思考の手順が分からなく分からなくなるんです。
──「思考の手順」とは具体的にどういうことなのでしょうか?
パソコンで書くとキーボードを打つことに集中してしまい書いている中身が頭に入ってこないんです。記録として残しているので覚えられないんですね。ノートに自分で書き込み記憶を残すことでやっと覚えることができるんです。ですので、私は人の話を聞くときもノートにメモをとるようにしています。
急ぎたいときほど「急がば回れ」で冷静に対処
──急ぎたいときほどですか…。意識づけが難しそうですね。
そうなんですよ〜!ゴウハウスの場合は意識づけというか、前回の記事でもお伝えしたようにゴウハウスには納期がないので急ぐ必要のない仕事環境なんです。ですが、最初は「明日終わらせてくれ」と言われるかもと毎日ドキドキして焦っていました。ところがある日、代表の佐藤に「失敗をしなさい」と言われたのです。アンチパターンを学ぶことで、今後同じ失敗を繰り返さずにすむとのこと。この言葉を聞いて気が楽になりましたよ。ただ、「本当に失敗しても大丈夫なのか」とは常に思っていました。しかし代表はいじわるな人で、私が困っていると楽しそうにするんですよ(笑)。
──納期がなくて戸惑われましたよね?(笑)
いや〜かなり戸惑いましたよ(笑)。2018年11月に代表から自然会話AIと虫の判別AIの両方つくって欲しいと言われて…。正直自分一人で開発できるか自信がありませんでしたが、いたしかたなく「はい」と答えたんです。当初は納期がないので逆に焦ってしまい、小手先のテクニックで自分に課された仕事に取り組んでしまっていました。その結果、色々と抜けたシステムができあがってしまい、やり直しとなった苦い記憶があります…。この経験から、
自分の力にあったスケジュールを設定しなければいけない
と感じましたね。
自分の能力をオーバーしている時は力を抜こう
──どのように力を抜くのでしょうか?
結論からいうと、全部自分の力ではやらないことですね。私は最初、自分で一からAIをつくろうと考えていました。当然うまくいかずとても悩みましたね。何をやっていいのか分からずに、得体の知れないものに押しつぶされそうになっていました。なんとかしなければと思い、今までの失敗から得た知識を組み合わせることにしたんです。すでにあるアルゴリズムを組み合わせた結果、良いものがつくれるようになりましたし、自分が何をつくっているか分かってきたんです。それからは実装が楽しくてしょうがなくなりました。力を抜くよりかは「サボる」という表現のほうがしっくりくるかもしれませんね(笑)。
焦ったぶんだけ損をする!!
──ズバリ、「焦る」とはどういうことか教えてください。
「焦る」っていっても抽象的ですよね。私はこういう風に考えています。
①体力を消耗して追い詰められている
②非効率的でも自分で見つけた答えが正しいと思ってしまう
③脳の中でケガをしている(うまくいくと思い込んでいる)
この3つのポイントに当てはまっていたら大体の人は焦っているのではないかなと思います。焦ると不安でいっぱいになってそのことで頭がいっぱいになってしまいます。そうなると、足元の仕事が手につかなくなり何も進まなくなってしまいます。
私は焦らず急いで、悩んで悩んで悩みまくった末、解決策を導きだせました。みなさんも焦らずに急いで、時には悩んで仕事をすると良いことがあるかもしれません。