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【事業開発のシゴト】アタリマエが通用しない未知の領域、”社会貢献”をビジネスにしていく

「社会貢献をビジネスにする」とはどういうことなのか。2020年に事業統括として入社した石田さんにお話を伺いました。

「これまで取り組んできたビジネスの中で、もっとも汎用化することが難しい」
ご法度だと思っていたことが、正解になる時もある。

- gooddoの事業領域は社会貢献。具体的にはどのようなことを行なっているのでしょうか。
”会貢献活動をしている団体(ソーシャルセクター)”と”その活動を支援したい生活者” のマッチングを行なっています。NPOやNGOをはじめとしたソーシャルセクターは日本国内だけでも約10,000以上あり、その数が社会課題の多さをあらわしています。どの団体も、活動を継続していくための金銭的な支援を必要としている。

一方で「社会課題に対して金銭的な支援(寄付)がしたい」「寄付をしたい気持ちはあるけれど、きっかけがない」と考えている生活者の方もたくさんいる。そこで、私たちは自社メディア(gooddoマガジン)やソーシャルセクターに対するマーケティング活動の支援を通して、団体の取り組みや社会課題をわかりやすく伝えています。ソーシャルセクターの翻訳者のような存在かもしれません。そして、伝えるだけではなく「寄付をする」行動まで導く仕組みをつくっています。「社会貢献をビジネスにしている」というと、不思議がられることも多いのですが、実は、その言葉の通りなんですよね。

常に考えているのは、どのようにしたら生活者の方から活動団体へ継続的な寄付を得ることができるか、ということ。もちろん一時的な寄付なども大変ありがたいことですが、団体が活動を安定継続していくためには、継続的な支援が大きな支えとなる。ソーシャルセクターが向き合っている社会課題ごとに『生活者の方が継続支援をしたくなる仕組み』が必要となります。

- ”事業開発担当”とひとことでいっても企業によって業務範囲が異なると思うのですが、gooddoではどのような仕事に関わるのでしょうか。
まずは自分の仕事内容を簡単に説明しますね。現在、僕は事業統括といった立場で、新規事業開発と既存事業の拡張を行なっています。具体的には、ソーシャルセクターや一般企業向けの新しい商品の開発、ブラッシュアップなど。ニーズがどこにあるのか把握し、どのようにしたら商品として売りに出せるか。営業担当が売りやすいものになっているか。一連の流れを考え、実行しています。

一緒に働く方には、まずは既存スキームを活用しながら事業を伸ばしていくことに協力してもらいたいと思っています。アイディアを出しながら、それをひたすら商品として具現化していく。gooddoの他のメンバーを巻き込みながら、商品開発に向き合ってもらいます。既存事業の拡大・営業企画・販売戦略・販促活動など。大きい組織であればそれらの役割が細分化されていますが、gooddoでは、一連の流れを担っていただくことになると思います。

細分化されていない分、生の声を拾い上げられることは強みですね。事業戦略や営業戦略を描くことに集中したい、マネジメントに集中したい、という人には合わないかもしれません。スキームを汎用化しづらい分野でもあるので、とにかく事業開発・商品開発の経験を積んでいきたい、難しい分野でビジネスをしたい、一連の流れを見届けていきたい、という人には最適だと思います。”事業開発”に集中できる会社も少ないので、ここでの経験そのものがキャリアアップに繋がると思います。

- 「汎用化しづらいビジネス」ということですが、なぜ、そんなに難しいのでしょうか。
「寄付という行動に至る背景」って、人それぞれなんです。表向きの理由と実際の心境が違うこともよくあって。例えば僕だと、社会貢献はしたいけれども、ボランティアに参加するのって抵抗があったりするんです。だから寄付を一つの免罪符にしている面もあったり…。その社会課題には関心がないけれどもコンビニでたまたま見かけたから寄付する、という人もいれば、自分の実体験から寄付をする人もいる。社会課題の数や人の複雑な心理が重なるので、その行動や感情を言語化しにくい、というのもひとつの要因かもしれません。

社会課題は、Aという課題で上手くいったスキームをそのままBという課題では使用できなかったりする。長年事業開発を経験してきましたが、汎用性のある勝ちパターンが作りづらいなと驚いています。秀逸なアイディアだと思っても期待した数値が出なかったり。一つ一つ試している最中です。

「普通の価値観」を持っている人こそ、この領域での事業開発で活躍できる。「目の前で起こっていることに対して、なぜ?」が反射的にできる人は向いていると思う。

- gooddoで事業開発をすることにより、鍛えられる筋力はどのようなものがありますか。
いろいろな視点が必要となるので、洞察力・聞く力、などでしょうか。あとは、ニーズを探して商品として実現していく、ということだと思います。生活者の人にどうしたら団体活動継続的な支援をしてもらえるか。それをどのように商品化して、ソーシャルセクターに利用してもらうか。さらにブラッシュアップできることはあるか。あとは、複数の商品を同時に作っていくので、プロジェクトオーナーやプロジェクトマネージャーとしての力が鍛えられると思います。

それと、この規模ならではのメリットですが、経営者とかなり距離が近いということ。どんどん仕事をお任せしていきたいと思っているので、営業から事業開発にシフトしていきたい、事業開発だけどもっと臨場感のある現場にいたい、どんどん商品を生み出して育てていきたい、そんな方には合うと思います。

- ”事業開発”に関心がある方は多いと思いますが、特に、どんな人が向いていると思いますか。また、どんな方と一緒に働きたいですか。
目の前で起こっていることに対して「なぜ?」と反射的に考えることができる人。スキルというよりも、マインドセットに近いかもしれません。「もっと改善できることはないかな」「現状より上を目指せないかな」とか、ビジネスパーソンとして何か成し遂げたい、という思考が備わっている人と出会いたいです。それが、事業の成長スピードにも直結すると思っています。あとは、当事者意識がある人。特に現在はリモートワークが中心なので、各々が責任を持って推進していく必要があります。自分のう役割を理解しながら仕事に向き合える方が理想です。それと、結構大切なポイントなのですが、「価値観が普通の人」に出会いたいです。

- マインドを重視しているんですね。ちなみに、どうして「価値観が普通の人」だと合うのでしょうか?
例えば、gooddoのビジネスって、すごく意識の高い人に何かを届ける、というわけではなくてマジョリティの人たちに価値を届けていく必要があるので、「自分だったらどうするか」「周りの人はどうしたら喜んでくれるか」「多くの人はどう考えるだろうか?」を想像できる力が重要なんです。自分たちでも常に「これはマジョリティな意見なのか?」を確認し合っています。

『寄付をするなら、gooddo』といわれる存在を目指す。チームの考え方が固定化しないように常に新しいメンバーを迎え入れていきたい。

- 今後、目指している状態はありますか?
まだ構想段階ですけど、寄付って行動の対価がわかりづらいじゃないですか。これをWeb3を活用したりして、もっと見えるようにする。自分が寄付したことによって、それがどのように使われて、その課題がどのように変化したか、が見えるといいんじゃないかな、と思っています。そして「社会貢献をしたい時に・何をしたらいいのか・どこでしたらいいのか」がすぐわかるすぐ見つかる状態をつくりたい。「寄付をするならgooddo」といわれる存在にしていきたいです。

有名なソーシャルセクターだけでなく、社会課題に取り組んでいるさまざまなソーシャルセクターと当たり前に出会えるようにしていきたいと思います。あとは、今の寄付ってひとつだけ選ばないといけない気にもなったりするんですけど、もっと気軽にいろんな団体を応援できたらいいのになって思います。そのために、仕組みを作っていきたいです。

そして、先ほどお伝えした「普通の感覚」を大切にするためにも、どんどん新しいメンバーを迎え入れていきたいです。誰かのアイディアが思わぬ形でビジネスのグロースに繋がることもあると思うので。つい最近、業界的にご法度だと思っていた(自分たちで思い込んでいた)施策をいざ試してみたら、成果に繋がったんですよね。そういうことって今度たくさん発生していくだろうな、と。もちろん事業を拡大するためにも人は必要なのですが、「考えを固定化しない」ためにも仲間を増やしていきたいです。

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