株式会社Gear8に入る前
学生時代は人並みにmixi疲れをするくらいで、ウェブに関わる仕事をしようとはまったく考えていませんでした。社会人になってからウェブの世界を知り、繋ぎ繋がってGear8にたどり着きました。
翻訳会社で出会った「ウェブサイトを作る」という仕事
大学卒業後、インターンをしていた札幌の翻訳・通訳会社に入社しました。
担当していたのは翻訳・通訳のコーディネート。論文の英訳や、観光バスの韓国語ナレーションの吹込み、飲食店の英語メニューの制作などの依頼にまじって、外国語版ウェブサイトの制作がありました。当時多かったのは、日本語版のウェブサイトを、そのまま英語に置き換えて作る形。覚えている一番古い案件は、自治体のウェブサイトの英語版の制作ですが、当時まったくウェブに関する知識がなかったので、デザイナーさんに頼りきりで作ってもらった記憶があります。
年々外国語版のウェブサイトの案件が増えていき、それがウェブサイト制作の仕事に興味を持つきっかけになったのでした。(その中に、当時会社を興したばかりのGear8代表水野からの依頼もありました。)
自社サイトリニューアルをきっかけに、ウェブサイト制作の道へ
営業としても動いていた中で行き詰まり、いろいろ悩んでいた時、自社サイトをリニューアルすることを思いつきました。それまでのサイトでは、会社の業務内容が実情とだいぶ変わっていたこともあり、社長からOKをもらい、制作がスタート。初心者向けの1冊の本を何度も読みながら、手探りで進んでいきました。
デザインはIllustrator 8.0、コーディングはメモ帳を使ってイチからの制作。半年かけて(もしかしたら1年くらいかも)と、かなり時間がかかりましたが、なんとかほぼ一人でリニューアルできました。
このことを仕事にできたら良いな、という思いと、ウェブデザイナーってかっこいい、というミーハーな気持ちが少しずつ強くなっていきました。そのあと縁あって、札幌のウェブサイト制作会社へ転職することになります。
ディレクション力というか根性と忍耐力を身に着ける日々
ウェブデザイナーとしての採用でしたが、3カ月で配置換えの打診があり、ウェブディレクターに。北海道内全域が対象エリアだったため、昼夜車で走り回り、各地のクライアントと打ち合わせしていました。1番覚えているのは、朝4時に札幌を出て、午後知床で3件ミーティングをし、翌朝4時に札幌に帰ってきた日です。札幌~知床間は今見ると400kmちょっとなので、1日で往復800km走ったことになります。道民ですが、北海道の広さを思い知る日々でした。そんなこんなで、根性と忍耐力と運転技術を身に着けつつ、ディレクションの経験を3年ほど積みました。
「積みました」とは言っても、ウェブディレクターの経験を持つスタッフが誰もいない会社だったので、何度も先輩の営業マンや制作マネージャーに激詰めにしていただきながら、暗中模索で日々を過ごしていました。どちらかと言うと、数をこなすことが求められる状況だったので、1件のクライアントにかけられる時間が少なく、そのことで悶々としてきます。もっとじっくり相手のことを知って、考えてウェブサイトを作りたいという思いが高まり、Gear8の門戸を叩くのでした。
現在
Gear8に入社してから5年が経ち、ウェブサイトの企画・設計・ディレクション、インターネット広告の運用、アクセス解析と仕事の幅が広がってきました。以前よりも企画提案の部分に時間をかけ、何を誰にどのように届けるとみんなが幸せになれるかを考え仕事をしています。
スタッフも年々増え、外部のセミナーに参加して学んだことを共有したり、プロジェクト単位でディレクター同士でタッグを組んで施策を考えたりと、会社の仕組みも少しずつ形になってきています。
昨年できたタイの現地法人Gear8 Thailandも設立から1年が経ち、今年は台湾のオフィスも作るなど海外展開にも力を入れています。僕自身は現在その中心メンバーではありませんが、日本側の土台を強固にしつつ、海外のより面白い仕事に関わりたいと考えています。
株式会社Gear8について
ディレクションを中心に、各人ができることを増やしていく
Gear8は「ウェブディレクションチーム」を標榜していて、業務の中心はディレクションです。
元々はウェブサイト制作のディレクションがほとんどでしたが、クライアントのブランディングやマーケティングに関わることが増え、また自社サービスの展開もあり、一人ひとりが担当する範囲が増えてきました。もちろん、ディレクター、デザイナー、エンジニア、プランナーなど役割分担はありますが、自身の中心領域にプラスアルファして、少しずつみんなができることを増やして、様々なプロジェクトに参加し、力をつけています。
つい最近(2017年9月)、Gear8のオフィスを移転しました。オフィス移転プロフェクトに携わったメンバーは大変な苦労があったのですが、その甲斐あって(自社のことながら)、素敵なオフィスになっていると思います。機会があれば遊びに来てください。
全体ミーティング・案件ミーティング
毎週月曜日の全メンバーが参加してのミーティングでは、15分間の個別発表や、提案中の案件の報告、その週の行動予定の共有を行っています。会社の新しい取り組みや制度についても、この場で共有されます。タイのメンバーともSkypeを繋げて、顔を見ながら話ができる機会です。
金曜日には、ディレクターが集まり、もう少し細かい案件共有の時間があります。提案で困ったことの相談や、新しいデザイン案のチェック、使ってみたツールの紹介などです。時間をかけすぎず、でも内容のあるミーティングはなかなか難しいこともありますが、現状を共有できる大事な時間です。
そのほかの会社としての取り組みは、北川のストーリーでまとめてくれていますので、興味があれば見てみてください。
今後どういうことをしていきたいか
直近では、解析の力をもっと身に着けて、それを提案に活かせるようになりたいなと。その他にも自分に足りていない、身に着けたいことがいっぱいあるので、一つひとつスキルとして積み上げていきたいと考えています。
向こう3年では、身に着けたことを人に伝えることをやりたいですね。これまでも何度か経験させてもらってはいますが、セミナーに登壇したり、学生に話をしたり、人の前に出てアウトプットをする場をより多く持ちたいと思っています。良い話をするためには良い仕事を積み重ねていくしかないんですが、幸いにも、内外にベンチマークになる方々がいるので、参考にして精進します。
スタッフ同士でもそういう場を設けて、お互いに刺激し合う関係のチームを作りたいですね。最終的には、ベンチマークにしている方々とも肩を並べて、面白い仕事をいっぱい作りたいです!