本日を以って仕事納めとなります。大晦日、三が日は財務関係の資料づくりのほかは、少し心身休める時間になりそうです。仕事始めは4日からとなります。実証実験までに1カ月余、その他にも大きなイベントが控えており、新年早々ハイペースの動きとなります。
2017年は素晴らしい1年でした。
兜町での資産運用ハッカソン出場とともに始まりました。「まだ」1年前です。スタートアップとしてFPの課題に取り組みたいと考えていた僕は、どのようにすれば周囲のスタートアップのようにビジネスチェンジが出来るのかずっとわかりませんでしたが、そこに「エンジニアには別途声をかけるから、工藤さんはFPとしてのアイデアを伝えたら」と。
「ハッカソンって名前は知っているのですが、どうやって進めるのですか?」という僕の頓珍漢×2くらいの質問を、スタートアップの先輩方はひとつも馬鹿にせず、ひとつずつ教えてくれました。あれがなければ、僕は今も、スタートアップの経営者としてのPassionを掴めずにいたかもしれない。今はスタートアップを経験「した」FPぐらいの立ち位置で仕事していたかもしれない。人の挑戦路は「人」で決まる。
「ところで工藤さんは何をテーマにするの?」と言われ、誰も取り組んでいないFPの得意なテーマ…保険でも不動産でもない…あ、相続はどうだろう!から、当時YOURSというサービスのアイデアが生まれます。
いま世の中に相続のサービスがないのは何故だろう。そうか、スタートアップで相続詳しい人はいないからか。では、僕が最初の担い手となろう。FPは相続の現場経験こそ詳しくないかもしれないけど、たくさんの税理士や弁護士の友人が僕にはいる。彼等とチームを組んで取り組めばいい。
資産運用ハッカソンを終えた僕は、次の目標にビジネスコンテストへの挑戦を掲げます。
その時に応募した地銀さんのT&Iコンテストは、当初応募のベンチャー119社から15社、6社と選考が進むなか、YOURSは高い評価を頂いて、4月の最終プレゼンに進出します。
相続…まずはもっと「(公的)遺言が世の中に気軽に作られるようになればいいのでは」と、そこから、当時YOURSというサービスのアイデアが生まれます。2017年YOURSはLettePlaに名前を変えて、資金調達を経て、工藤自慢の素晴らしいTeamFP-MYSが構成されて。
その後の投資家との会話のなかで、サービスがPivotしていきます。遺言は被相続人(現時点で財産を所有している人)の書くものだから、相続人と資産共有ができればいいのか。でも家族とはいえ、資産を共有するのは心理的に嫌なのか。では、どうすればいいのだろう。
以後はスタートアップとしての成長痛と向き合いながらも、秋・冬と2度の資金調達を経て、ここまで駆け抜けることができました。
僕には本当に誇るべき何人もの味方がいます。会社の課題解決に困ったとき、
翌日の朝には人をご紹介いただき、
その日の昼には解決策が生まれて僕が決断して、
その日の夜には「良かったね」と会話している。そのようなスピード感があります。
僕が実現したいことを何度も何度も唱えて、わからないことはわからないと言って、
判断ごとはすべて自分の責任の言い聞かせてジャッジを下す。
それを意識していると2017年、味方は倍々で増えていきました。
真っ直ぐ立っていられなくなるHardThingも多いですが、だからこそのスタートアップです。「乗り越えられる人間にしか課題は降りてこない」と思います。
さて、来年の大河ドラマは西郷隆盛(https://www.nhk.or.jp/segodon/)です。
ご存じの方も多いと思いますが、薩摩藩には「男の順序」と呼ばれる格言がありました。1600年関ヶ原の戦いで西軍に属し、雄大な撤退劇を演じた「島津退き口」の島津義弘の言葉のようですね(諸説あるようですが)。
男は当時の言葉で、今なら「人間の順序」ですね。
(1)何かに挑戦し、成功した者
(2)何かに挑戦し、失敗した者
(3)自ら挑戦しなかったが、
挑戦した人の手助けをした者
(4)何もしなかった者
(5)何もせず批判だけしている者
(6)何もせずに批判するだけでなく
足を引っ張る者
たくさんの(1)(2)、そして(3)を見てきました。人間界なので、(4)-(6)もたくさんいました。僕は多少熱すぎても、2018年も変わらず、(1)(2)と、時に(3)のなかで泳ぎながら。
2017年は本当に素敵な1年でした。
2018年も、引き続き宜しくお願い申し上げます!