#レポート #客ココ便利くん
方正株式会社では【客ココ便利くん】という求人広告代理店様向けのサービスを展開している。
その客ココ便利くんを用いて、フロムエー、マイナビ、タウンワークに掲載されている求人数、および平均時給を算出した。
今回で5回目となるが、早速、5月24日のデータを見ていきたい。
図①(3/30を100%とする)
2020年5月25日に全国の緊急事態宣言が解除された。
ここ4週間、求人数がほぼ横ばいとなっている。先週のレポートで減少に歯止めがかかったと記載したがその通りで間違いないだろう。
この期間、求人を行う体力のあった会社も店舗の休業や対面での面接の難しさから求人掲載を休止していたようだが、
そういった会社が採用活動を始めることで徐々に求人掲載数も上向きとなるのではないだろうか。
完全失業者数は189万人と、前年同月に比べ13万人の増加となっている為(※)求人掲載を行うだけである程度の求職者が集まる時期となる。
これは求人市場にとって好ましいことであるが気になる点もある。それはコロナ以前と異なった雇用形態となるかもしれないことだ。
求職者は安定雇用を求め、企業は短期的なリソースの確保を求めるため、いかにミスマッチしない採用を行えるかが今後課題として挙げられるだろう。
※総務省統計局 労働力調査(基本集計) 2020年(令和2年)4月分結果
https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/index.html
図(3/30を100%とする) グラフ内、【その他】は歩合制として求人が掲載されていた内容
給与区分別にみると、時給・日給の求人掲載件数は微増している一方で月給は下落トレンドが止まらない。
前述した雇用形態に変化があるかもしれないとしたのはこれを受けてだ。Withコロナをしばらく継続していかなくてはならない今、
日本の法制度を考えると先行きのわからない状態で正社員を採用するのは不安が大きい。
コロナ前に人手不足であった事実もあるため、人は補填しなくてはならない葛藤がありそうだ。
(各グラフ3/30比)上記はサイト別に募集職種をグラフ化したものです。
今週は世間で起こったイベントと合わせて確認したい。
折線グラフは3サイトの時給平均(当社調べ)
1月16日に初めて日本での陽性者が報告され、2月28日には北海道が独自に緊急事態宣言※を発令した。
そのころはおそらく日本全土へ向けた緊急事態宣言が発令されるだろうと思っていた方も多くはなかったはずだ。
その後、4月7日に6府県で緊急事態宣言が発令され、そのエリアは4月16日、全国区に広がった。※2
当初予定されていた5月7日までという期間を31日までに延期すると5月4日に発表。
しかし実際には39県は14日、22日に関西圏、27日には日本全土という形で解除された。
4月6日を境に下落トレンドが大きいのは緊急事態宣言が要因となっているのは間違いないだろう。
東京都では1日のコロナ陽性者が多い時で200人を上回っていたもののゴールデンウィーク明けからは50人以下になっており、
海外では無観客ではあるものの、サッカーのBundesliga(ブンデスリーガ)も再開され徐々に経済の動きに光が差し始めた。
日本でもレゴランドが他に先駆けて一部再開し、ユニバーサルスタジオジャパンもソフトオープンしている。※3
Withコロナである以上、以前と同じに戻るには時間がかかるだろう、各国の金融政策が功をなし、株価はV字回復した。またアメリカの雇用状況は予想に反し回復傾向にある。※4
日本の雇用もそうであることを願いたい直近の問題としては2021卒の学生の採用活動や就労ビザを持った外国人の働き方が課題となりそうだ。
※1 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/tkk/koronasengen.htm
※2 https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202004/07corona.html
※3 https://www.usj.co.jp/news/2020/0601.html
※4 https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/detail/9031
方正株式会社 津村
2020.06.11
資料作成にあたり参照したHPは以下の通りです。
タウンワークhttps://townwork.net
フロムエー https://www.froma.com/
#レポート #客ココ便利くん