弊社の創業メンバーであるフランサ。元ブラジル代表というサッカー選手として偉大な経歴を持ちながら今もなお日本でビジネスを続ける理由を聞いてみました!
名前:フランサ(フランソアウド・セナ・デ・ソウザ)
出身地:ブラジル連邦共和国マラニョン州
ポジション:フォワード
来歴:17歳でナシオナル・マウナスとプロ契約を結び、キャリアをスタート。その後、ブラジル屈指の強豪クラブであるサンパウロFCに移籍。サンパウロFCではクラブ歴代2位の182得点を記録。ブラジル代表として、2002 FIFAワールドカップ南米予選を戦った。バイヤー・レバークーゼン時代は2003-04シーズンはリーグ戦13得点14アシストを記録した。2年連続でUEFAチャンピオンズリーグにも出場2005年よりJリーグ柏レイソルでプレー2011年に現役を引退。現在はFootbank株式会社に勤務している。
※詳しくはWiki参照
Q.日本に来るきっかけは何だったのか?
2004年9月に3週間のケガをして、それから出場機会が徐々に減った事で移籍を考えました。ケガをする前の試合である、リーグ戦のバイエルン戦でハットトリックし、チャンピオンズリーグのレアルマドリード戦で2得点していたにもかかわらず、復帰してからコンスタントに試合に出られなくなった事で気持ちが切れてしまったのです。そこで代理人に移籍の相談をした所、柏レイソルを紹介された事がきっかけとなりました。
Q.何故沢山オファーがあった中から柏レイソルを選んだのか?
移籍するクラブを決めるにあたり、自分のプレーを表現できる所を探していました。代理人から柏レイソルの話を聞いた時、当時柏レイソルに所属していて、サンパウロFCでチームメイトだったレイナウドに連絡を取り、日本がとても良い国だと紹介されたんです。彼とはプレービジョンが共有できるし、自分のプレーを表現できると思い移籍を決めました。
Q.ブラジルに帰ろうと思わなかったのか?
サッカーに対する情熱の違いが大きいです。ブラジルという国はサッカーに対してクレイジーなほど情熱的です。ブラジルでプレーしていた時はそれが悪い方向にいくこともありました。例えば、不調に陥り得点できない時期が続いた時に、街を歩いているとひどい言葉で罵られたり、脅しの電話がかかってくることもありました。日本はブラジルほど異常な情熱はないので日常生活が脅かされることはないです。あと、もし日本語で文句を言われてもわからないですしね。(笑)
Q.実際日本に来て驚いたことはどんな事?
ドイツのシーズン終了後、2005年夏に柏レイソルの鹿児島キャンプに参加したんですが、ドイツとの設備の違いに衝撃を受けました。移動用のバス一つにしてもドイツでは選手専用のソファーがついていたりするけど、日本は観光バスと同じでビックリしました。 バスの隣に座っていたレイナウドに『言っていたことと違うじゃないか!』と言った事を今でも覚えています。(笑)
日本に来るまでは、毎日地震が起こっていると思っていましたし、安全ではないイメージを持っていました。でも実際日本に住んでみて、そのイメージは覆されました。日本の文化や日本人のマナーには本当に驚きました。レストランの店員の対応などがブラジルとは全く違います。日本人のおもいやりの心にとても感動し、日本は素晴らしい国なのだと思いました。
Q.実際日本でプレーしてみた印象は?
日本は雨が多いからかピッチが固いということと、プレー強度が低いように感じました。それまでドイツでプレーしていたので、スタジアムの芝生管理が全然違ったし、ドイツではなかった筋肉系のケガも原因のひとつだと思いました。当時、Jリーグ発足から12年しか経っていないにもかかわらず、Jリーグの組織体制、ファンの思想はドイツと近いように感じたし、リーグの成長性を感じました。
Q.サッカーから得られた事はどんな事?
『サッカーを通じて世界を知ることが出来た』
サッカーをしていなかったらマナウス(フランサの生まれ故郷)を出る事が無かっただろうし、コンクリートを運んでいる人生だったかもしれない。サッカーがあったから色んな国に行くことができ、色んな人と出会うことが出来ました。サッカーを通じて世界を知ることが出来たのです。
Q.Footbankを作ろうと思ったきっかけは?
Footbankと関わる人たちに良き可能性を感じたからです。また自分が培ってきた経験や人脈が活かせると感じました。そして何より、竹内さん(Footbank代表取締役)がいたことが大きかったです。腹を割って話す事が出来る数少ない日本人でしたし、お互いの家に遊びに行くような関係の日本人はほとんどいなかったので、そのような人と一緒にビジネスを出来る事は非常に面白いと思いました。
Q.Footbankの魅力はどんなところ?
社員みんなの目的に対する意識の高さだと思います。それは去年行った『チームビルディング』をテーマにした研修合宿で強く感じました。これは国民性の違いなのかもしれませんが、ブラジル人はいつ死んでもおかしくないという考えが根底にある為、その時を楽しむようなことを選択する人が多いのです。
Q.Footbankでどのような事に貢献したいか?
Footbankは『サッカーとIT』というテーマがあり、それは素晴らしいテーマだと思っています。私は『IT』については素人なので、メンバーと協力していきながら私の強みである『サッカー』の経験やコネクションを活かして会社に貢献したいと考えています。Footbankはまだまだ発展途上なので技術力をもっと磨いていき、世界に発信するきっかけを私が作りたいと思っています。私はサッカーで世界を知ることが出来ましたが、メンバーがITを通じて世界を知る為の手伝いをしたいです。
世界を経験している選手の話を聞けることもFootbankの魅力だと思います!
貴重なお話ありがとうございました!