『プロサッカークラブで働く職業価値を上げたい』
皆様こんにちは。Footbankの中武です。
今回は、弊社からJ2リーグに所属している水戸ホーリーホック(以下水戸)へ出向している弊社取締役である市原 侑祐へのインタビューを紹介させて頂きます。
Q.今の担当業務について教えてください。
経営企画室では事業計画の策定、新規事業の立案、労働環境の整備、行政との連携事業などを担当し、そのほか営業チームの首都圏を中心とした法人営業と強化チーム選手教育事業(Make Value Project)の運営をサポートしており、業務範囲は多岐に渡ります。
Q.一日のスケジュールを教えてください
平日 6:30 起床
7:00 自宅仕事(Footbank)
9:30クラブハウス「アツマーレ」出社
AM 社内打合せ・メール・情報収集・資料作成
PM 外出 法人営業・クライアント・行政との打合せ
夕方 社内業務・地域の集まり事への出席
19:00-22:00 帰宅
22:00-24:00 自宅仕事(Footbank)・家族と会話
1:00 就寝
土日 試合設営・当日運営(ホーム開催時のみ)・地域イベント参加
OFF
Q.クラブに必要な人材ってどんな人ですか?
「私はこれができる!」って得意、強みを持っている人は重宝されます。
営業、企画立案、マーケティング、財務知識(資金調達)、IT知識(デジタル施策)どんな得意分野でもいいと思います。
サッカーの知識や経験よりも、様々な職業経験を通じて得た技術や能力を発揮したいと考えている方にぜひ参画していただきたいですね。
業務は大きく2つに分かれていて、事業面は興行(試合)して収益を上げるビジネスモデルです。「企画立案」⇒「集客」⇒「興行」⇒「価値の提供」が2週間に一回のペースで回ります。スタジアムに来てくださる方にいかにして「非日常感」「ライブ感」を味わっていただくかが鍵ですね。
一方、営業面ではクラブの価値(広告露出・企業課題解決策)を提供しながら、協賛企業を増やすことが求められます。業種としてはコンサルタントに似ていると思います。企業のニーズや特徴に合わせて、新しい価値や商品を作り提供する部分では近しいかと思います。クラブの強みや価値を理解し、協賛企業が求めるニーズとを掛け合わせて、新しい価値や企画、商品を提供できる営業担当は重宝されますよ。
Q.水戸に出向することになった背景について教えてください
水戸の西村卓朗強化部長(以下西村さん)からオファーを頂いたことがきっかけです。西村さんとの出会いは、2015年からスタートした公益財団法人スポーツヒューマンキャピタル『SHC(当時JHC)』を受講していた際、講義のゲストとして登壇された際に挨拶をしたことがきっかけです。ひょんなことから西村強化部長も私の事を知っていてくれた事で関係性が始まった。
その後、西村強化部長から選手並びに強化チームの評価指標や評価基準など、システムを使って数値化する仕組みづくりをしたいと依頼をされ、Footbankとの考えがマッチし、2018年1月より水戸での業務請負がスタートしました。
Q.水戸に行って一番衝撃を受けたことは?
名刺の持つ影響力には大変驚かされました。政財界や大手企業の経営者などとすぐにコンタクトが取れたり、お話や提案をする機会が作れることは過去の仕事経験にはない感覚です。一中小企業ですが、非常に公共性の高い職業がプロサッカークラブの特徴だと思います。クラブ創立25年目を迎えましたが、これまで歴史を積み上げてきてくださった方々の功績なのだと感じています。
Q.水戸の魅力はどんなところですか?
粘り強さ。(名産品納豆との相関性は不明ですが…)経営規模はJ2で最小規模にもかかわらず、Jリーグに昇格した2000年以降一度も降格をしていません。世の中の変化に対応しながら、地に足をつけて着実に成長してきた結果であると思います。
Q.今の生活で一番大変な事はなんですか?
単身赴任なので家族との時間がなかなか取れないこと。奥さんは東京で働いているので、お互いの休みが合う時に一緒にいる時間を作っています。水戸ホーリーホックでの仕事依頼がきたときに、快く応援してくれた奥さんの理解なしには、この働き方は成立していないです。笑
Q.どんな瞬間にやりがいを感じるか?
勝利した瞬間のスタジアム風景。これに尽きます。
選手、サポーター、パートナー企業、行政関係者、クラブスタッフなど全ての人達が笑顔で喜んでいる姿を見た時は、「すごい仕事だな」と実感します。その為の営業活動であり、試合準備であり、地域や行政と関わりであると思います。勝つ事が全てではないですが、その回数をどうやったら増やせるのかを、選手はプレーで、フロントスタッフは裏方の仕事で突き詰めていかなくてはなりません。
Q.今後水戸で成し遂げたいこと
『プロサッカークラブで働く職業価値を上げること。』
Jリーグが開幕して26年経ちますが、サッカー選手がプロになり、監督や指導者がプロとなりました。次は、ビジネス面に優秀な経営者やフロントスタッフもっと増やしていかねばならないと危機感を感じています。協賛企業のお金に頼るだけではなく、クラブ自らの力で収益を生む仕組みを数多く創り出していかなくてはなりません。
プロサッカークラブで働くことが、将来子供達が就きたい職業ランキングで、プロサッカー選手になることと同等以上になるようにしたいですね。
Footbankはシステムを活用した業務効率化や、サッカーに興味関心を持てていない人たちへのタッチポイントを生む仕掛けを作ることによって、クラブをサポートできる事業領域を広げていきます。時間はかかりますがね。(笑)
なかなか他では聞くことが出来ない非常に貴重なお話でした!
ありがとうございました!
Footbankではサッカーのシステム開発を目指すだけでなく、こうしたクラブに関わる人の話を聞くことが可能です。サッカーに想いのある方、サッカーが身近な環境で働いてみたい方お待ちしております。