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LINEとのタッグ、研究機関立ち上げでFOLIOは更なるワクワクを生み出す存在へ!CTOとCDOが思い描く未来

2018年1月、FOLIOはシリーズA2ラウンドで70億円という大型資金調達を実施するとともに、LINEとの資本業務提携を締結しました!

次世代金融プラットフォームづくりを進めるFOLIOは、新たなチャレンジへの土台づくりを進めています。FOLIOが目指すのは、どんな未来か?今回は、クリエイターのミッション・ビジョンについて、CTO (Chief Technology Officer) 椎野・CDO (Chief Design Officer) 広野に思う存分語ってもらいました!

創業からこれまで育ててきた組織とサービス ( https://folio-sec.com/ ) について、そしてこれから生み出す研究機関「FUN」について。FOLIOのクリエイターを率いる2人のトークをたっぷりお楽しみください。

LINEとのタッグで、これまでにないワクワクする投資の世界を生み出す。

―今回の大型資金調達でFOLIOはどのようなことにチャレンジしていくのでしょうか?

椎野:今回の件は、資金調達そのものと資本業務提携という、大きくふたつのポイントがあると思っています。調達という意味で喜ばしいのは、中長期的な目線で経営や戦略、サービスを考えられるところですね。また、プレスリリースにも書いたのですが、「FUN」という研究組織を立ち上げます。研究とは言っても、事業として取り組む以上は垂直立ち上げしないと競合に先を越されてしまうので、調達により一気にリソースを張れる余裕ができたことは大きいです。

―資本業務提携についてはどう感じていますか?

椎野:日本のコミュニケーションのインフラとも言えるLINEの持つアセットと、我々の金融サービス。これらが合わさることは、これまでにないFinTechサービスを生み出す土壌ができたことを意味すると思っています。LINEとFOLIOってまったく新しい異業種タッグなんですよね。FinTechという言葉にはいろいろな定義があると思うんですけど、「これまでにない金融」を指すのではないかと僕は考えています。従来の銀行や証券の役割からは切り離された、前例のない経済圏を作るようなものですね。

▼FOLIO CTO 椎野

―広野さんはどうでしょうか?

広野:まず、FOLIOって、「楽しい」をコアバリューとした、証券会社としては異例のサービスなんです。一方でLINEも、ただシンプルで使いやすいだけでなく、「楽しい」を最大化することをとことん意識したチャットアプリだと思います。

LINEが登場した2011年当時、他にも様々なチャットアプリがありました。そんな競争を抜けて、今、LINEは圧倒的No.1プレイヤーの地位を築いています。それはLINEの「スタンプ」が、日本人のコミュニケーションに最適なデザインで提供されていたからだと考えています。スタンプを使うユーザーをいかにワクワクさせるか、ということを意識しなければ、あんなものは作れないと思うんですね。

つまり今回、サービスにおいて「楽しい」を重要視した会社同士がタッグを組んだということになるのです。そんな僕らだからこそ、今までにない新しい資産運用のかたち、新しい投資体験をつくっていけると確信しています。

FOLIOが挑む、金融×ソーシャルという難関!

―では今後、FOLIOというサービスをどのように成長させていくつもりですか?

椎野:FOLIOの守備範囲って2つに分けられると思っています。1つは今開発している証券サービス、もう1つはそれを含めたFinTech全領域です。証券については、「資産運用をバリアフリーに。」というのを目指しているので、やっぱり投資を投資と思わないような、日常的なサービスに昇華させたいです。例えば皆、銀行口座って当たり前に開設するじゃないですか。それくらい、資産運用というものを日常化するサービスにできるといいかなと思っております。  

広野:非特別化したいですよね。

椎野:そうですね。最終的に生活に根ざしたインフラになれるといいなと思っております。 

―広野さんはどうお考えですか?

広野:まずはテーマ投資で、「楽しい」資産運用サービスとしてFOLIOのブランド・ポジションを確立させたいです。そして、それを保ったまま、「プロ並みの資産運用が誰でも簡単にできる」というユーザーゴールを達成させたいですね。直近の例で具体的にいうと、今はテーマ投資という攻めの「アクティブ投資」だけですが、今後は守りの「パッシブ投資」の機能を展開していく予定です。

また、LINEと組むことで、ソーシャル機能の強化も視野に入れられると思います。そうなってくると、友達が投資してるからっていうのも投資のきっかけになり得るのではないでしょうか。そういったチャンスをもとに、金融×ソーシャルっていう、今まで誰も成功していない領域にも踏み込んでいきたいです。コンプライアンスの観点からも超難関な挑戦になりますが、FOLIOだからこそできることをやっていきたいですね。

ネクストFinTechを目指す研究機関「FUN」

―冒頭で挙がった、研究機関「FUN」について詳しく教えてください。

椎野:FUNではFOLIOの守備範囲の2つ目を主眼に、いわゆる「ネクストFinTech」を扱います。FOLIOの中長期戦略を担っていくのに加え、金融系のテクノロジーのコアコンピタンスを創造していく場ですね。

―ブロックチェーンとか、そういった技術が対象でしょうか?

椎野:はい。ブロックチェーンはバズワードになりつつありますが、次の金融市場において、そうした技術は中心になってくると考えています。今の法定通貨と同等の価値を持ち、かつ役割も柔軟性を持った通貨。そこからネクストFinTechの土台ができていくはずなので、FOLIOは早い段階でそこに着目していたいんです。その意味で、ブロックチェーンやその周辺技術にはフォーカスしていくつもりです。

広野:椎野さん、FOLIOに入るとき「3000年ぶりに貨幣というものの存在を変えよう」と言っていたんです。その時は何言ってんだと思っていたんですけど(笑)、今ようやくFUNによって、その言葉がリアリティを帯びてきましたね。

―貨幣の存在を変える!壮大ですね。

椎野:時間は結構かかると思いますよ、根付くまで。今はブロックチェーンの上で何をやろうって全員が悩んでいる状況ではないでしょうか。ここから2~3年間は「何だよブロックチェーンって、何にもならねえじゃん」「オワコンだよね」って言われる可能性すらあります。でも、そこを諦めません。それは、私なりの読みがあるからなんです。世の中っていろんな業種があるじゃないですか。ECがあったり、アパレルがあったり…。いろんなものがある中で、1番個人に近い業態ってお金に関するものだと思うんですよね。そこが最初に置き換わると、あらゆる業態が進化していくはずです。お金関連が1番最初のステージになるので、根付かざるを得ないだろうと考えています。

広野:最近、サービスにしろ技術にしろ、中国とかアメリカのマネをした結果日本でも流行るっていう流れが多いですよね。FinTechもしかりです。でも今度は、FOLIOから始まるブロックチェーンの歴史、というかたちを目指したいですね。

―ゼロから立ち上げて歴史を作るとなると、やっぱり相当厳しい取り組みになりそうですね?

椎野:最近の技術界隈ではブロックチェーンの認知が相当上がっているように感じます。プレイヤー自体は既に多く存在するんですよね。だから彼らと対等以上にやっていこうと思うと、早く垂直に立ち上げないといけないわけです。長くてもここから2年くらいが本当に勝負で、何かしらの実績がでないと本当にキツイなっていう覚悟があります。だから、ただ未来に向かって研究会やります、楽しげなことやっています、わーいっていうだけじゃないんです。もっともっと現実的に、シビアに見ています。

こうした考えに賛同する人が来てくれるように、採用にも力を入れていきたいなと思います。「ブロックチェーンって、本当に仕事の中で携わることある?」って考える人もいると思いますが、「我々にはある」と明言できます。FOLIOでは、パラダイムシフトの元になる要素技術に携われる大チャンスがあるわけですね。それって、すごくワクワクしますよね。

―FUNの採用では、どれくらいブロックチェーンの知識を持っている人を探しているのですか?

椎野:実は、研究機関としてのFUNと、そこで開発された技術を利用した新規事業チームの2段構えの組織を構想しています。FUNは要素技術の開発寄りにして、新規事業チームがそれを活かしたサービス作りをするイメージです。そのように考えると、FUNにはブロックチェーンテクノロジーに造詣の深い方がジョインしていただけると嬉しいですね。明確に定義するのは若干難しいですが、具体的な要件を2つ挙げておきます。ひとつは、BitcoinやEthereumなど、メジャーな仮想通貨プラットフォームのブロックチェーンについて、アーキテクチャーに対する知識があること。そして、もうひとつは、それらに技術的に触れた経験があることです。ただ、それらがブロックチェーン系技術の全てではありませんよね。他にも、例えば分散台帳を作る上で必要な技術知識として、分散ストレージ技術や暗号化技術といった知識を持った方の参加も重要だと思っています。

金融に対する「深い視点」と「未経験の視点」、2つが活きる組織を

―いろいろとワクワクするような話が出ました。では、そういったチャレンジをするためにクリエイターに求めるのは、どんなことでしょうか?

椎野:FOLIOには新しいチャレンジが多くあります。サービスであれエンジニアリングであれ、これまでの常識にとらわれない発想のできる方が、大きなものを生み出せるのではないでしょうか。

広野:僕からはデザイナーの姿勢やマインドについて触れさせてください。達成したいゴールのためには、プラットフォーム的な機能も商品も増やしていく必要があります。一方、デザイナーの仕事って、複雑で多様なプロダクトをできるだけシンプルにすることなので、そこにジレンマが生まれてきます。そんな難しい課題がある中で、いかにシームレスに資産運用という体験を「楽しい」ものにできるか?FOLIOで働くデザイナーには、この点に、真正面から挑んでもらえたら嬉しいです。

―FOLIOのデザイナーにはこれまでの経歴で金融に触れてきた人がいませんよね。それについてはどう思われますか? 

椎野:デザイナーこそノン金融な方がいいんじゃないかと思いますね。

広野:その通りですね。初心者で、「全然株とか金融とか詳しくない」「こんなUIじゃ分かりづらいですよ」って率直にわがままを言ってくれるデザイナーこそが価値があると思っています。

デザイナーに限らず、新しく入ってきた人がのびのびとフレッシュな意見を言えるのがFOLIOのいいところです。中にいる人が当たり前だと思っていること、仕方ないと感じていることにも、新しい人がどんどん突っ込んでくれて、その意見が通る。いい文化だと思います。

―エンジニアについては、その点どうでしょうか?

椎野:専門の技術知識と金融知識のうち、どちらを重視するかっていうと、今はやっぱり技術ファクターです。それから、僕達のポリシーや考え方に対する共感の方が優先度が断然高いですね。僕も入社する前に、ある程度金融知識がないとエンジニアとして上手く働けないかなと思って代表の甲斐に相談したんですけど、「そんなのいらんいらん」と言われたんですよ(笑)。入社して数ヶ月一緒にやって、その意味がよく分かったところです。金融そのものが、体系的に学べるロジカルな話の上に成り立っているんですよね。経験がなくともキャッチアップできる大前提のもとに立つと、金融バックグラウンドは重要だけども最重要視はしていません。 

―なるほど、それなら経験がないエンジニアにもどんどん飛び込んで来て欲しいですね。

椎野:ただ、今後については、ある程度金融知識を前提にしたエンジニアリングをしてくれる人も必要だと考えています。というのも、金融分野のルールなど、ある程度慣習的なところを知っておいた方が有利だからです。例えば外部とのつなぎ込みひとつとっても、特殊なプロトコルを使っていたりしますし。証券に閉じず、これから様々なビジネス展開をしていく計画がある中で、皆ゼロから学ぶよりは、知ってる人を中心に据えてやるほうが非常に効率が良いのです。だから、今後の組織化においては、ノン金融な人と、金融ゴリゴリエンジニアの棲み分けができるような組織を考えています。

「金融業界のAWS」を目指す!ベンチャーマインドを捨てない組織として

―最後に、これからどんどん大きくなり多様化していくクリエイターの組織をどうしていきたいですか?

広野:デザイナーは特にそうなんですが、クリエイターってユーザーを満足させることを仕事にしているわけじゃないですか。でも、FOLIOの場合、それだけではない。ユーザーの想像を超えたものを提供するってことにこだわって欲しいんです。お客さんの「こうして欲しいです」という要望も「本当か?」と疑うし、「これとても良いと思います」って褒められても「いやもっとよくできる」って限界を設定しない。そんな桁違いのクリエイター組織にしたいですね。 

―デザイナー組織は今年からミッションを新たにしたんですよね。

広野:はい。”We design the Gold Experience”をスローガンに掲げています。ユーザーの想像を大きく超えた、伝説に残るお金に関する顧客体験「ゴールド・エクスペリエンス」を提供することを意味しており、それが僕らのこれからのミッションです。 

―椎野さんはどういう未来を描いていますか?昨年末登壇されたCTO Night (登壇レポート) では、金融のAWSを目指すという話をしていましたよね。

椎野:FOLIOのビジネスは、今の証券から周辺のFinTech・金融サービスまで、どんどん拡充していきます。スピーディにいろんなプロジェクトを立ち上げる過程においては、FOLIOの外でも有用なモジュールが出てくるはずなんですよね。また、全部自社リソースでやらなきゃいけないわけでもないし、開発を外に出すとか他と組むということも検討することになると思います。そのためにはAPI化・クラウド化していく必要があるし、結果として、AmazonのEC運用から生まれたAWSと似てくると考えています。

―スケールが大きいですね!

椎野:そうですね、AWS化となると日本だけの話じゃなくなりますからね。金融で世界を跨ぐ上で難しいなと思うのは、国によって違う規制をどう乗り越えるかという点です。特に、既存の通貨を使うと、やっぱりどうしても乗り越えられない部分が出てきてしまいます。ところが、トークンエコノミーを用いれば、国を跨いでのひとつの経済圏を作ることができてしまうわけです。結果として、そこで実績ができたものが世界展開できる可能性も高いのではないでしょうか。

「そんなことできるのかよ」って思う人もいるかもしれません。しかし、FOLIOはテクノロジーカンパニーと謳っており、やはりテクノロジーだけでもビジネスが営めるくらいまで昇華していきたいのです。だからこそ、AWS化することはあえて言い切っておきたいですね。

―これまでも急拡大してきたFOLIOですが、ますます大きな組織となっていきそうですね。

椎野:この2年間でも社員数が急激に増え、かつここから更に倍にしようと計画しています。今年の秋頃にはプロパーだけで100人を超えているレベルです。そんな中、年始には代表の甲斐から全社員に向けて「組織を強くしていこう」という話がありました。それって大きな集団として効率的に上手くやるためにはとても重要なことなんです。

ただ、そういうときに起こりがちなのって、どうしても会社化しすぎて、考えることが会社のルールに委ねられてしまうことなんですよね。前例としてはあまり見たことがありませんが、私たちは何人になろうとも、一人一人がベンチャーマインドを持ち続ける集団でありたい。「じゃあ、そうなるためには何をどうしていけばいいの?」これを徹底的に考えながらやっていきたいと思っています。

現在、FOLIOでは全職種積極採用しています!

我こそはというあなたからのご応募、お待ちしております!

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