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本の要約サービスを運営している株式会社フライヤーでは、楽しむ、スピード、Self-Starter、挑戦、三方良し、Respectという6つのバリューを掲げています。
バリューは、働き方の指針となる大切なもの。そんなバリューへの理解を深めるべく、バリューを最も体現しているメンバーを投票で選び、全員が見守る前でインタビューしました!
〈プロフィール〉
三上智子(みかみ ともこ)
慶應義塾大学卒業後、株式会社ビースタイル(現株式会社ビースタイル スマートキャリア)に入社。募集企画・事業企画・経営企画・社長補佐など企画職を中心に幅広い業務に従事。2021年8月に当社参画。
「スピード」を体現しているメンバー:三上智子さん
今回取り上げるバリューは、「スピード」。
メンバーにアンケートをとり、「『スピード』を体現していると思うメンバー」を推薦してもらいました。選ばれたのは、マーケティングチームの三上智子さん(以下、三上さん)です。
スピード=“ラク”をする技術
――三上さん、納得の選出でした! 特にうれしかったコメントや、意外だったコメントはありましたか。
コメント、本当にありがたい気持ちで読ませていただきました。
「質問やお願いにすぐさま対応してくださり、プラスアルファのことも教えてくださいます」「プラスアルファの改善点の提案など、イレギュラーな案件でもスピーティーにパワフルに動いてくださることに感謝です」などと、お二方から「プラスアルファ」という言葉をいただいていたのがうれしかったです。
また、「スピードとおもてなしの心の体現者」というコメントも印象的でした。
意外だったのは、スピードだけではなく、スピード×クオリティ、スピード×おもてなしの心と、その他の点も評価するコメントをいただいたことですね。
――今日まで、チャットベースでインタビューの打ち合わせを重ねてきましたが、その過程でも三上さんのスピード力をひしひしと感じました。そんな三上さんにとって、「スピード」の定義とは?
私の「スピード」の定義は、「“ラク”をする技術」と「組織全体で完璧・完了に近づくための武器」です。
――ラクというキーワードが気になりました! 詳しく聞かせてください。
実は私、手元にフワッとしたボールが集まりすぎるとテンパってしまうタイプなんです。
そこで「スピード」を意識して、相手から届いたボールをすぐに打ち返す習慣をつけると、自分の手元でボールが散らかったり止まったりすることが少なくなりました。その結果、仕事がスムーズに進むようになり、気持ちがラクになったんです。
――すぐできることは、その場でやってしまうと。
そうです。すると、手元には重要なタスクや時間をかけて対応したいタスクだけが残るので、落ち着いてそれらに取り組めます。
――その優先順位づけ、納得&共感です! 三上さんは常にスピードを意識しているように見えますが、その理由を教えてください。
仕事を進めるにあたっては、よく「スピード」と「量」と「質」がキーワードになりますよね。私の場合、この3つの中でまず優先すべきだと思っているのが「スピード」なんです。
スピードを意識すると、たくさんの量をこなせる。量をこなすうちに、質も上がっていく――。この好循環の出発点になるから「スピード」を重視しています。
三上さん流、仕事のマイルール
――三上さんのスピード力の源泉が気になります。もともとスピーディーに仕事をするタイプだったんでしょうか。
前の会社に在籍していたときから、スピードを褒めていただくことはよくありました。でも、フライヤーに入ってから加速した感じはありますね。
――どんどんパワーアップしているんですね。その理由は?
フライヤーでは、スピードがバリューの一つになっていることが大きいですね。代表の大賀さんも常々言っていますが、ベンチャーの一番の武器は「スピード」ですから。
加えて、私は入社時、マーケティングの経験がほとんどありませんでした。そんな私にとって、最もバリューを発揮できるのは「スピード」だと思ったんです。
――仕事への前向きな姿勢が素敵です。「スピード」を実現するためのマイルールはありますか?
スピードには、大きく分けて2種類あると思っています。「初動・リアクションのスピード」と「組織全体の仕事のスピード」です。
「初動・リアクションのスピード」に関するマイルールは、即断即決・即レスです。返信が必要なものは1分以内に対応すること。Slackで「>1分前」の表示が見えるうちに返信することを、ゲーム感覚で楽しんでいます。
もう一つは「小タスクは爆速で」。10分、15分で完了できることはすぐ取り組むようにしています。それ以上かかりそうなタスクも、いったん5分だけ確保して、「そのタスクのことをいつ考えるか」を決めます。先のばしにしてしまうと“思い出し工数”がかかりますから。
――思い出し工数、身に覚えがあります! 「これなんだっけ……?」とSlackを検索したり、周囲の人に聞いて回ったりすることになるんですよね。後回しにせず、タスクが発生したときにパパッとやっちゃったほうが、絶対に時間の節約になります。
そうなんです。もう一つは「組織全体の仕事のスピード」。マイルールは3つです。
①叩き台をつくって叩かれにいく(3割共有)
②ボールのありかを明確にする(誰が何をいつまでにを明確にする)
③目的の手段化(動きやすいサイズにする)
――基本的なことに見えて、意外と難しいことばかりだと思います。特に「③目的の手段化」が気になるんですが、もう少しうかがえますか?
目的をきちんと理解して、それを行動できるレベルに小さくすることを「目的の手段化」と呼んでいます。
たとえば、「フライヤーの会員数を増やす」という目的があったとしても、それだけだと大きすぎて動けないですよね。そこでまず、会員登録の導線を洗い出す、導線別の登録者数を調べる……といったように、小さなタスクに分解していきます。
――「会員数を増やす」だと、いかにも大変そうで、ずるずると先のばししてしまいそうな予感がします。一方「登録導線を洗い出す」なら、すぐに着手できそうですね。
大きな目標は大きな目標として置いておきつつ、まずは目の前のタスクにだけ注力する。これなら気が散らず、集中力が高まるのでおすすめです。
――最後に、これからフライヤーで実現したいことを教えてください。
フライヤーが愛され続ける仕組みづくりを加速させることです。
ストレスフリーで使えて、驚異の継続率を誇るプロダクトにしたい。そうすれば、既存ユーザーの口コミによって新規ユーザーが集まり、バイラルに広がっていくプロダクトになるはずです。
そしてその鍵は、スピードにあると思っています。
flierのサービスの強みは要約の質の高さにあります。要約のすばらしさを体感してもらうには、Webやアプリ、広告にも高いレベルが求められるでしょう。その第一歩になるのが、メンバーの才能のコラボレーションと「スピード」だと思うんです。
フライヤーの明るい未来をみんなでつくりあげたいですね。そしていつかカンブリア宮殿に特集されたいです!
――三上さん、ありがとうございました! まるでビジネス書を1冊読み切ったような、学びたっぷりの時間でした。