What we do
途上国の生産者が貧困に打ち勝ち、自らの力で生活を改善していけるよう、フェアトレード・ラベル運動を通して、企業・市民・行政の意識を改革し、フェアトレードの理念を広め、より公正な貿易構造を根付かせることを使命とし、日本国内における国際フェアトレード認証ラベルおよびフェアトレードの普及推進、認証・ライセンス事業等を行っています。
Why we do
貧困、人権、気候変動といった地球規模の課題。世界の飢餓人口はいまだ7億9500万人(約9人に1人)、その約半数は小規模農家といわれています。児童労働を強いられている子どもは1億6800万人(世界の子どもの9人に1人)。西アフリカのカカオ生産現場では200万人以上の児童労働が判明しています。世界規模で取引されているコーヒー、カカオ、砂糖、バナナといった一次産品の生産は、そうした貧困や人権侵害の上に成り立っている現実があります。厳しい環境に置かれた途上国の生産者は、気温上昇、雨季・雨量の変化、干ばつや洪水など、気候変動という新たな脅威にも晒されています。フェアトレードは、持続可能な生産・生活ができるよう、生産者に適正な価格を保証するなど「公正」な貿易のあり方を通して、世界の課題解決を目指します。
フェアトレードに明確な基準を設定し、その基準を守っているかどうかを客観的に監査し、認証した製品にわかりやすく認証ラベルの表示を許可するというフェアトレード・ラベルの仕組み。1988年にオランダで誕生したこの仕組みにより、一般の市場にもフェアトレードが広がり、現在では世界125か国で認証ラベルの貼付された国際フェアトレード認証製品が流通するまで世界的に広がっています。
ヨーロッパ諸国では、90%以上の消費者がこの認証ラベルを認知し、多くの企業が取り組んでいるだけでなく、ヨーロッパ諸国の公共調達にもフェアトレード調達が取り入れられています。それは、この国際フェアトレード認証の仕組みが、世界のサステナビリティの実現に有効であることが認識されているためでもあります。
2014年の世界市場規模(推定)は約60億ユーロ(約8290億円)。途上国74か国、150万人以上の生産者・労働者がフェアトレード認証に参加し、フェアトレードの取引によって生産者組織に渡ったプレミアム(生産者が組織や地域社会の発展のために使う資金)は総額で95.2万ユーロ(約123億7600万円)にも上ります。