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『MAMADAYS』カンパニー長岸田が語る、プロダクトマネージャーのキャリア形成とは。多角的なナレッジ共有+実践の積み上げで成長スピードを加速。

※この記事は、株式会社エブリーのオウンドメディア「every.thing」にて2021年10月13日に更新されたものです。(https://everything.every.tv/20211013/

岸田 崇志
執行役員 MAMADAYS カンパニー長
2006年3月 博士(情報工学)取得。2009年グリー株式会社に入社。JapanStudio統括部長、開発本部副本部長を歴任。2013年執行役員に就任し、内製ゲーム事業を統括。2015年11月より株式会社LITALICOに入社。執行役員CTOに就任し、エンジニア組織の立ち上げ及び新規事業に従事。2019年1月、ウェルスナビ株式会社に入社し、執行役員CPOとしてプロダクト開発を統括。2020年10月株式会社エブリーに入社。2021年4月よりMAMADAYSカンパニー長としてサービスを牽引。同年7月、執行役員に就任。

藤沼 香菜子
MAMADAYSカンパニー ユーザグロース部 App User Growthグループ
2016年、キングソフト株式会社に新卒入社。女性向け動画フィットネスアプリのマーケティングとサービス企画に従事。2018年にエブリーに入社し、女性向けライフスタイル動画メディアの運営に携わった後、2020年8月からMAMADAYSのプロダクトマネージャーとしてアプリ企画・運営をリード。

今回は、数々のスタートアップを手がけてきた『MAMADAYS』カンパニー長の岸田と、同サービスのプロダクトマネージャー(PdM)にお話を伺いました!勉強会・輪読会をはじめとした、エブリーでのPdMとしての成長環境や、難易度の高いtoCの領域で社会課題の解決に挑むやりがいについてなど、求人情報には書かれていないリアルな情報をお届けします。 「PdMはカバーすべき領域が広いからこそ、柔軟なキャリア形成ができる」。エブリーにおけるPdMのキャリアに対する考え方とは。

プロダクトマネージャーのキャリア形成とは

ー岸田さんはこれまで数々のスタートアップにおいて事業を牽引してこられていますよね。

岸田:高校生の頃から「このサービスがあるから便利になった」と世の中の人に言われるようなプロダクトを作ることが夢で、インターネット業界を牽引するような仕事に就きたいと思っていました。1社目はネットワークインテグレータにエンジニアとして入社後、グリー株式会社ではエンジニア兼事業責任者や執行役員、LITALICOでは執行役員CTOとして経験を積ませていただきました。そのあとはウェルスナビやスマートドライブでCxOとして従事し、多くの人の生活をより便利に変えられるようなサービスづくりをライフワークとしてきています。


ー藤沼さんはどんな業務を行ってこられましたか?

藤沼:前職では女性向け動画フィットネスアプリのマーケティングとサービス企画に携わりました。エブリーではディレクター職を経て、現在は『MAMADAYS』のApp User Growth(以下、AUG)でプロダクトマネージャー(以下、PdM)として、アプリの新機能の企画と分析を担当しています。

PdMとしては未経験で『MAMADAYS』に異動してきて1年程が経ち、現在はアプリ内にとどまらずECへの送客や、ユーザーマッチング事業への送客面など他チームと連携することが増えています。

ー藤沼さんはPdMとしては未経験から挑戦されていらっしゃいますが、配属当初はどのように考えていましたか。

藤沼:エブリーでPdMになった直後はまだプロダクトに関する理解が浅く、役割や業務のやり方の正解があいまいで不安がありました。PdMは業務が幅広く、組織や施策によっても求められる知識領域が異なるため、なかなか主体的に動くことが難しかったです。

また、比較的新しい職種でもあるため、キャリア形成の参考にする社内外のロールモデルが少ないというのも悩みでした。岸田さんがいらっしゃってからは、前職の職種の経験を生かしながらスキルアップしていけるというお話を伺い安心したのと同時に、1つ1つスキルを高めていこうと思ったことを覚えています。

ー岸田さんはそのような若手PdMの課題感やキャリア形成について、どのように考えていますか?

岸田:そうですね。これまで多くの若手PdMの方と仕事してきましたが、多くの方が似た悩みをお持ちだった印象です。

プロダクトマネージャーという職種は、世の中の技術を翻訳して課題を解決する役割を担う人だと思っています。考えたものを形にしていく際に必要なのが、ビジネス寄りなロジカル性であったり、デザイナーのように感覚的なものであったり、エンジニアリング的な実現性であったりと、多岐に渡ります。

そのため、役割やキャリア形成の仕方が人や組織によって異なり、「PdMとして自分に何が求められているのか」や「どうやってキャリアアップしていけばいいのか」といったところがわかりづらいという面があるかもしれません。しかし、求められる領域が広く、1本道のキャリア形成では無いからこそ、前職のキャリアを起点にしてキャリアの登り方を柔軟に変えられるというメリットもあると考えています。

ー本当に幅広い知見が必要そうですが、PdMとしてスキルを身につけて行くためにはどういったことが必要だとお考えですか?

岸田:1番重要なのは、トライアル・アンド・エラーの精神をもちながら、ひたすらPDCAを回して経験を積んでいくことだと思います。しっかりと仮説やイメージを持ってプロダクトに取り組んでいれば、その仮説が間違っていたり失敗だったとしても、そこから学ぶことの方が多いと思っています。プロダクトマネジメントが上手くなっていくには、間違っていてもいいのでまず仮説を立てること。そして、自分の成功像とのギャップを感じる経験数が重要です。

実践+複数の学びの場でさらに成長スピードを高める

ーエブリーではそういった実践の経験が積める環境ですか?

岸田:そうですね。現在エブリーの『MAMADAYS』は新たな施策が必要なフェーズであるため、施策の最前線で打席に立つことができます。これまでの私の経験上、事業のフェーズによっては打席にすら立てない場合もありましたが、エブリーでは経験に関わらず主体性さえあればチャンスが多くあるので、スピード感を持って成長できると思います。

ー若手のメンバーも多い中で、どのように成長をサポートしているのでしょうか。

岸田:PdM向けに定期的な勉強会・輪読会を行っています。実際にPdMとして施策を回しながら、行き詰まった時に解決方法を考え、その都度インプットして引き出しを増やしていくというのがベースの考え方です。とは言っても、OJTをしていくにも基礎的な共通言語を持つ必要があるので、勉強会や輪読会でそういったところを共有しています。

ー勉強会・輪読会の詳しい内容について教えてください!

岸田:昨年末から期間ごとに勉強会、輪読会と内容を変え隔週で開催しています。2020年11月から半年間は私のこれまでに登壇した内容やブログから、主にプロダクトグロースに関する基本的な知識をいくつか共有しました。実際に業務にあたる中でも、共通の意識ができることでお互いに進めやすくなったかなと思います。

2021年5月からは、「プロダクトマネジメントのすべて」の輪読会をしています。自分の経験に基づくものだけだと領域が限られているので、プロダクトマネジメントの全体像を把握するため、現状自分たちでは直に触れられないような内容も含めて網羅的に学んでいます。今のエブリーのプロダクト課題だけでなく、この延長線上でどのような成長を描けるのかといった視点まで視座を上げられるのが良いと思っています。

具体的には、現状は単一拠点でのプロダクト開発になっていますが、複数拠点での開発のノウハウや、中長期の事業スコープ、プロダクト成長のしかた、事業計画の立て方、組織づくりについてなどです。


自分の役割が明確になり、サービスとともに成長できるように

ー勉強会や輪読会などやってみて、変化はありましたか?

藤沼:自分の役割が理解でき、より主体的に動くことができるようになりました。最初の半年間で岸田さんの考え方をレクチャーいただいたことで、『MAMADAYS』の方針の立て方などにおいて、プロダクトへの理解が深まりました。自分で企画を立てる際、壁にぶつかった時などに基本に立ち帰れる場所にもなっています。5月からの輪読会では、実務ベースでなく、客観的にプロダクトを見つめる目線づくりにつながっているなと感じます。

また、勉強会や輪読会に参加することで、PdMとしての基礎知識をインプット・アウトプットするだけでなく、自分のスキルを客観的に振り返る機会にもなっていると思います。

PdMになって1年ほどが経ちましたが、岸田さんをはじめとした縦・横のつながりによるバックアップ体制がある中で、しっかりとフォローしていただきながら複数の施策に取り組んでいます。サービスとともに自分も少しずつ成長しているという実感がありますね。

ー現在ではPdMに限らず多くの方が勉強会や輪読会に参加しているそうですね。

藤沼:はい。申し出があれば自由に参加することができるので、現在はPdM以外の職種のマーケター、デザイナー、エンジニアなどの方も多く参加されています。そのため職種を横断したコミュニケーションや情報交換の場にもなっていて、『MAMADAYS』のプロダクト設計の根底にある部分がカンパニー全体で共通化できてきました。

さらに、最近では『DELISH KITCHEN』や『TIMELINE』など、エブリー内の他カンパニーのPdMの方にも参加していただいているので、『MAMADAYS』以外のプロダクトについての話も伺えます。プロダクトの規模感・フェーズもサービスによって大きく異なるため、それぞれの実務での状況などリアルな話が聞けるとともに、先行するサービスのナレッジ共有もでき、とても参考になっています。

ーナレッジや情報はどのように共有されていますか?

岸田:PdMに限らず、エブリー 全体として情報はかなりオープンな環境です。勉強会やこれまでの施策の内容などは、Slackや社内Wikiなどでどなたでも見ることができるようになっています。

また、実際の業務では他者との連携が重要になってくるので、テキストでの共有のみならず直接情報共有することも重視しています。その結果、サービスが違っても同じ課題にぶつかっていてPdM同士がお互いにナレッジを深められることもあり、面白いですね。

藤沼:勉強会や輪読会以外にも、KPT会やチームビルディングなど普段からカンパニー内外でコミュニケーションを取っているので、職種・チーム問わず連携や相談はかなりしやすい環境ですね。

ーメンバー間のつながりによって成長スピードがさらに上がりそうですね。


不確実性の高いtoCの領域で、生活に身近な社会課題の解決に挑む

ーPdMとして働く上で、エブリーだからこその魅力はどんなところにありますか?

岸田:大きく3つあります。まず、エブリーの事業課題は食や育児など生活に近くユーザーの幅も広いため、より不確実性の高いtoC側のプロダクトマネジメントが必要です。エブリーではそういった、PdMのキャリアにおいて一度はやっておいたほうがいいようなフィールドでの経験が積めると思います。顧客はある意味全世界の人ではあるので、その中でのニーズ感をプロダクトに詰め込む作業はとても楽しい経験だと思います。

また、エブリー には『MAMADAYS』『DELISH KITCHEN』『TIMELINE』とフェーズの異なる3つの事業が存在しています。その上で、会社的にもプロダクトグロースを重視しているので、活発にナレッジ共有しやすい環境です。単一事業では無い分、悩みどころが違ったり先行して課題が解決されているケースもあり、社内にノウハウがたくさんあるのが面白いと思っています。

加えて、PdMとして、技術を組み合わせてどれだけ生活を便利にできるかということに挑戦することができます。最近ではデジタル庁などが新設され、そういった部分への世の中のニーズの高まりをとても感じています。民間企業がアプローチできる領域もたくさんあり、結果として相乗効果で多くの方の生活をもっと便利にできると思っています。事業としてビジネスを成立させながらも、育児や食など身近な生活の課題解決に挑める、やりがいある業務です。

ー藤沼さんはどのようなところを魅力に感じますか。

藤沼:PdMに求められることは会社や業界ごとで異なりますが、エブリーではコアコンピタンスの「コンテンツ」「テクノロジー」「UX」にもあるように相対的に見ても比重が大きいです。裁量もあり、その分責任も大きいですが、施策を最前線で回していける成長機会を活用しながらスキルアップしていきたいですね。前職でのマーケティングの知識やコミュニケーション面は自分の強みと考えているので、そこから徐々にPdMとしての守備領域を広げていきたいです。

また、多くのスタートアップの立ち上げを経験してこられたのと同時に、多くのPdMの成長を見守ってこられた岸田さんと、机を並べて働くことができるのはとても貴重な経験だなと思っています。

ーエブリーとして、どのようなPdMを育てていきたいと考えていらっしゃいますか?

岸田:その人の強みや経験職種・業種よってそれぞれの色が出るようなPdMが増えてくると良いなと思っています。プロダクトではUX、ビジネス、テクノロジーをバランスしプロダクトの価値を最大限に高めることが大事ですが、均一なPdMが増えていくというよりは、人によって軸足も違うのでいくつかの色が混ざるような環境で個性を伸ばしてほしいと思っています。toC領域のPdMは担当業務が幅広く、難易度も高いですが、エブリーでの経験を活かしてどこの企業に行っても活躍できるようなPdMになってほしいと思います。

ー最後に、PdMへの応募を考えていらっしゃる方へメッセージをお願いします!

岸田:インターネット産業の成り立ちをイメージしてもらえればわかりやすいと思うのですが、インターネットサービスはたった1つのアイデアで世の中が変わる世界です。PdMの成長=サービスの成長と言っても過言ではなく、自分が解決しなけば解決できない課題もあるかもしれません。そう考えると、PdMとしては責任重大で、一方でものすごい可能性を秘めた職業だと思っています。エブリーでは、人々の暮らしに近い事業にアプローチしているため、カバーするべき領域が広くフェーズ的にもまだまだ伸びしろがあります。新規の事業やプロダクト上のアイデアを実現しやすく、PdMのアイデアによってサービスが何倍にも拡大する可能性もあります。

また、事業領域が多いからこそ特定の領域を任せてもらいやすく、興味があるところが1つでもあれば、そこからいわゆる”T字型人材”のように幅広くキャリアを作りやすい環境です。長い期間を通して範囲を広げていき、一生かけて楽しめる職種だと思っていますので、僕自身もワクワクしながら日々楽しく仕事ができています。挑戦してみたい方はぜひ一度お話を聞きにきてください!

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