「世界を旅する」好奇心が、私の原点
—— はじめに自己紹介をお願いします。
こんにちは、中園瑠衣です。現在えにらぽのメンバーとして、クラウドファンディングのサポートを中心に、様々な顧客様と一緒に、企業の課題解決を行わせていただいております。
—— 幼少期はどんな子どもでしたか?
私は、小さい頃から家族旅行でいろいろな場所に出かけることが多く、旅は私にとってとても身近なものでした。中学生になると、グーグルストリートビューで世界中を“仮想旅行”するのが日課になり、時間があればスケジュールを組んで模擬海外旅行を楽しんでいました。
—— カナダでのホームステイが大きな転機だったとか。
はい。大学時代にカナダへ短期留学をしたのですが、そのホームステイ先がとてもユニークで。ポーランド人のお母さんに、チリ人のお父さん、カナダ出身の子どもたちに、メキシコ人の従妹、そして韓国人の留学生と一緒に暮らす、多民族な家庭でした。
その経験を通じて、国籍や文化が違っていても、人は分かり合えるという感覚を強く持ちました。ルーツが異なる人たちと心を通わせ、お互いの文化を認め合える──そんな“相互理解”の楽しさに、どんどん魅了されていきました。
「数字」と向き合うことで、見えた自分の成長
—— 就職先もやはり旅行会社を選ばれたんですね。
はい。昔から海外に強い関心があったので、就職活動も旅行会社を中心に行い、新卒で株式会社H.I.S.に入社しました。配属されたのは海外ウエディングの部署で、お客様の人生の節目に関わる仕事に、最初は緊張の連続でした。
—— 働くうちに、意外な自分に気づいたそうですね。
もともとは「目立ちたくない」と思うタイプだったんですが、数字目標を追うなかで、「結果を出すことの面白さ」に気づいたんです。どうすれば売上が伸びるか、お客様に喜んでもらえるか──その工夫や努力が、成果として返ってくることが純粋に楽しかったです。
その結果、売上ランキングでも上位に入り、表彰していただける機会が増えていきました。
—— プライベートでも海外との関わりが続いていたんですね。
はい。「1年に3〜5回は海外に行く」と目標を立てて、さまざまな国を訪れました。現地の人に現地の言葉で文化を尋ねたり、一緒に過ごしたりする時間がとても豊かで、旅を重ねるごとに自分の視野も広がっていきました。
「一生続く関係」を築きたくて、美容の道へ
—— 旅行業界から美容の道へ。大胆な決断だったと思います。
「この先は“手に職”の時代だ」と思い、美容の専門学校に通うことを決意しました。2年間、技術を徹底的に学び、負けず嫌いな性格もあって、ネイルコンテストに出場したり、資格取得に励んだりと、日々挑戦の連続でした。
—— 特に印象に残っている挑戦はありますか?
絵が苦手だった私が、毎日6時間以上ひたすら練習を重ね、九州大会で3位入賞し、全国大会まで出場できたことですね。「負けたくない」という気持ちが、壁を越える原動力になりました。
—— 卒業後はアイリストとして働かれたそうですね。
はい。目元の施術を通してお客様と長く関係を築けることが嬉しくて。H.I.S.時代は、結婚式が終わればご縁も終わってしまうという寂しさがありました。でも、アイリストとしては、何年も通ってくださるお客様と関係を育める。それが何よりのやりがいでした。
子育てと仕事、どちらも大切にできる働き方を
—— 出産後、新たな働き方を模索されたと伺いました。
はい。子どもが体調を崩したときなど、すぐそばにいてあげられる働き方を求めていました。また、急な休みでお客様に迷惑をかけない働き方がしたくて、リモートワークの道を選びました。
—— 現在はどんな仕事をされていますか?
いまは「えにらぼ」で、お客様対応やクラウドファンディング、補助金のサポートを行っています。さらに「いばジョブ」では、学生さんへの対応なども担当しています。画面越しでも“誰かの挑戦を支える”という軸は変わっていません。
「好きを仕事に」──母として、働く女性として
—— これからの働き方や目標について教えてください。
これまで学んできたアイリストとしての知識や、リモートで身につけたスキルを活かしながら、働くお母さんのロールモデルになれたらいいなと思っています。仕事も育児もどちらも手を抜かずに取り組む姿を、子どもにも見せていきたいです。
—— 将来的にはまた海外との関わりも?
はい、子どもが大きくなったら、好きな国を転々としながら仕事を続けていけたら理想ですね。あの頃の旅のワクワクを、また味わいたいという気持ちは今も変わりません。
「好き」を仕事にすることで、人生はもっと豊かになる
—— 最後に、仕事を探している人へメッセージをお願いします。
仕事って、生活と切り離せない大事な存在ですよね。ときにはつらいことやしんどいこともあると思います。でも、好きなことや興味のあることを仕事にできると、そのつらさは少し軽くなる。
私自身、仕事を選ぶときは「ここで1位を目指せるか」「もっと上を目指したいと思えるか」を軸にしています。そうやって、自分の“好き”に正直でいることが、働き続ける力になると思います。
中園さんの歩みは、「好きなこと」と「負けず嫌いな情熱」を貫いてきた人生そのもの。
旅、美容、リモートワーク、子育て──そのどれにも妥協せず、自分らしく進む姿は、
これからの働き方を模索するすべての人へのエールになるはずです。
あなたの「好き」は、きっと誰かの役に立つ。
その一歩が、あなただけのキャリアをつくっていくはずです。