「人の想いに寄り添う」から始まった、私のキャリア
—— はじめに自己紹介をお願いします。
髙橋大志です。新卒でブライダル業界に営業職として入社し、接客や提案を通して“人の想いに寄り添う仕事”に大きなやりがいを感じていました。もともと人と話すのが好きで、接客業は自分に向いていると感じていたんですが、その一方で「この経験を他の業界でどう活かせるのか?」という課題意識も抱えていました。
—— そこから人材業界に転職されたんですね。
はい。より汎用性の高いスキルを身につけたいと考え、人材業界に飛び込みました。マイナビでは企業の採用支援を担当し、さまざまな業界・企業と向き合う中で、採用業務の本質や、企業と求職者の“納得感あるマッチング”の大切さを学びました。
現在は「いばジョブ」のプロジェクトに参画し、採用支援の現場で実務を担いながら、自分らしい働き方や価値の届け方を模索しています。
スポーツとアルバイトが教えてくれた「自分の立ち位置」
—— 幼少期から学生時代の経歴について教えてください。
幼稚園の頃からサッカーに親しみ、地元クラブやジュニアユースでプレーしていました。小学校ではクラブチームに所属し、5歳からボールを蹴っていた記憶があります。ですが、高校では一転して陸上競技に専念。大会で好成績を収め、スカウトを受けて3年間本気で走り抜きました。
—— 大学時代はどう過ごしていましたか?
仲間とサークルを立ち上げ、対抗戦に出場するなどリーダーシップを発揮していました。一方で、とんかつチェーンでのアルバイトでは、調理も接客もこなしながら、常連のおばちゃんから名指しされるほど(笑)。その接し方の自然さやフランクさが評価されて、時給が上がったんです。この経験を通じて「自分はこういう立ち位置で信頼されるんだな」と実感できました。
高校時代の挫折と、素直であることの大切さ
—— 陸上競技では大きな挫折もあったそうですね。
そうなんです。自分では「走るのが得意」と思っていたのですが、全国レベルの選手と並んだ時に自信を打ち砕かれました。それ以来、人と話すことが怖くなり、孤独を感じる時期がありました。
—— その経験から得た学びはありましたか?
大学後半の就職活動を通して、自己分析を重ねるうちに「自分の気持ちに正直に、思ったことはきちんと口にしよう」と決めました。それが、今の“裏表のない自分”のベースになっていると思います。
「支えてもらえたからこそ」生まれた前向きなマインド
—— 社会人になってからの大きな転機は?
新卒で入ったブライダル企業では、初契約を次々と獲得できていたのですが、ある時期から3ヶ月間全く契約が取れず、精神的に追い込まれてしまいました。そんな時、上司から「俺はお前ができると思ってる。俺の信頼に応えるつもりで行け」と言葉をかけてもらったんです。
—— その言葉が救いになったんですね。
はい。それが自信を取り戻すきっかけになり、自分らしいスタイルを思い出せました。この経験以降、「誰かに支えてもらえることのありがたさ」を実感し、自分もそうありたいと強く思うようになりました。
「いばジョブ」で、仕組みをつくるおもしろさに挑戦中
—— 現在の「いばジョブ」では、どのような役割を担っていますか?
立ち上げ段階から参画し、RPO(採用代行)業務に加え、事業全体の設計や業務フローの整理、各ポジションの役割分担まで幅広く担当しています。決まったことを実行するだけでなく、「どこをどう設計すればチームがうまく機能するか」を考えるプロセスに、やりがいを感じています。
—— チーム運営で大切にしていることは?
少人数だからこそ、一人ひとりの適性を見ながら「この人がもっと力を発揮するには?」を考えています。全体のバランスを見ながら配置を組むことで、全員が最大限活躍できる状態を目指しています。結果的に、それが良いサービスにつながると信じています。
働くうえで大切にしている、3つのスタンス
—— 日々の仕事で意識していることは何ですか?
「求められること × 面白さ」の交差点を探すこと
日常業務の中でも、「誰に、どう響かせるか?」を意識し、価値あるアウトプットを目指しています。
「成長を止めない姿勢」
サービスがどのように使われているのか、自分の目で確かめたい。諦めたくない。その気持ちは常に持ち続けています。
「仲間やクライアントへの貢献意識」
信頼して任せてくれた人がいるからこそ、自分の役割を全うしたい。その想いが、日々の行動の原動力になっています。
髙橋さんの歩みは、失敗や葛藤のなかで「自分らしさ」と「役割」を見出してきた軌跡でした。
一歩踏み出す勇気と、誰かに応えたいという気持ちが、地域や人を動かす力に変わっていく。
そんな確かな実感が、「いばジョブ」の現場に宿っていました。